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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

決算!

2007年11月09日 07時18分20秒 | 工房

私の会社は10月決算である。なんか中途半端な気がするが、個人事業から有限会社にする時に、竹の仕事の一年の流れを見てみると、春から夏が忙しく出張も9月で一段落、では、10月を期末にしようということにしたのだ。お陰で、11月に決算の書類を仕上げて、12月に申告するというペースでやってきた。しかし、今年は来週から今月いっぱいイタリア出張の為、あまり、時間が無い。何とか出張の前までに目処を付けていこうと思っている。

会計士にお願いするわけでもなく、自分のパソコンで普段から記帳しているので、改まってそんなにすることは無いのだが!面倒なのは期末の棚卸しだ。膨大な数になる。うんざりする。まー、それも、事務の女性陣にお願いしてある程度やっていただいている。あー、助かった。会計ソフトは「弥生会計」というソフトを使っているが、このソフトが私には合っているのだろう、随分と扱いやすい。今まではコピーしたソフトからインスツールして、使っていたのだが、正規のユーザー登録が出来ないので、どうしても判らない細かい部分を聞くにも聞けない後ろめたさがある。今回はちゃんと正規版を買ってユーザー登録してから、新しく使おうと思っている。ネットで調べてみると(価格ドットコム)弥生会計07スタンダード 新原価償却対応版 24359円とある。随分安いものだ。

私は何でも自分で遣ってみたくなるのだ。会計士に任せるのも一つの方法だが、自分で日々会計ソフトに打ち込むことで、知らない間に経営感覚が身に付いて行っているものと思う。自分の会社がどんなプロポーションをしているのか?感覚的に身についている。意識せずして意識できるような気がする。(余談だが、最近初めているメモリーダイエットも毎日、何をどれだけ食べたのか?それを記入するだけで相当無意識の中の意識がダイエットしてくれるのだ)。結構、経理の仕事も慣れたら楽しいのだ。

Nhk_006 それから、今年は決算書を印刷するのに強い強い味方が付いた。レーザープリンターを購入していたので、早いこと早いこと。私どものような小さな会社でも、決算書類を打ち出すと全部で500枚くらいになる。昨年まではインクジェットプリンターだったので印刷するにも何時間も掛かっていたが、今年は30分くらいで全部印刷できた。ありがたい。

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京都からお客様

2007年11月08日 11時27分17秒 | 工房

今日は関西方面からのご縁が多い日だ。朝一番で京都の「和装小物のお店から、特別注文の問い合わせ、その直ぐ後に京都の大親友である恵文氏から「025娘を宜しく頼む!」とメールがあった。彼の娘さんが通訳として来週から一緒にイタリアに行く。午後になり、京都のご贔屓さんから突然の電話がなり、「今、安心院町に来ているの!これからそちらに行きます!」と、この春まで息子さんが別府のアジア立命館大学に在学していたそうだ。今日はその、息子さんと御主人と3人で別府、湯布院と観光に来たついでに寄ってくださった。

「こんな所に人が住んでいるのだろうか?」と不思議そうに回りを見ている様子だ。息子さんは映画関係の仕事がしたいらしい。私も高校生、中学生の息子を持つ身、何となく自分の息子とダブってしまう。素直そうな青年だ。工房のメンバーにも美味しい京銘菓「阿じゃ梨餅」を頂きみんなで御馳走になった。有難うございました。最後に「8月に京都でお会いした時より、随分スマートになられましたね!」と言われちょっと嬉しかったが、その後に「あの時は暑い京都で、暑苦しいほど太って居られましたよ!」と言われてしまった。

夕方には大阪の通販会社から電話があり、また来年の3月号に作品を出して欲しい旨の申し込みがあり、何か一日中関西方面からの関わりの多い日であった。

001 夜になり、真っ暗闇の中をやって来たのはNHK大分支局の記者「N」さんだ。今度のミラノでの展示会をNHKでもニュースとして取り上げてもらう事になり5分くらいのニュースになるらしい。その打ち合わせにやって来た。

