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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

竹の節くり

2010年12月04日 03時44分37秒 | 竹細工作業工程

先日の後継者育成事業で、感じた事だが、竹の「節くり」が旨く出来ない事だ。竹と、包丁の当たる角度の問題であるが、自分なりの角度を見つける事が出来ないようだ。
それで、昨日ちょうど私が、長ヒゴをとる所だったので、「節くり」作業をビデオに収めてアップした。今頃のデジカメには、「ユーチューブ」モードなるものが付いているので、それで撮影。 簡単に取れた。
しかし、ユーチューブにアップするのに、わたしの所のネット環境では、相当時間が掛かった。37秒の動画をアップするのに、2時間以上掛かってしまった。
もう少し、早くアップする方法は無いのかな?

2時間かけて、アップしたのが、これだ。

</object>
YouTube: husikuri.AVI

これから、竹細工の作業工程などを動画でアップできたら、より楽しいブログになるのではないかな!
早く、光通信に変わらないかな?

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まきびし?

2010年11月20日 05時28分50秒 | 竹細工作業工程

昨日から、大きな花篭を作り出した。
お客様からのオーダーは、「迫力のある大きな籠」とだけ、デザインはお任せすると言うことです。
まぁ、楽しんで作らさせて頂きます。

いつも、長い材料を取るときは、屋外での作業になる。竹磨き、荒割り、荒剥ぎ、までは屋外で、
1118_007a 寒くなりましたが、まだ昼の日の当たるうちは屋外が気持ちが良い。こんな環境で作業が出来ることを幸せだと思う。

竹割りをしていると、撒菱(まきびし)が出来る。まきびしとは、忍者が用いる道具のひとつ。逃げる途中にばら撒くことで追手に怪我を負わせる物だ。

1118_012a 竹を割るときに、竹には節があるので、節の部分だけ包丁で削り取っていく。また、この節が硬いのだ。削り取った屑が、三角形になってまきびしの様な感じになっている。私は、裸足でうろうろする事が多いので、このまきびしを踏んづけると痛いのだ。
足の裏に食い込んで来る。

手にも、竹の粋針が刺さり、傷だらけになるが、ヒゴ取りをしている時が、精神的には、一番落ち着いているのかな?

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先日のプレスの結果?

2010年11月02日 08時00分16秒 | 竹細工作業工程

先日、車の下に敷いて、プレスをした編地はどうなったのだろう?

http://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20101028

バッチリ行きました。
1029_002a 半日、車の重石でプレスを掛けた編地の余分な所をノミで周囲を切り取り、もう一度裏側に、編地を貼り付けもう一度プレスを掛ける。
翌日、同じようにノミで切り揃え、これで漸くベニヤ板に編地が貼り付けられた。結構、時間と手間が掛かる物です。

1029_007a 側面の編地にギリギリ入る大きさで作る。その頃合が何とも微妙である。
底板を押し込み、足になる部分と、もう一段、合わせになる部分を取り付け、その部分だけに漆を塗っておく、やはり、重ね物は神経を使いますな。

1029_009a さて、やっと蓋を作る所までやって来ました。優しさのある曲線が出るように、押し込み式の蓋にしたいと思います。
その後、取っ手をつけて、漆を塗って出来上がり・・・・・

また、出来上がった時に報告いたします。


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プレス機?

2010年10月28日 07時34分21秒 | 竹細工作業工程

お客様のオーダーで、お煎茶に使うお茶道具を入れる提藍を製作中。上下2段の籠に蓋が付く、合計3段になる物である。

1026_010a 細長い網代編みの生地を作り、左右をつなげて筒状の編地を作るのだ。
今回苦労したのは、側面に模様を入れたので、要望の寸法の中に、模様をきちっと合わせ入れることだ。無地の網代編みであれば、寸法の所で編み終わりにすれば良いのだが、模様の入った時は、模様仕舞いが編み終わりに為るように持ってこなくては為らない。

1026_011a この、王冠の様に見える編地も上下を切りそろえて、縁を付けるとこんな感じです。
これが側面になるのですが、こういった提藍には底板がいる。薄いベニヤ板に編地を貼り付ける。無垢板だとそりが出てくるので、ベニヤ板が良い。

ベニヤ板に編地を接着剤で貼り付け、プレスを掛けるのだ。昨年までは、別府市内にある「竹工芸訓練支援センター」にあるプレス機で1トンほどの圧力を掛けに行っていたのだが、今回は、自分なりに簡単に出来ないか?とちょっと工夫してみた。

1028_002a
編地の上に底板に接着剤を塗り、貼り付ける。2枚のコンパネで挟み込み、ガムテープで止める。それをプレス機の変わりに、車の重さでプレスすることにした。
屋外に置くことになるので、夜中に「もしも、大雨が降っても困らないように!」と、ビニールで包み、タイヤの下に敷きこんだ。
一晩、車に轢かれていたのだ。きっと旨く行くはずである。

1028_004a
果たして、旨く行ったか?どうかは、これから開いてみないと判らない。
でも、きっと大丈夫!

