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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

自動竹割り本数判別計算機

2012年03月04日 05時55分51秒 | 竹細工作業工程

竹工房オンセの秘密兵器!紹介。
これは、最先端マシーン登場。
「自動竹割り本数判別計算機」だ。
科学の粋を集めて開発された。

Cimg7136

どんな機械か?って、
これは、小さな子供が見ても、一目で、この竹を何本に割<wbr></wbr>らなければ為らないか?瞬間的に、視覚的に訴えてくれる<wbr></wbr>。まるで、アップル社のIpadと同じ様な、体感を実現<wbr></wbr>している。

如何に使うか?って、
丸い竹を、写真の様に、右から左方面にずらしていく、入<wbr></wbr>りきらなくなった所のメモリを読む、この場合は、上の数<wbr></wbr>字を見て、8ミリのヒゴを取るなら24本くらい、下の数<wbr></wbr>字を見て、6ミリのヒゴを取るなら32本くらいになると<wbr></wbr>読み取れる。

ん~!素晴らしい!
何と、アナログな事か!

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モニュメント制作 6  漆がけ

2012年03月02日 06時48分50秒 | 竹細工作業工程

遂に、大きなモニュメントも最後の工程「漆がけ」に来ました。

研ぎ出して、コントラストの出た作品に、漆を浸み込ませ、艶と風合いを作り出していきます。
私の所では、「朱合」というタイプの漆を使っています。刷毛で全体に塗り、その後、斑が出来ない様に、ブラシで散していきます。
2回、漆がけをします。
1回目は、記事に漆が吸い込まれてしまい、殆ど、艶は出ません。下地が出来た所へ、2回目の漆を塗っていきます、すると、しっとりとした艶が出てきます。この2回目の漆の濃さが、表情を作ってくれます。あまり濃いと、テカテカして安っぽい感じになってしまうし、薄いと、艶に物足りなさが感じられます。
どの位の濃さにするか?は、その時その時の条件を加味しながら、経験値で決めていきます。

今回、一番困った事は、作品の大きさです。

Cimg7134
普段は、「室(むろ)」に入れて、乾かすのだが、今回は、大きすぎて、とても室に入るものではありません。
漆と云うのは、面白いもので、生きているのです。
乾く条件を作ってやらなければ為りません。

空気が乾燥していると、乾きません。
漆を乾かすのには、適度な温度と湿度が必要なのです。
室の場合は、湿度を作り出す熱ヒーターを使って、温度と湿度を作り出していきますから良いのですが、今回は、部屋全体を室にすることになります。

2月の気候は乾燥しており、低温です。湿度35%、気温マイナス5℃などと、何もしなければ、漆は乾きません。
そこで、漆の部屋全体を24時間、ストーブの上に大きな鍋を乗せ、加湿器をフル稼働させ、漆が乾く条件を作っていきます。その代わり、夜中に、起きて、ストーブの石油と、鍋の水の補給をしなければなりません。
2回の漆を乾かすのに、ほぼ、1週間かかりました。

やっと、出来上がりました。

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菊割り 竹割り

2012年02月29日 03時50分16秒 | 竹細工作業工程

デジタルカメラが、随分手軽になりました。
私も、最近はデジカメで動画を良く撮るようになりました。デジカメで撮った動画も、簡単にインターネット上にアップでき、公開されます。

今日は、この「菊割り」という道具を使っている所をアップしました。

Cimg7154 上から見た形が、菊の花に似ている事から「菊割り」と呼んでいます。

私の所では、四つ割りから十五割りまで、作っています。

これは本職用使用で、直径が20センチほどある大きくて重たいものです。
ホームセンターで売っている四つ割りの物は、小さくて軽くて、我々の仕事には、使い物になりません。

長い竹を二つに割って行く事は難しい事です。竹割り包丁で、数メートルの竹を真っ二つにしていくには、相当の技術が要ります、
しかし、此れが一篇に四つ割以上にすると、お互いがバランスを取って、綺麗に割れて行くのです。