なんか、朝から晩まで色々なお客様の日であった。

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もうストーブがいる。

2007年10月18日 05時54分19秒 | 工房

暑い、暑いと思っていたが、先週1週間出張に行っている間にあっという間に寒くなってしまった。確か、「出張に出る前は扇風機を使っていたな?」と思うのだが、今はもう朝方寒くてストーブを出している。昨日、工房の方も扇風機にビニール袋を掛け、仕舞いこみ、代わりに6台のストーブを出してきた。あー、寒い。

ところで、私のダイエットの方も順調に緩やかな右下がりのグラフを描いて20日前よりは5キロ減ってきた。今回のメモリーダイエットは無理なく、普段の食事をするので味付け的にも、志向的にも全然負担が無い。意識を変えているだけだ。心配していた、この1週間の出張も毎日宴会が続いたにも関わらず、体重を増やすことなくクリアーできた。

毎日、何時、何をどのくらい食べたのか記録をとっているだけで、意識をするので食事を抑えるようになった。気のせいか?胃が小さくなったような気がする。昨日のお昼もスパゲッティを残してしまった。夜は相変わらず、焼酎を飲みながら摘みを食べている。

一応、イタリアに行くまでにあと4㌔減らせれば良いな。乞うご期待!

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上野松坂屋を終えて!

2007年10月17日 06時18分57秒 | 工房

散々な結果に終った上野松坂屋、けっしてお店やお客様が悪いわけでは無い、私どもの作品が悪いわけでも無い。

いつも考えているのだが、お店とお客様と商品の三つが合わないとダメなんだ!私どもの主力のバックとは合わないのである。お店自体では、全体である程度の売り上げも上がっているし、びっくりするような高額品も売れている。しかし、業者によって、明暗がはっきり現われているお店なのだ。

私の所で感じた事は、少ない売り上げの中でも「名入れ箸」の反応には手応えがあった。催事の早い時期にお買い上げ頂いた方が、何人も期間中にリピーターとして、もう一度買いに来てくれた。インターネットでもこの「名入れ箸」は買いやすい価格で、オリジナル、送った側も、送られた側も楽しくインパクトがある。この商品は展開次第で我が工房の大きな柱になると確信した。目の前で、名前を彫ってあげている時の反応が凄く喜んでくれる。売り方と催事の場所によっては「名入れ箸」を中心とした展開をしても面白い物になりそうだ。ワンパターンの展開だけでなくお店にあった商品構成、レイアウトを考えて行かなくては!

私の所はあくまで「竹屋」なので、竹に拘った商品展開を掘り下げていく事にしている。他の、輸入物を扱ったり、布物を扱ったりすることは無い、やっぱり「竹屋」で行くのが良いのだと。それと今回、御贔屓さんの「長野さん」から頂いた新しいお話のチャンス、まだ内容は公表できないが、これも、竹細工の可能性を試せる面白い話である、じっくり、育てていければ良いな!

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個人情報保護法

2007年10月06日 14時48分16秒 | 工房

001 本日、我が工房に大きな金庫(あんまり大きくないか?)が届いた。中身はほんの10センチ角くらいのハードディスク1台。なんでこんな事をしなくてはいけないか?バカバカしくなってしまうが、個人情報保護法によって、5千件以上の顧客情報が漏洩したときの罰則や(罰金?)などが巷では色々取り沙汰されている。もし、漏洩した時は1件に付き500円の賦課金?のような罰則が付いたとか?付かないとか?

いつも、工房に鍵など掛けた事がなかった私としては困ったものだ。仕方なく、工房のガラスにも鍵が掛かるようにして、事務所に金庫を置くことにした。別に金庫に入れるほど金目の物は何も無いが、小さなお客様の情報が入ったハードディスクだけだ。もっと、小さな金庫でも良いような物だが、金庫ごと持っていかれないようにある程度の重さがある金庫を買ったのだ。

入れるものが無いので、次男坊の履いた靴下と靴でも入れておいてやろうか?と思っている。もしも、泥棒が来て、金庫を開けた時、その臭いで気絶させてやろうか?などと考えたが、毎日私が開けた時に倒れてしまうのでこれは止めておこう。