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色付け 実験!2

2010年10月14日 06時42分08秒 | 竹細工作業工程

新しい色付けに挑戦!
今回は、新しい赤色を作ってみた。鮮やかな赤が出るように、明るめの染料を入れてみた。今までは、ビスマルクブラウンと云う茶色がベースになっているのだが、今度はもっと鮮やかなローダミンという染料を入れてみた。
今回は発色が強く、鮮やかな赤が出た。

1010_012a 左が、漆を2回塗ったもの、
右が、漆を2回に蝋を刷り込んだもの

家政婦のオバチャンも手伝って
1010_006a あっ、違った。今年入ったお惚けちゃんだった。

彼女も今、学生から本職見習いになり、毎日毎日、下働きで扱き使われている。この日も、生地に漆を塗った物をブラシで均一に散らしていくのが、彼女の役目だったのだが、思った以上に力がいるので、汗びっしょりになっていた。

1010_017a 私は、漆の上に蝋を刷り込んでいる。これも、結構な重労働で、汗びっしょりになってしまった。

でも、出来上がった編地は見目美しく仕上がった。

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色付け 実験!

2010年10月09日 05時56分20秒 | 竹細工作業工程

新しい色を作ってみようと、実験し始めた。
竹細工の場合、色付けが一番難しい。素材的には、一番染料が乗りにくい物だろう。
竹細工の作品の殆どが、こげ茶色の作品が多いのだが、これは、「煤竹をイメージして染色された」事が、始まりにある為である。
しかし、実務的にも、ある程度濃い色で無いと、なかなか、同じ色が出ない事にも起因する。

淡い色は、時間とともに退色していくし、紫外線を浴びることで変色もする。それで、竹細工には、あまり淡い色や、カラフルなバリエーションが無いのだ。

しかし、懲りもせず、何か出来ないか?と、染色実験を始めた。

102_003a これは、緑色の染色実験。一番色を出すので難しいのが、緑色である。
竹のバッグでも、緑色のバッグを作っているのは、私の所しか無いのではないかと思う。

微妙な染料の量で変わってしまう、また、一番退色しやすい色なのだ。

今回も、新しい緑の染料を取り寄せ、実験してみた。
染色釜に水の分量を決めて沸騰させる。
それに、染料を量りながら、何種類かの染色液を作る。その中に、1分・3分・5分・10分・1時間と時間を変えて染めていく。

107_001a この試験材を乾かし、漆を塗る。

漆を塗ると、随分と色の深みが増し、濃い色になる。

地道な作業だが、こんな事の繰り返しで作品は出来上がっていくのだ。

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バッグの修理 3

2010年09月30日 06時37分07秒 | 竹細工作業工程

長年、竹のバッグを生産してきた。毎日使う方も多く、どうしても磨耗や変形も起きてくる。中には、事故で大きく痛んでしまうものも持ち込まれる。

これもその一つだ。
Photo おそらく、転倒か?何かした時、上に載ってしまい潰してしまったのだろう。
Photo_2







角の部分も、穴が開いてしまった。






Photo_3ちゃんと修理できました。



817_025a










また、こんな修理も持ち込まれてきた。この籠は、私の作品ではないのだが、・・・・
「母の形見の籠なのだが、娘が、成人したので持たせることにしました。ところが、踏み潰してしまったので、出来ることなら、この籠の使える所を使って直して欲しい!」と持ち込まれてきた。

817_026a 底の力竹と巾着部分の絞りの布を新しい籠に移しました。





それで出来上がったのが、これです。以前より、随分グレードアップしました。

Photo_4 この籠には、成人式に頂いたお母様の気持ちが込められていたのですね、それを今度は、自分の娘さんに伝えて行きたい!
そんな気持ちの手助けが出来た事を嬉しく思います。

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竹縄

2010年09月16日 06時13分39秒 | 竹細工作業工程

竹縄を編む?

