ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

本物…

2011-05-05 13:34:53 | 時事(国内)
焼肉屋でユッケを食べて人が亡くなった。

「ユッケ…」

生まれてこのかた、食べたことがないので、生肉だというが、
未だ現物を知らないでいる。

なんでも格安の焼肉屋が、無茶なコストダウンのために「生食用」
の基準に満たない肉を生で食わせたと報道されているが、食わせ
た店があれこれ言い訳してるのが、大変、見苦しく思えた。

ユッケを食べた子供に罪はないし、格安店を選んだ親を責めるの
も酷である。こういうのは店の格に関わらず消費者には見極めよ
うがないのが辛いところである。

こうなったら、もう魚以外は生で食べないくらいでいい。
そもそも日本人はグルメ過ぎるのだ。

3日ほど前、友人のブラジル人夫婦(奥さんは日本人である)に
誘われスペイン料理屋へ行った。

オーダーは食通の2人に任せ、次々に料理が運ばれてきた。
食べながら「これはソースがおかしい」「なんだこの味は…」
などと2人で品評している。比較する舌を持たない私は、ひとり
蚊帳の外であった。

その時、ふと、ある言葉を思い出した。

「本物を知ったときから、不幸は始まる…」

知らなければ、こんなものだと何でもおいしく食べられるが、
舌が肥えれば肥えるほど、不味いものが食えなくなるのだ。

それは、それで不幸な話である。

近い将来、人口増加などが原因で、世界で食料争奪戦が起こ
るなどといわれているが、そうなったら、美食家はさぞ辛い
だろう。

やはり雰囲気のいい洒落たレストランより、気さくな屋台や食堂
のほうがいい。

これは生涯、変わらないだろうな…。


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