ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

電話のあなたへ…

2014-07-29 23:51:59 | つぶやき
術後、目を覚ますと、点滴を始め呼吸器や尿管、心電図などの様々な医療機器が体と
繋がっていた。

人一倍、痛みに弱い体質で、こういうものが大嫌いな私には、今のこの現実を受け入れ
るのが相当大変だった。しばらくすると先生が切り取ったモノを見せに来てくれたが、
気分が悪くて、まともに見られなかった。

しかし、この日から、自力で起きかがるのに3分近くかかり、5メートル先のトイレに行く
にも5分もかかるようになった。

「盲腸なんで病気のうちにはいらない…」

誰が言ったのか知らないが、昔から盲腸を軽んじる傾向にあるのは周知の通りである。
現に、入院中、前かがみになり辛そうに歩いていると、他のおばちゃん入院患者から
「若いのに、どうしたの?」と聞かれ、「盲腸です…」と答えると、「なら、いいわよ
昔から盲腸なんて…」とさも、たいしたことないような返事をされることが2度もあった。

そういう、輩にはこう言いたい。

「なら、お前、一生、盲腸やってろ!」

盲腸をなめていただいては困る。あれは、ほんとうに痛い。術後だって痛いし、夜中に
何度、ナースコールで痛み止めの点滴を催促したかわからない。にもかかわらず、世間では
モノ貰い程度にしか認識されていないのが、残念でならない。

これはもう、世間で言う盲腸の地位をあげるしかない。今後、私の人生において事あるごと
に、「盲腸は大変ですわ、なめたらあきまへん…」と、微力ながら、盲腸の重症化認識度
向上に協力したいと思っている。


ということで、本日、無事に退院いたしました。

ご心配いただきました方々には、心より御礼を申し上げます。

44年間、病気には縁がなく、またそれを予見させる前兆もなかったので、本当にびっくり
してしまいました。幸い、予後も順調で少しずつ回復に向かっております。

今後は、十分に年齢をわきまえ、無謀な計画で出張などしないようにしたいと思っております。

そして私が入院中、痛みに耐えている中、「明日までに30万円貸して下さい、そうしないと
家も土地も取られてしまうんです…」と電話してきた、それほど懇意でもないお客さん。

「今、入院、治療中で…」と、やんわりお断りいたしましたが、こんな電話、こんな時にいい
加減にしていただきたい。どんな事情があるのか知らないけれど…。


そして今日、退院時に、これまでの治療費を支払ってきた。

明細をみると、「29万6800円」と書いてあった。

「30万借りたいのは、こっちのほうじゃぁ…」と電話のあなたに言いたい!

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