しかし、一部の悪人のせいで、真っ当にお客様との繋がりを保っていこうと考えている我々まで大きな束縛を受ける御時世になってしまった。「正直物がバカを見る」この頃の風潮に流されないように生きていかねば!私の尊敬するイチローさんのブログにも先日面白い記事が乗っていた。抜粋させていただくと

過当競争と偽装

 ウナギの産地偽装が話題になっている。
 中国産を日本産と偽って買って食べても、味がわからず、不覚にも、「おいしかった!」と思ってしまっては、問題にもならないが、この種の事件には、ほんとうに、意気が沈んでしまう。

 現在では、輸入総量、四万十での生産総量総量からいって、スーパーなどに並んでいるおおかたの「四万十川産」のウナギは、瀬戸内海ではなく、日本海の向こうからやってきているらしい。

 だれが最初かはわからない。
 でも、そいつは、とにかく、売上げが欲しかったので、中国産に「四万十川産」のシールを貼って、出荷した。
 思った以上に、売れたし、売り先にも感謝され、だれからも苦情はない。
 ついつい、また、やってしまう。
 それを見たライバル店は、自分の仕入先に、「四万十川産」のウナギを同じ値段で売ってくれるよう、強硬に交渉する。
 しかし、そんなことを言われても、国産の値段は、相場が決まっている、大幅な値引きなどできるはずがない。ライバル店のそれを味見してみたら、やはり、海外産の安物だ、しかし、自分の販売先は、納得してくれない。
 同じ値段で、四万十川産をの一点張りである。
 できなければ、取引打ち切りと脅されて、ついつい、海外産に、四万十川のシールを貼って納品する。
 さて、そうなると、みな、右へならえ、である。
 どこから来ようが、「国産」のシールを貼らなければ、売れないのである。正直に、「中国産」と表示したら、売れないし、社員を路頭に迷わせ、会社は倒産である。偽装が常態化した同業を告発したところで、返り血を浴びずにはすまない。
 会社をたたむか、偽装をするか、ほかに道はない。

 耐震偽装を告発した、藤田さんは、糾弾され、会社を失ってしまった。
 返り血とは、そういう意味である。

 目立った技術の進展もなく、マーケットの競争が同じ環境で長らく続くと、偽装や違法行為に踏み込むものがでてくる。さらに、環境が厳しくなると、偽装しなければ、あるいは、違法すれすれの行為をしなければ、生き残れない、というところまで行ってしまう。
 
 肉の偽装の一件でもわかるように、そういったとき、「消費者の鑑識眼」というのは、たいてい、あてにならない。
 
 良心あるウナギ関係の事業者の気持ちは、いかばかりか・・

竹細工の世界でも同じような事が当たり前のように行われている。また、そんな事をするやつは言葉が巧みと言うか?宣伝などは本物より本物らしく物語を作り、お客様に宣伝している。「悪いヤツが陰で微笑んでいる。」

竹工房オンセ

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一人でラジオを!

2007年09月24日 17時42分06秒 | 工房

原則的に私の工房は日曜、祭日は休みにしている。工房の横が私の住いであり、生活の場になっている。以前は日曜日にやってきて作業する人や、朝早く、7時くらいから作業する人がいたり、夜遅くまで残業している人もいた。朝起きて、妻がパジャマでいる時にもう誰かが家の裏にいたりしてびっくりする時がある。しかし、最近は私の個人の生活を守るため、原則として、朝8時半から18時まで、日曜祭日は休みにしている。

_008_9 昨日の日曜日、今日の休日と2日間誰もいない中で一人でラジオを聴きながら作業をした。20年前は毎日、毎日一人でラジオを聴きながら朝から晩まで篭を作っていた。それがいつの間にか、一人増え、二人増え、工房には絶えず誰か彼かがいるようになり、本当に一人で篭作りをする時間は久しぶりである。無心に竹を割って、ヒゴ取りをする。無駄なことはほとんど考えずに作業の効率だけを考えて、材料取り、編み、縁付け、籐飾り、染色。広い作業場でただ一人、妙に落ち着いた良い気持ちだ。やはり、材料を取ったり、編んだり、目に見えて篭が出来上がっていく、手を動かしているときは何故か落ち着くのだ。今日の編み方なども、普段催事場で実演として編んでいるのとでは、全然ペースも違うし、作り上げる意識が違うのだろうか?充実感がある。

_009_10 何故、休みの日に慌ててバッグを作っているのか?と言えば、今月末納品のバッグが出来上がったつもりでいた。注文伝票を良く見てみるとサイズが違う別注品であった。月末までにお客様の所に届けるには、輸送の日数と袋付け、漆の乾きを計算していくと2日間でバッグを染色まで持っていかないと間に合わない!