竹で三つ編みの縄を編み、花かごの飾りつけなどに使うのだが、現在、この竹縄の第一人者が、「油布」さんだ。

http://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20070607

_009_9 これは、「油布」さんの竹縄をあしらった作品だ。竹縄を使うことで、力強く独特の個性が出てくる。

竹縄を作る技術は、道具を一切使わず、竹割り包丁だけで材料取りをしなければ成らないので、基礎技術が求められる。

まず、長さ3~4メートルの竹を割って行く。幅5ミリほどにしたら、次に、厚さを1.5ミリくらいに剥いでいく。今度は、この1.5ミリの厚みの物を4枚に剥いでいく。1枚の厚みが0.4ミリくらいになる。

長さ4メートル、厚さ0.4ミリのヒゴが4枚出来る。

竹には、節があり、0.4ミリの厚さで4メートルも剥ぐ事は、相当な熟練した技術を要求されるのだ。

910_007a 次に、6枚のヒゴを2枚づつ、よりを掛けながら三つ編みして行く。

片方を固定して、2枚のヒゴによりを掛けていく、最後まで寄りあげたら、反対側も固定する。次に、また2枚のヒゴに寄りを掛けながら、交差して行く、最後にもう2枚のヒゴを寄りを掛けながら三つ編みして行く。この、三つ編みをする時のバランスによって、落ち着いた縄が出来るか?不均一な縄になるか?腕の見せ所である。

反対側の固定する台は、少し、動きがある物の方が良い。あまり、きっちりと固定されてしまうと、かえって、縄を編むときに遊びが無く、優しい表情の縄が編めないのだ。

私が「油布さん」から、縄の技術を教えてもらったのは25年も前のことだ。この基礎技術を教えてもらったお陰で、今でも、竹細工を続けて居られるのだろう。

「油布さん」ありがとうございます。

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染色日和!

2010年09月15日 05時41分22秒 | 竹細工作業工程

この二日間で急に秋らしくなってきた。朝方は寒くて、夏蒲団を冬布団に変えたほどである。

猛暑が続くときは暑くて、染色の釜炊きは大変なのだが、少し気温が下がり、天気も良いので、久しぶりに染色をした。

914_026a これから染色をする花かごたち。

914_023a




これが、我工房の染色釜たち、全部で6台の染色釜が並ぶ、それぞれに違った染料が入っている。今回は大きな釜を沸かしたので、湧き上がるまでたっぷり2時間は掛かった。
914_029a


染め上がった花篭。

濃い色を染めるときは、大体同じ色に染め上がるのだが、今回の様な、淡い色の時は、同じ染料で同じ時間染め上げても、竹の材質により、染め上がった色が違って出てくる。天気によっても、染め上がりに違いが出てくる。
たくさん並んでいると、可愛らしく見える。

あ~、今日は、良い染色日和であった。

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バッグの修理  2

2010年08月21日 07時33分57秒 | 竹細工作業工程

このバッグも、10年ほど使い込んだ物だ。お気に入りのバッグで、この10年間、ほとんど毎日、使ってくださっているそうだ。普段使いはもちろん、お洒落をする時も、冠婚葬祭にも、・・・・・・御愛用のバッグだ。

ありがとうございます。

817_014a このバッグだが、右の底の部分が傷んでいる。遠目で見るとそれほど判らないのだが、近くで見ると、相当な損傷を受けていた。

恐らく、最初は踏んづけたか?押しつぶしたか?何か、大きな衝撃を受けた物と思われる。その時点で、修理に出してくれれば、これほど痛む事は無く、比較的簡単に修理できたと思う。

しかし、お気に入りのバッグなので、そのまま使い続けて数年経ってしまった。

817_006a 裏返して見てみると、角の足は無くなってしまい、網地までも、相当やられている。

817_007a 側面も相当なダメージを受けている。
やはり、上に乗ったか?何かだろう?