今回は、12割している所の動画です。

</object>
YouTube: 菊割り


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モニュメント制作 5  染色&研ぎ出し

2012年02月26日 03時57分45秒 | 竹細工作業工程

骨組みが出来、縁を止め、差しヒゴ、それと、一番動きのある、束ねヒゴの差し込み・・・と、順調に進んできました。

所が、染色の段になって、あまりの大きさに、染色釜に入りきらない。
これは、当然考えていたのだが、想像以上に大きかった。

Cimg7049 釜に入らないので、釜の上で、柄杓で染料液を掛けながら、何度も何度も回しながら、染めて行きました。

Cimg7051 幸い、この日は2月だというのに、4月中旬の陽気で、暖かく日の光に恵まれました。
あっという間に、乾かすことが出来、次の工程に進みます。

やはり、お日様には感謝です。
次に、何をするのか?というと、
一旦染め上げた物を、今度は研ぎ出して、染料を落としていくのです。

Cimg7068 色の濃淡を作り出すことで、奥行きとか、表情を作っていくのです。
キャンパスに絵を描いていく様な感じかな。

この部分を強く研ぎ出して、際立出せたい、とか、ここは薄くだして、全体に優しい雰囲気にしたい、などと考えながら研ぎ出して行きます。

Cimg7075 昔は「石粉」を布に付けて研ぎ出していたそうですが、現在は、目の細かいスチール束子で、研ぎ出して行く。
写真の下側は、まだ研ぎ出して居ない所、上の方は、研ぎ出した所だ。
随分と、表情が出てきました。

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モニュメント制作 4

2012年02月25日 04時48分11秒 | 竹細工作業工程

「世界人類が平和であります様に!」という、願いを込めて、
工房に、仁王像建立堂を建てようか?と迷っている。

仁王像?

そうだ、丁度良いのがある。
先日のモニュメントと、これも、お客様からの注文で作った、「餡子を練る、特注のヘラ」もある。

よ~~し!

Cimg7029 まず、東椎谷の滝で身を清め、頭の中の邪心を全て追い出し、
もう一度、
「世界人類が平和であります様に」と、ただ、其の一点だけを念じて・・・

Cimg7040


図書館から依頼されている、モニュメントも、殆ど編み上がり、これから染色・研ぎ出し・漆塗りの最後の工程に入っていきます。
最後の詰めだ。

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モニュメント制作 3

2012年02月18日 07時27分19秒 | 竹細工作業工程

宇佐図書館に飾るモニュメント。
3枚のパーツを編み終え、それぞれに縁をかがって行かなければならない。

Cimg6955 まず、実物大の図面を書き、その上に編地を乗せ、大きさを写し取る。これくらいの大きさだと、全体が見えるように、実物大図面を書くのが一番間違いが無い。

今回は、編地を挟み込むのは、竹では無く、籐芯にした。籐芯の方が、柔らかく自由が利くからだ。芯巻きをする、芯には竹を使った。やはり、強度があるのは竹である。

 仮止めをして、芯巻きをしていくと、おおよそ3時間、これを3枚作ることになる。

縁が付くことで、随分とイメージがはっきりとしてきた。

大きな猫が出来ました。

Cimg6959 これで、横幅1.3m、高さが1.2mある。

何か、ホントに猫に見えてきた!

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モニュメント制作 2

2012年02月16日 06時30分02秒 | 竹細工作業工程

大きな作品を作るときは、籠を編みながら、自分が編地の上に乗って、ぐるぐる回りながら、編んでいく。

今回は、全体の大きさが、幅1.3メートル、高さが1.8メートルもある大きなものだ。
三つのパーツに分けて編み上げて行き、其々に縁を付けてから、一つに纏め上げようと思っている。