元はと言えば、自分の勘違いでサイズ違いを若い者に作らせ、慌てて一つだけ作っているという状況である。まー、そのおかげで二日間篭作りに没頭できた。最近は雑用ばかりが多くて、集中して篭作りをする時が無かったので、丁度良い時間を貰ったようなものだ。

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ミーティング

2007年09月21日 01時52分59秒 | 工房

6_002_1 毎月、二十日前後に月一回のミーティングをしている。午後1時集合、1時より3時まで全員で工房の大掃除、工房の回りの草刈りも今年最後になる。高冷地なのでこれからの季節はあまり草は伸び無い。5台の草刈り機で1時間ほどすると工房の回りは奇麗なものになる。草刈り以外の人たちで、工房内の大掃除。

3時からこの一ヶ月の状況報告などのミーティングになる。総勢、18人。結構増えてしまったものだ。それぞれに考えの違う人間が思い思いに発言するので、何処に着地点を見出すのか?難しいところだ。

活発な意見、提案が出るような環境を作ることも私の役目であるし、メンバーも自分の事だけのために、意見を言っているのでは無いのが救われる所である。彼らも言いにくいことを提案者として発言するのは大変なことだと思う、少しでもみんなが遣り易いようになればと思い発言してくれるのだから。みんなの意見を汲み取れる部分はなるべく汲み取るようにしていきたいが、現実には不可能な事もある。経営者として、現在の最善の方法を選択するしか?無いのだ。

朝から、OBSのテレビ局の取材が入っている。ミーティングの間もカメラが回っている。最初はみんなカメラを気にして発言を躊躇しているが、だんだんと普段のペースに戻ってきた。テレビ局の取材も本格的になってきて、1時間物のドキュメンタリーになりそうだ。

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農協職員見学

2007年09月13日 09時09分46秒 | 工房

夕方、農協の職員がやって来た。実は先日火災保険の勧誘にやって来たのだが、ぜんぜん、うちにメリットのある話でなかったのでお断りした。もう一度、違う形で見せてもらうことになり、本日やって来た。今回は4人連れ、私が冗談で「今日は人数で、脅して入らせようというんではないな?」などとチャカす。

Photo_71 実は、男の人3人とは地元の消防団で一緒で旧知の間柄である。本来は二人で来るはずであったが、私の地区の支所に寄ったら、面白そうだから?と一緒に支所長と事務の女の子もくっ付いて来たのだ。

お互い、古くから知った中なので思ったことをズバズバ!火災保険の件は私の所にはイマイチかな? また、今は懸案になっているソーラー発電システムの事もあり少し難しい趣旨を説明した。

 保険の話はそこそこに終了して、工房の中をみんなで見学。「こんな山の中から世界に発信してるんだな?ヒェー!」と、感心しきりであった。

思い起こせば20年ほど前、まだ私が今住んでいるログハウスを建築中、廃材を燃やしているとき、回りの藪に火が付いて消防団が駆けつけた事があった。幸い、草原だけの火事で済んだのだが、その時からお世話になっている連中だ。ほんとに、その節はお世話になりました。

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照る照るボウズ

2007年09月06日 16時55分46秒 | 工房

20070905171849最近、毎日夕方になると激しい雨が降る。4時過ぎまでは何とも無いのににわかに空が曇り、生ぬるい風が吹き、バタバタバタと雨が降り出す。台風9号の影響なのだろうが?

我工房もテルテル坊主をつくった。あまり御利益はなさそうであるが?