ここまで、編み地が痛んでいると、まず、仮の編みヒゴをs挿して行き、足がかりを作ることから始めなければならない。

建築工事で言えば、足場を作るような物だ。
その、足掛かりになるヒゴに、新しいヒゴを編みながら差し込んでいく。差し込むヒゴの厚みは、0.25mmくらいの薄さにしないと、以前からあるヒゴに負担が掛かりすぎてしまうのだ。

丁寧に、丁寧に、ヒゴを左右から差し込んで補強していく。ある程度、差し込んだら、足場にした仮のヒゴを抜き取り、本来のヒゴに代えていくのだ。

817_033a これで、ヒゴの補強は終了。
側面の折れていた所にも、補強のヒゴを挿し、修理が出来た。
後は、この上に、足の部分の籐飾りを付けて、もう一度、漆を塗るのだが、ここまで、修理の部分が大きいと、新しく修理した部分の色合いと、元々の色合いが違ってきてしまうので、いったん、全体に付いている蝋をブラシで擦り落とし、もう一度全体に漆を塗り、蝋を掛けなおす。
そうすれば、新品同様に再生されるのである。

工芸品の良い所は、修理しながら、手直ししながら、長年に渡り使っていただく。その中には、お客様のいろんな思い出も、編みこまれていくのですな!

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バッグの修理  1

2010年08月19日 07時49分51秒 | 竹細工作業工程

十数年、バッグを作っていると、いろいろな修理のバッグが送られて来る。「転んだ時に上に載ってしまった!」とか、「子供が踏んづけた!」とか・・・・・

一番多いのが、底の足の部分の磨耗である。これは、実用品のバッグである以上、磨耗するのは仕方がないことで、特に、気に入って愛用してくださる方は、毎日、使ってくださるので、知らず知らすのうちに摺り減って行くのは仕方がない。

私のところでは、「何処が痛むのか?」大体判っているので、使い込んだ時に、交換できる様な構造にしてある。バッグ全体の交換でなく、痛んだ所の交換で済むようにしている。

817_018a この写真は、バッグを逆さまにして写しているのだが、左の足の部分が磨耗して切れてしまった。
もう一度、籐飾りをし直して、漆を塗れば、すぐ元に戻ります。

修理のバッグが送られてきて、箱を開けると嬉しくなりました。

このバッグは10年ほど使い込んだもので、何ともいえない色合いと艶が出ているではありませんか!
大切に使ってくださるお客さまの心使いが、伝わってきます。
817_020a
最近作ったばかりのバッグと比べてみると、違いが良く判ります。同じ素材のバッグなのですが、10年使い込むと、こんなに素晴らしい風合いが出てくるのですね!

自分の作った作品ながら、見ていて、惚れ惚れしてしまいます。

天然素材の良い所は、使えば使うほど、味わいが出てくるところです。使ってくださるお客さまの思いが、作品を作っていくような感じがします。

「大事に使ってくれて、ありがとう!」と思わず、頭を下げてしまいました。

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竹縄 1

2009年10月28日 08時24分55秒 | 竹細工作業工程

花篭に竹縄を編みこみ、アクセントとして使っている。
この竹縄はシンプルなものであるが、基礎技術がしっかりしていないと作ることが出来ない。

まず、3~4メートルの竹を、幅5ミリ、厚さ1.3ミリくらいに剥ぐ。この最初の荒割り、荒剥ぎの時点で、どれだけ正確に割り剥ぎ出来るかですべてが決まってしまう。
網代のヒゴの様に手間閑を掛けて丁寧に取るのとは違って、手間は掛からないが、勢いと精密な基礎動作が要求される。ある意味、一番難しい。

「シンプルだからこそ、難しい」

Cimg0783 Cimg0786 次に厚さ1.3ミリのヒゴを4枚に剥いで行く。この時に最初の剥ぎが悪いと、4枚に剥ぐことが出来ないのだ。長さ、4メートル、厚さ0.3~0.4ミリのヒゴを4枚取ることになる。

薄く剥いだヒゴを暫く、水に漬けておき、柔らかくする。

Cimg0802



今度は、全部で6枚のヒゴを束ねて、2枚を1本にヨリを掛けて行く。合計3本を三つ編みにして縄を綯って行く。

Cimg0804 Cimg0809










つづく


竹工房オンセ

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改装工事 その2

2009年10月23日 08時36分48秒 | 竹細工作業工程

来春に向けての試作中であった「一閑張り」も、塗装試験も終わり、いよいよ本格的に生産に入っていく事になってきた。

今までは、サンプルピースの塗装だけであったので、屋外で物干し竿から針金で吊るして、乾かしていたが、本格的な生産になってくるとそうは行かない!ホコリの付かない屋内で、ちゃんとした乾燥室を作らなくてはならないが、まだ、売れるのか売れないのか判らない今の段階で、大きな設備投資をすることは出来ない。

きちっとした、コンプレッサーで吹き付けし、乾燥部屋を新たに作るとなると相当な金額になる。とても、今の厳しい状況の中から資金を捻出するのは無理である。取り合えず、お金を掛けないで、今ある設備の中で、条件をクリアーさせなくてはならない。

Cimg0700 竹材庫の余ったスペースを片付けて、乾燥棚を作ることにした。工房の竹材庫は幅4メートル、奥行き12メートルあるので、片付ければ何とか為ったのだ!

