ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

友人来訪

2019-07-23 22:14:04 | つぶやき
つい、先日突然、友人が訪ねて来てくれた。

会うのはおよそ9年ぶり。千葉に住むこの友人は、お兄さんが暮らす愛知県の岡崎市に来たついでに寄ってくれた。この友人とは今から20年前、ニュージーランドのクイーンズタウンという街のセーター屋さんで少しの間、アルバイトをしていた時の先輩だった。セーター屋さんといえば、なんとなく素朴な感じがするが、店舗はオーストラリア人が経営するちゃんとした会社組織でオーストラリアとNZに何店舗もある中のひとつだった。彼女はそこで社員として働いていた。

彼女はお店のでの売り上げが常にNO1だった。ストイックに働くその姿に、頭の下がる思いで見ていた。彼女が日本を出てきた理由に、とても大きな覚悟があってのことだと知ったのは、随分、後になってからだった。私は店では表向きは真面目を装って働いていたつもりだったが、どうも見透かされていたようで、そもそも旅の資金調達が目的の私とは仕事に対する志が違っていた。海外で出会う日本人と話をすると、実にいろいろな事情を抱えて滞在しているのがわかる。現実逃避の私とはえらい違いだなといつも思っていた。

この会社の良いところは、売り上げに応じたインセンティブが時給にプラスされて支給されるところだ。つまり売り上げが良ければ、たくさん稼げた。当時のNZは日本より少し安いか同程度の賃金だったが、このインセンティブのお陰で時給の割安感はさほど感じずに済んだ。

ちょうどミレニアムのころで、記念すべき2000年はクイーンズタウンで迎えた。年が明けて、多少、貯えも出来たので、より稼げるロンドンへ向かった。この街で彼女には仕事以外でも、大変、お世話になった。

その後、彼女は何年間かNZで仕事をして、日本へ帰ってきた。仕事先で出会った現在の旦那さんと結婚し、今では5年生の息子さんと3人で千葉に暮らしている。

9年ぶりに話をしたが、ポジティブに自分の人生を生きようとしているところは変わっていなかった。きっと今度会う時は、何かを始めていて、それがある程度形になっているのではないかと思っている。

で、その時、私は、相変わらず頭の下がる思いで、彼女を見ているのではないかと想像している。

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