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草刈り

2007年07月21日 06時46分49秒 | 工房

720_003 出張から帰ってくると、山積みされた事務処理と月一回のミーティングが待っている。この日ばかりは、ひっそりとした山里も賑やかになる。駐車場には20台ほどの車が並ぶ。

午後からは全員で工房の中や周りの大掃除。この日も5台の草刈り機を総動員して草を刈る。汗びっしょりになるのだが、草刈りは結構好きだ。「自分の後には道がある」と思わせてくれる。

腰ほどまで大きくなった藪の中を刈り進んで行き、ふと、振り返ると奇麗な道が出来ている。この瞬間が気持ち良いのだ。

720_001 汗びっしょりになって、きっと今日のビールは旨い。

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720_002 

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岡崎先生とミーティング

2007年06月30日 06時40分00秒 | 工房

6_001 今回の大分帰省はタイトなスケジュールである。妻に言わせると「5泊6日のお帰りだね!」と言う。実際は5泊4日の内容だからますます忙しい。県外県内からのお客様も多く、イタリアの会議、工房の月一回のミーティングなどなど溜まった事務仕事をこなすのと、寝る間も無いほど忙しい。

そんな中、岡崎先生が片道30キロの道のりを50ccバイクでやって来てくれた。もう、75歳なのに大丈夫?元気が良い。岡崎先生の作品は、顔の威喝かしさからは想像も出来ない繊細な花篭、盛り篭などを作られる。60年にも及ぶ竹細工の技術には本当に感心させられる。「微塵編み」と言う編み方が岡崎先生を代表する編み方になるのだろうが、細い細い巾0.5ミリほどの長ヒゴを縄目によりながら、ラセン系に編み上げていく、透かし編みの高度な技術が居る編み方である。今は、この微塵編みを受け継いでいる作者は居ない、先日から、うちの工房の遠藤君が微塵編みを教えて貰っているが、岡崎先生自身も「今の内に、この技術を若いものに伝えて置きたい!」と仰る。

「散歩がてら、ちょくちょく遊びに来るぞ!」と言って、バイクに跨り、元気に帰っていった。

6_002 午後は恒例の月一回の大掃除とミーティング。今年は新人さんが3人増えたので、総勢18人とだんだん大きくなってきてしまった。全員が一人1台の車で来ることになるので、内の駐車上にも我家の分も入れると20台ほどになる。

このミーティングの時だけは全員集まるので工房も賑やかになる。ミーティングで現状を報告し、全体の方向付けの決定を説明していく。お客様の声、何が求められているのか?何処にクレームがはいっているのか?などなど、その部分が人ごとになってしまうと、作品の質はどんどん落ちていってしまう。一番大切な事で、これが出来なければ生き残っていくことは出来ないと思う。具体的に、「誰々の、この作品のここが悪い」などと、本人は少し聞き難いかも知れないが、一人のミスでなく、全員が気を付ける具体例として話している。みんなの意見を吸い上げ、少しでも工房が良くなる様にしていきたい、「工房オンセ」は私個人の者でなく、全体で作り上げていると思っているのは私だけだろうか?

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先生

2007年06月29日 07時34分06秒 | 工房

07_049 名古屋から、小学校の恩師である「服部先生」が工房に来てくれた。小学5年、6年の時の担任をしていただいた。ワンパクだった私にも目をかけて下さり、40年経った今でも良く覚えていて下さる。一番の思い出は卒業前の謝恩会で、クラスごとに出し物をするのであるが、その時の劇の企画から脚本まで私に任せて頂いた事だ。「おだてりゃ、豚も木に登る!」のように、いたずらばかりしていた私も任された責任の重さに本当に一生懸命取り組んだ記憶がある。劇の司会も勤め、1000人近い観衆の前で最後までやり遂げた時は今でも忘れない。07_052 40年の時を越え、今度は九州の私の工房でお会いできるとは夢にも思いませんでした。体の大きさは大、小が逆転して、もう80歳になられた先生は小さくなって居られたが相変わらず、40年前の子供の時の私を見るような優しい目つきをされていた。

娘さんと二人で3泊4日の旅、別府温泉と湯布院温泉でゆっくりとした旅を親子で満喫されて、最終日に工房に来てくれたのです。本当に遠いところありがとうございました。

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お客様

2007年06月06日 07時34分42秒 | 工房

_006_13 今日は、三重県と静岡県からのお客様、今月22日から個展を開催させて頂く事になっている。三重県の四日市から少し鈴鹿山脈寄りに入ったところでギャラリーをされている「器ギャラリー椿庵」のオーナーの方ご一行である。「お客様に自分の感じたままの事を伝えたい」「どんなところで?どうやって?どんな人が?」いい加減な形で、ただ、販売するだけではなく、責任を持って、お客様にお世話をしたい。