幅2メートルくらいの所に、幾段もの桟木を渡し、そこに針金を何本も張った。(塗料が付かないように設置面積をなるべく小さくするため、針金棚が良いのかな?)

Cimg0703 針金棚が5段出来た!

取り合えずは、この棚で様子を見ていくしかないな

竹工房オンセ

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水槽

2009年10月17日 06時09分53秒 | 竹細工作業工程

工房には、大小合わせて5個も水槽がある。一番大きな物は、竹在庫横に、長さ6メートル、幅80センチ、深さ40センチと巨大な物である。しかし、この水槽は、ほとんど使っていない。以前、荒物の花篭が沢山出ていた頃は、この大きな水槽に長い竹を沢山漬けて、竹磨きの準備をしたものだが、最近は、あまり大物は出ないので、もう一つ小さい水槽を使う事がほとんどである。

Cimg0553 これが、現在一番よく使う水槽である。以前は、ブロックを回りに一周置いて、その中に厚手のビニールを敷き、水が漏れないようにしていたのだが、水槽を掃除するときに、デッキブラシで擦っている内に、ビニールに穴が開いたり、排水をする時に、いちいちブロックを外して、水を出さなければならなかった。

今は、チャンと基礎をコンクリートで打ち、その上にブロックを1段、チャンと固めて繋いであるので、ビニールを入れる必要もなく、デッキブラシで擦る掃除も大変楽になった。

Cimg0558 もちろん排水も、最初の基礎工事の時に、排水バルブを取り付けて工事したので、キャップを外すだけで、簡単に排水できる。

水槽で気をつけなければいけないのは、鉄分である。以前は、プロパンのガスボンベで作った小さな水槽や、重しに鉄の文鎮などを置いたことがあるのだが、鉄分が水に染み出て、竹に付着して、汚すのである。目に見えて判るときは良いのだが、最後の漆塗りの段階になって、漆と反応し汚れを出す事がある、そうなると、それまで、一生懸命、作った籠が、最後の最後でダメになり、本当にガックリする。

Cimg0560 次によく使う水槽は、お風呂の浴槽である。いらなくなった浴槽を置いてあるのだが、1メートルくらいの長さまで入るので、短いヒゴや、ちょっとした時は、こちらをよく使う。

広々とした山の中だから、こんな水槽を幾つも使えるのだが、街中で工房を構えたときは、水槽一つにも大変な事である。


竹工房オンセ

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塗装試験

2009年10月07日 06時12分14秒 | 竹細工作業工程

来シーズンからの商品として、1000円台から10000円くらいまでの、比較的買い易い商品郡を作ろうと試作している。その中の一つに、「一閑張り」シリーズがある。一閑張りとは、竹の骨組みに和紙を貼り、柿渋やウレタンなどで塗装して、水洗いなども出来るようにした器である。

骨組みを作るのは、元々の仕事であるから、それほど難しい事では無い。大きさや形を変え、沢山の試作品を作った。しかし、最後の塗装の段階になって、問題が出てきた。塗装をした後の手触りが、ザラザラしていてどうも宜しくない!

塗料の濃度が悪いのか?

塗り方が悪いのか?

下地の和紙が悪いのか?

和紙の貼り方が悪いのか?

etc……?

Dsc_0049 テストピースにいろんなタイプのものを塗ってみる。

Cimg0520 しかし、刷毛塗りには限界があるのかも知れない?大型コンプレッサーで、吹きつけした方が、効率的で綺麗に出来ると思うのだが、そんな設備を作るのには、結構な設備投資をしなければならない。

まずは、「ある程度行ける!」と販売の目処が立たないことには、そんなお金を掛ける事は出来ない。

どんな作品を作るのにも、習得しなければ為らない技術は山のようにあり、一歩一歩積み重ねて行くしかないな。

  by竹工房オンセ 

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