こんな大きな物の時は、まず、簡単なラフスケッチを描き、全体の大きさと、イメージを膨らませて行く。
スケッチを見ながら、修正を繰り返し、大まかな形を決めて行く。

次に、図面に起こし、実際の大きさを確認する。
パーツに分けた図面から、ヒゴの本数や長さを割り出し、ヒゴ取りをする。
仕事の、半分以上はヒゴ取りだ。良いヒゴが出来ていれば、その後の仕事は、実にスムーズに進んでいく、ヒゴが悪いと、何をやっても、つっかえひっかえ、遅々として進まない。

昨日は、この骨組みを3枚編み上げ、この編地に縁を付けて行きました。

この3枚が、「安心院」「院内」「宇佐」の3地区になり、3枚を一つにつなぎ合わせ、現在の「宇佐市」を表わすことになります。

続きは、また後日・・・

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足剥ぎ

2012年02月12日 09時25分38秒 | 竹細工作業工程

久しぶりに、長ヒゴを取っています。
長ヒゴとは、長い竹ヒゴの事です。

最近は、網代関係の作品を作っていることが多かったので、久しぶりに長い竹を処理すると、ちょっと、感覚が違います。
網代のヒゴを取る場合は、幅と厚さを、回数を掛けて丁寧に取っていきます。如何に几帳面に規定通りのヒゴを作り切るかに、作品の品が出てきます。

しかし、長ヒゴの場合は、リズムに乗って、小気味よく仕上げて行きます。作品に遊びがあり、リズムや生命力が芽生えて来ます。

Photo 今回は、4メートルほどの竹を6本、磨きました。久しぶりにやっているので、1本磨くのに、20分もかかってしまいます。以前は、15分で計算し、その時間で何本でも磨くことが出来たのに、やはり、体力が落ちているのか?

磨き上げた竹を割り、剥いでいきます。

この剥ぐ時に、竹細工の場合は、足で竹を掴んで剥いでいきます。まるで、チンパンジーが、足で物を掴むように・・・・

全身を使って、リズムよく、

 

節を越えるところがミソです。
一日、ヒゴ取りをしていましたが、やはり、手を動かしている時が、一番気持ちが落ち着いていますな。

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持ち手の高さ?

2011年12月24日 09時51分01秒 | 竹細工作業工程

今年最後の仕事は、注文の堤藍』の制作。
堤藍』とは、お茶道具を入れて、持ち歩く為の籠である。籠を作る上で、蓋物は、一番神経を使う籠である。
蓋物にも、2種類あり、
1、本体より一回り大きな蓋を被せるタイプと、
2、今回の
堤藍の様に、本体と蓋が同じサイズで、太い胴竹で組み合わせるタイプだ。
1のタイプは、比較的余裕があるのだが、2のタイプは、縁のサイズに本当に神経を使う。
Cimg1083 この合わせを作るときが、一番大変で、微妙な暑さの調整をしながら、現物合わせをしていく。
当然、少しでも大きすぎれば入らないし、小さければ、組み合わせた時にガタガタしてしまう。

針金で仮留めをして、形を作っていく。

今度は、針金を籐に変えて、ほぼ籠の部分は完成である。

持ち手を取り付ける段になって、仮の竹を使って当ててみる

Cimg1102 「もう少し高くしようか?」
「これくらいかな?」

と、これも現物合わせで高さを決めていく、

さぁ、もう少しで、完成だ。

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漆の反応

2011年11月07日 08時50分44秒 | 竹細工作業工程

以前から、懸案となっていることがある。

漆を塗った時、青黒い色が付くことがあるのだ。
漆を塗るまでは、全く分からないのだが、下地の漆を塗った時に、時々、出てくるのだ。

今回は、特別、激しく色が出た。

Cimg0646 この下の方の、籐飾り2か所に色が出たのだ!
信じられない事だが、同じ、籐でも上の十字型にしたところには、全く反応していない。

普段は、茶色とか、黒とか、赤・緑と染色した物には、この反応が出ていても、元々竹を染色しているので、判らないだけで、どの作品にも、出ているものと思われる。

しかし、こういった炭化竹や生成りの竹に漆を塗った時、現れるのだ。

注 (炭化竹とは、古い藁葺屋根の骨組みに使われて、囲炉裏の煙で何十年も、燻された竹の事を「煤竹」と云うのだが、現在は、高圧釜で人工的に処理した竹の事を云う。)

以前は、女性の職人が漆塗りをした時に、良く現れる現象だったので、
化粧品が悪いのでは無いか?
ハンドクリームが悪いのでは無いか?
などなど、
使っている刷毛を新品にしてみたり、前掛けを新品にしてみたり、ありとあらゆる実験をしているのだが、いまだに原因が判らない!

