隊長が、これまでに鑑賞した「映画 」を紹介するシリーズの第211作品目は、『ザ・シークレット・サービス』をお送りします。
『ザ・シークレット・サービス』(原題: In the Line of Fire)は、1993年7月公開(日本公開:同年9月)のアメリカ映画です。配給:コロンビア映画(Columbia Pictures Industries)。上映時間:128分。
本作品は、かつてJFK(ジョン・F・ケネディ)大統領暗殺を阻止できず、それ以来、罪の意識にさいなまれ続ける老練なシークレット・サービス・エージェントと、現職大統領暗殺を目論む殺し屋との対決を描くサスペンス・アクション・スリラー。
脚本:ジェフ・マグワイヤー(Jeff Maguire)。
監督:ウォルフガング・ペーターゼン(Wolfgang Petersen)。
音楽は、2020年7月に亡くなった、映画音楽の巨匠・エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)。
主演:クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)。
尚、「隊長のブログ」では、クリント・イーストウッドの映画作品を、これで六本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
共演者は、ジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)、レネ・ルッソ(Rene Russo)、ディラン・マクダーモット(Dylan McDermott)、ゲイリー・コール(Gary Cole)、フレッド・ダルトン・トンプソン(Fred Dalton Thompson)、ジム・カーリー(Jim Curley)、ほか。
あらすじ:フランク・ホリガン(クリント・イーストウッド)は、アメリカ合衆国所属のシークレット・サービス・エージェント。一匹狼的な異端児で、相棒は臆病なアル・ダンドゥレア(ディラン・マクダーモット)だけでした。
ホリガンは、ケネディ大統領がダラスを訪問した際に護衛を失敗に終わらせたことに深い自責の念を持っていました。現職大統領(ジム・カーリー)の再選キャンペーンがスタートしたところに、大統領暗殺の脅迫が届きました。やがてホリガンは、殺し屋ミッチ・リアリー(ジョン・マルコヴィッチ)が大統領の行動を監視していることを知りました。
さらにミッチは、JFK警護に失敗したホリガンの過去を知っていて、電話で彼に挑戦してきたのです。ホリガンはキャンペーンの護衛に加わりますが、女性護衛官のリリー・レインズ(レネ・ルッソ)以外の同僚は快く思わていません。そして、ミッチが思いもかけない行動に出るのですが。。。
感想:1963年に実際に起きたJFK暗殺事件と、フィクションの現職大統領暗殺計画をミックスしたストーリー展開が、FK暗殺の実写映像を使用することにより、リアリティを高めています。
これまでに、何度もテレビ放映されている人気作品ですが、その理由がよくわかります。
シークレットサービスが主人公のドラマとして有名なのは、1992年に公開されたケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演 『ボディーガード』 が、あります。
警護の対象が、大統領ではなく、有名歌手という違いがありますが、この映画も面白かったです。
『ボディーガード』では、ケビン演じるシークレット・サービスと、ホイットニー演じる警護相手の歌手が恋に落ちますが、『ザ・シークレット・サービス』でも、フランクと同僚のリリーが愛し合う関係になります。
両作品とも、サスペンス・アクション・スリラー・ドラマでありながら、ラブ・ロマンス・ドラマでもあります。
現在、90歳のクリント・イーストウッド。公開時には、63歳でした。大統領専用車と並走する時には、演技なのか、本当にそうだったのかは分かりませんが、苦しそうな表情をしていました。ところが、犯人を追跡したり、格闘したりするアクション・シーンでは、年を感じさせない姿を見せています。
また、暗殺者ミッチの狂気さを、ジョン・マルコヴィッチが好演しています。
これまでに、「映画」の記事の中で、外国映画の邦題(日本語タイトル)の付け方の良い作品と、悪い作品を挙げていて、それを一覧にしています が、本作は良い例だと思います。
原題の「In the Line of Fire」を、そのままカタカナ表記したり直訳しただけでは、何の映画か分かりません。『ザ・シークレット・サービス』と、具体的な職業名をタイトルにすることにより、誰が主人公か分かり易くなり、人によっては、JFK暗殺事件を想起するでしょう。
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Film201 2020/10/7 『遥かなる大地へ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9a954d71a3a890ce823b5da663e66204
Film202 2020/10/21『沈黙 -サイレンス-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6e93199062e948a5cc81dc9576d40d5e
Film203 2020/11/16『ラッキー・ナンバー』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7408388a7daaaf3ef3c833dad081e918
Film204 2020/11/21『北京ヴァイオリン』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5506c1d49af6fb922539904348727e7e
Film205 2020/11/25『デイズ・オブ・サンダー』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0a8f8ac94f345cd50b3fb5c5faa68935
Film206 2020/11/30『ラストレター』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5b0a5db6da384e0b19a3edd160cc1342
Film207 2020/12/4 『桜田門外ノ変』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5bdf04540500a483665aaa89d062b52d
Film208 2020/12/12『キャプテン・フィリップス』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/272e3cd3ff79bdf5e9c0a6439e0a095c
Film209 2020/12/21『キューポラのある街』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/188077157ae1dc14e20d838b4408b91b
Film210 2020/12/29『紀ノ川』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b7744c6145b5e2c4252b65d4e7fce27b
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