高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

風車3

2008年06月28日 15時19分03秒 | 竹細工作業工程

Pim00221 引き続き同じように

①の先を一の弓なりになった所へ左から右に通す。

②の先を二の弓なりになった所へ左から右に通す。

③の先を三の弓なりになった所へ左から右に通す。

④の先を四の弓なりになった所へ左から右に通す。

628_0071_2 

628_0081_3 

628_0091 このように8本すべてが、弓なりになった所を通ったら、ヒゴの先を少しずつ引っ張って、どんどん小さくしていく。

すると次の様な人工衛星の様な形になる。

628_0101

Pim00231

人工衛星の羽の様な部分のヒゴをどの場所から見ても良いのだが、まず、3本のヒゴの内、一番左の1本を他の2本のヒゴの内側から外に出す。

628_0111

同じようにして、一つづつ右へ右へとずれて同じ事を6階繰り返す。

628_0121

628_0131

最後の2本になった時、左側のヒゴをもう一本の中から、それに一番最初に外に出したヒゴを探し出し(直ぐ右隣にある)、そのヒゴを潜らせる。

628_0141 続いて、最後の一本は最初と二番目のヒゴの下を潜って外に出す。これで8本全部が終ると、カメラのシャッターの様な型に収まる。

628_0161 

628_0171 

反対側に裏返してみると風車になっている。

Pim00241 後は八方に広がっているヒゴを適当な長さに切り揃え、紙を貼り付けると風車の出来上がりである。真ん中に軸になる竹を差し、頭に飾りのビーズ玉でも付ければ、クルクルクルーだ。

是非、竹ヒゴが取れない人は荷造り紐で挑戦してみて下さい。627_001

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風車 2

2008年06月28日 14時06分57秒 | 竹細工作業工程

629_003 中学2年生、30人に竹細工を教えるという事は、思っていたより時間も掛かり大変であった。昨日ブログに書いた様に「職人に教えるのでなく、素人の子供に教えるのだ」ということを再認識した。みんな興味は充分ある。しかし、実技になると、教え方が悪いのか?そもそも、30分くらいの時間で30人に教えようと考えた事に無理があったのか?予定の時間より、大幅にオーバーしてしまった。

さて、全国の竹細工ファン1000万人の人たちに風車の作り方を書いてみたいと思う。本来であれば、巾2.5mm、長さ30センチ、厚みは0.3㎜くらいのヒゴ4本で編むのであるが、とても小さくて30人の生徒に見てもらうことが出来ず、クラフト紐を使って説明した。(荷造り紐)長さ70センチほどの紐が4本。

628_0011まず、十字型に井の字になるように4本を組む。これが中心の位置になる。

Pim0019 この図は25年くらい前に鹿児島の竹の施設で作られたものらしいが、言葉で足らない部分を補ってくれるので転用させていただいた。

628_0031_2 図の①から②③④と順番に扇型になるように重ねていく。決して順番を変えてはいけない。

Pim00211 

次に

一のヒゴを手前の①の弓なりになった所に右から左に通す。

二のヒゴを手前の②の弓なりになった所に右から左に通す。

三のヒゴを手前の③の弓なりになった所に右から左に通す。

四のヒゴを手前の④の弓なりになった所に右から左に通す。

628_0041 628_0061つづく

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