今回は、竹の部分には、一切変色は出ず、籐の一部分だけの出た。
籐の周りには、一切広がっていない!

そんな事から、籐の原料自体に、化学成分が染みついているのかも知れない?

そこで、原材料の籐の端っこに、漆を塗って反応があるのか?どうか?実験してみることにした。

天然素材は、何が出てくるのか判らない事がある。

一日も早く、原因を探りたいのだが・・・・・

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縁留め

2011年10月21日 08時30分35秒 | 竹細工作業工程

ただ今、丁度若いメンバーに買い物籠の作り方を教えている所だ。

98_9 http://www.take-once.com/SHOP/57985/587829/list.html

どの作品も、「100個作って、初めて自分の物になる」と言われているが、本当にそう思う!

ちょっとした手加減や、曲げ角度、癖付け、素材の選び方、などなど。
1個作ることは、誰でもできるが、100個同じものを作るには、それ相当の経験が必要になる。

今回のこの籠の、一番、要になるところは、縁仕舞だろう。
縦骨を薄く柔らかくして、折り返すのでなく、次の縦骨に絡めていく、そうすることで、縁全体が繋がり、どれだけ重い物を入れても充分な強度を持ってくるのだ。

98_8 縁の中はこんな風になっている。

98_10 これをもう一本の縁(内縁)で挟み込み、籐で締め上げていけば、本当に丈夫な籠が出来上がる。

この縦骨のねじり方や、切る長さによって、次の籐巻が簡単に出来るか?苦労しなくてはいけないか?関わってくる。

目に見えない所にも、どんな仕事をするのか?大切なところである。

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荒編みと網代編み

2011年05月02日 05時33分21秒 | 竹細工作業工程

竹細工と云っても、いろんな種類の作品がある。
精密に丹念に根気が要求される網代編みに対して、勢いとスピードと基礎技術を要求される荒編みとは、実に対照的である。

4月になり、昨年工房に入った「長岡さん」に荒編みの篭を教えている。
「長岡さん」とは、以前ちょくちょく、ブログにも登場している「由記ちゃんこと、お惚けちゃん」のことである。
この「長岡さん」と呼ぶのに、1年掛かってしまった。

最初の段階で、知り合いと云うか?慣れた雰囲気で入ってしまったので、いたる所で、お互いに
友達感覚が出てしまうのだ。
これを本来の師匠と弟子の関係に戻すのに、1年掛かってしまった。
最近やっと通常の師弟関係が出来上がりつつある所だ。

この1年間、殆どヒゴ取りと網代のバッグの作り方だけに絞って教えてきた。
網代編みと云うのは、丁寧さと、精密な仕事の連続であるが、ある意味、時間さえ掛ければ覚えることが出来る物である。どちらかと云えば論理的な編み方である。
彼女も、この1年間かけて、何とか初歩の網代編みのバッグが出来るようになってきた。

ところが、今度教えている荒編みの花篭は、バッグよりうんと簡単なものであるが、感覚的な編み方である。ヒゴの取り方も、巾や厚みも揃えない!編む時も、編み上げたときのイメージと手加減が殆どである。
それと、スピードが要求される。

「今回はこの作品を50個作る」

「ひぇ~、50個ですか?     あっ、はい」

「そう、50個だ。取りあえず、練習用の5~6個分のヒゴ取りをしろ」

「あぁ、はい」

同じ篭を50個も100個も作ったことが無いので、戸惑っている。
以前は、私の所でも年間1000個近く出る、花篭を10アイテムほど、作っていたのだが、時代とともに、大量に作る花篭は、殆ど売れなくなってしまった。
単価は安いのだが、弟子を育てる上で、同じものを何個も何個も作ると云うのが、物凄く基礎技術を付ける上で大切な事になる。

