本日、我が工房に大きな金庫(あんまり大きくないか?)が届いた。中身はほんの10センチ角くらいのハードディスク1台。なんでこんな事をしなくてはいけないか?バカバカしくなってしまうが、個人情報保護法によって、5千件以上の顧客情報が漏洩したときの罰則や(罰金?)などが巷では色々取り沙汰されている。もし、漏洩した時は1件に付き500円の賦課金?のような罰則が付いたとか?付かないとか?
いつも、工房に鍵など掛けた事がなかった私としては困ったものだ。仕方なく、工房のガラスにも鍵が掛かるようにして、事務所に金庫を置くことにした。別に金庫に入れるほど金目の物は何も無いが、小さなお客様の情報が入ったハードディスクだけだ。もっと、小さな金庫でも良いような物だが、金庫ごと持っていかれないようにある程度の重さがある金庫を買ったのだ。
入れるものが無いので、次男坊の履いた靴下と靴でも入れておいてやろうか?と思っている。もしも、泥棒が来て、金庫を開けた時、その臭いで気絶させてやろうか?などと考えたが、毎日私が開けた時に倒れてしまうのでこれは止めておこう。
しかし、一部の悪人のせいで、真っ当にお客様との繋がりを保っていこうと考えている我々まで大きな束縛を受ける御時世になってしまった。「正直物がバカを見る」この頃の風潮に流されないように生きていかねば!私の尊敬するイチローさんのブログにも先日面白い記事が乗っていた。抜粋させていただくと
過当競争と偽装
ウナギの産地偽装が話題になっている。
中国産を日本産と偽って買って食べても、味がわからず、不覚にも、「おいしかった!」と思ってしまっては、問題にもならないが、この種の事件には、ほんとうに、意気が沈んでしまう。
現在では、輸入総量、四万十での生産総量総量からいって、スーパーなどに並んでいるおおかたの「四万十川産」のウナギは、瀬戸内海ではなく、日本海の向こうからやってきているらしい。
だれが最初かはわからない。
でも、そいつは、とにかく、売上げが欲しかったので、中国産に「四万十川産」のシールを貼って、出荷した。
思った以上に、売れたし、売り先にも感謝され、だれからも苦情はない。
ついつい、また、やってしまう。
それを見たライバル店は、自分の仕入先に、「四万十川産」のウナギを同じ値段で売ってくれるよう、強硬に交渉する。
しかし、そんなことを言われても、国産の値段は、相場が決まっている、大幅な値引きなどできるはずがない。ライバル店のそれを味見してみたら、やはり、海外産の安物だ、しかし、自分の販売先は、納得してくれない。
同じ値段で、四万十川産をの一点張りである。
できなければ、取引打ち切りと脅されて、ついつい、海外産に、四万十川のシールを貼って納品する。
さて、そうなると、みな、右へならえ、である。
どこから来ようが、「国産」のシールを貼らなければ、売れないのである。正直に、「中国産」と表示したら、売れないし、社員を路頭に迷わせ、会社は倒産である。偽装が常態化した同業を告発したところで、返り血を浴びずにはすまない。
会社をたたむか、偽装をするか、ほかに道はない。
耐震偽装を告発した、藤田さんは、糾弾され、会社を失ってしまった。
返り血とは、そういう意味である。
目立った技術の進展もなく、マーケットの競争が同じ環境で長らく続くと、偽装や違法行為に踏み込むものがでてくる。さらに、環境が厳しくなると、偽装しなければ、あるいは、違法すれすれの行為をしなければ、生き残れない、というところまで行ってしまう。
肉の偽装の一件でもわかるように、そういったとき、「消費者の鑑識眼」というのは、たいてい、あてにならない。
良心あるウナギ関係の事業者の気持ちは、いかばかりか・・
竹細工の世界でも同じような事が当たり前のように行われている。また、そんな事をするやつは言葉が巧みと言うか?宣伝などは本物より本物らしく物語を作り、お客様に宣伝している。「悪いヤツが陰で微笑んでいる。」
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