そんな思いで訪ねてくださった。実際に、職人が手仕事で竹を割り、ヒゴ取りして、一生懸命編み上げている姿を見て、「このお値段しても当然ですわ、大変なお仕事ですな」と感嘆しきりであった。三重県とはご縁が薄く、今回が始めての個展になる。沢山の良い出会いを御紹介頂けるとありがたいですね。

_031 この日はバタバタのスケジュールで、三重県からのお客様を別府に送り届けた後、別府市内の県の「竹工芸訓練支援センター」で海外事業展開グループの会議と地元テレビ局の取材対応になった。

ミラノでの展示会にどういうレイアウトでどのくらいの展示物になるか?そんなことを話し合っている会議中テレビカメラが回り、普段の会議とはなんとなく言葉遣いがちょっと違ったりして‥‥。追々、海外事業展開グループのメンバーについてはブログで一人ずつ紹介していきたいと思ってます。

_047 代表して、インタビューを受けたのは一番の若手で、事務局担当の「大橋君」。実に頼もしく、爽やかな青年である。彼の後ろにはまるで、フランシスコ・ザビエルの様な後光が射しているでしょ。

竹工房オンセ

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ねこ

2007年06月02日 17時07分27秒 | 工房

Photo_63 女性陣みんなが集まってなにやら騒いでいる。

昨日から、家の側に猫の鳴き声が聞こえてくる。耳を凝らして聞いていると、車の側に隠れているみたいだ。驚いたことに車のボンネットの中に隠れているのだ。一匹だけ、親猫も兄弟猫も居ない、「誰かが捨てに来たのだろうか?」何とか捕まえて、誰かに貰ってもらわなくてはならない。しかし、どこから来たのだろう?

_1_2こんな時、頼りになるのが、我工房の便利屋さん、資材調達部長の梶谷さん。早速、ボンネットを開けると「ひょい」と捕まえた。 猫も必死の抵抗。梶谷さんの脹らんだお腹に噛み付いた。しかし、ダンボールに入れられこの騒ぎ。

何人かに、声を掛けるのだが、誰一人、「ほしい」と言ってくれる人がいない。 情が移る前にどこかに捨ててこなくては。可愛そうだが、無責任に飼う訳にもいかない。後はこの子猫の運を祈るばかりである。

それにしても、相当いじめられたのだろうか?手を近づけると火を噴いたように興奮する。怖くて仕方が無いのだろうが、これでは貰い手が無い。後は自力で頑張るしか無いのだ。

竹工房オンセ

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草刈り

2007年06月01日 16時47分00秒 | 工房

Photo_62 出張から帰ってくると、山のように溜まった仕事の整理。月末は工房のメンバー全員が集まって、工房の大掃除とミーティング。今回も5台の草刈り機を使って、工房の回りを刈り取っていく。

この時ばかりは写真を撮っている余裕は無い。高速回転する刃で5人が並んで次から次へと刈っていく。最初は1メートル近く伸びている草むらに入り込んでいくのだが、草を刈った後には美しい道が出来上がる。「私の後には道がある。」そ_1_1 んな心境にさせてくれる。

これから暫くは草と競争。一月一回のこの時に全員で刈らないと、もう手の付けれない様になってしまう。一月くらいだと、まだ、草が柔らかいので刈り取りやすいのだ。刈り取った後を女性陣が集めてくれる。工房全体で700坪くらい。たいした広さでは無いのにみんなの協力なくして管理が出来ない。ありがたい。

大掃除が終って、ミーティング。この一ヶ月の営業報告、生産状況、問題点など話し合う。今、メンバーにうちの工房の良い点、悪い点のアンケートを出してもらっている。どうしても、ワンマン経営になりがちなので、なるべく、みんなの意見をくみ上げれるよう人一倍注意を払わなくてはいけないとつくづく思う。

竹工房オンセ

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