最初に出来上がって来たものは、それはそれは酷いものである。
5個とも、形も大きさも表情も違う、
その一つ、一つを何処が悪いのか?何処が違うのか?何故、こうなってしまったのか?解き明かしていく。
最初の5~6個分は、編み方を覚えるのが精一杯で、とても見れた物ではない。
最初は、自分の取ったヒゴの厚みなどが適しているか?確認する大事な作業である。

52a もう一度、練習用に5~6個分のヒゴ取りをさせる。

今度は、前回失敗した部分を確認しながら、編み上げていく。
同じことの、繰り返し繰り返しやり続ける事で、自然と体や手が覚えて行くのだ。
「どんな篭も、最低100個付くらんと覚えん!」と、昔の職人は言われていたものだ。

彼女の頭の中では、今までの常識では通用しない物ばかりなので、随分戸惑っている。

でも、体で覚えた物は一生付いてくるからね!。

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竹割り

2010年12月21日 06時58分31秒 | 竹細工作業工程

竹割りをする時に気をつける事は、「脇を締めて!」。
先日の後継者育成事業でも、生徒に教えたのだが、脇が甘いと、竹を割るときに左右にぶれる確率が多くなる。体の中心に向かって、引き込むように、包丁を引き寄せてくる。
もう一つは、左手の小指の存在だ。
剣道でも、ゴルフでも小指にしっかりと力が入っていないと、良い振りが出来ないのと同じように、竹を握りこむ左手の小指が非常に重要である。
割る時も、剥ぐ時も支点になるのは小指である。

このちょっとした事を心がけるだけで、格段に旨くなるだろう。

</object>

YouTube: 荒割り1.AVI

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菊割り

2010年12月15日 03時54分20秒 | 竹細工作業工程

工房に来た人が、一番不思議がるのは、この「菊割り」の道具である。

Photo
これは、一般の人がホームセンターで見る物の倍以上の大きさがある。それくらいでないと仕事にならないのだ。
短い竹だけでなく、長い竹もこの菊割りを使って割っていく。

こんな風に割っていきます。

</object>
YouTube: kikuwari1.AVI

あっと云う間に割れてしまいますな!
竹はバランスで割っていくので、この菊割りを使わなくても、割り口に2本の竹を差し込んで、四つ割りにする方法もある。

ユーチューブで検索してみると、こんな大きな竹を挟み込んで割っている映像もありました。これは孟宗竹ですな。

</object>
YouTube: ド迫力の竹割り

しかし、動画は便利なのだが、文章が書きにくいですな。「こうなります。」で終わってしまう、かえって、動画で無い方が、いろんな事を想像できるような気がします。

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竹磨き 長ヒゴ

2010年12月10日 05時08分30秒 | 竹細工作業工程

動画シリーズで、今回は竹磨きをしている所です。
約4メートルの竹を、磨き包丁を使って表皮を削り取って行きます。

</object>
YouTube: takemigaki.AVI

竹の太さにもよりますが、長竹を1本磨くのに、だいたい10分から15分掛かります。網代編みのバッグに使う様な、一節物で90センチくらいの長さのものなら、1本5分くらいで磨きます。
磨くときの注意点は、まず、一番に磨き包丁の切れ味。何をするにも、道具が大事!
次に、押さえる力加減と、刃物の角度。一定の圧力を掛けながら、丁度良い角度で磨き上げていく。
磨き包丁で削っている時の音を聞けば、大体、どんな腕前かわかります。

この湾曲した変な包丁が、磨き包丁。

</object>
YouTube: 磨き包丁の研ぎ.AVI

研ぐ時も、曲線なので少しコツがいりますが、切れ上がったら小まめに研ぐことですな。30秒も研げば、元に戻ります。

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