隊長のブログ

中国上海に2003年12月から2008年1月まで駐在。趣味はヒップホップダンス、ジャズダンス、旅行、映画、スポーツ観戦。

映画 Film236 『男たちの挽歌』

2021年09月03日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第236作品目は、『男たちの挽歌』をお送りします。

 

 


『男たちの挽歌』(原題:英雄本色、英題:A Better Tomorrow)は、1986年8月公開 (日本公開:1987年4月)の香港映画。 第3作まで製作された「男たちの挽歌シリーズ」の第1作です。


「隊長のブログ」では、合作を含む香港映画を、これで17作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5058be5b44ff584aff12ffea7ef8a75d


製作会社:新藝城影業有限公司(Cinema City Company Limited)、電影工作室有限公司 (Film Workshop Co., Ltd.)。


言語:広東語、北京語。上映時間:95分。


監督・脚本:ジョン・ウー(呉 宇森)。


ジョン・ウー監督作品を、これで6本を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d04304f1b1a065dccfd8edf4168fd2a0


主演:チョウ・ユンファ(周 潤發)。


チョウ・ユンファ出演作品は、2011年日本公開の『シャンハイ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/79be3e3fb36dc07043f812b95fd1d814 を、紹介しています。


共演者:ティ・ロン(狄龍)、レスリー・チャン(張 國榮)、エミリー・チュウ(朱寶意)、レイ・チーホン(李子雄)、ほか。


主題歌は、レスリー・チャンが歌う「當年情」。

 

あらすじ:香港の紙幣偽造シンジケートの幹部・ホー(ティ・ロン)は闘病中の父と学生である弟・キット(レスリー・チャン)の面倒を見ていました。ホーとキットは、仲の良い兄弟でしたが、兄がヤクザだということはキットは知りませんでした。ホーは、弟が警官になる希望を持っていることで、病床の父から足を洗うよう頼まれます。


了承したホーは、次回の台湾への贋札の取り引きを最後に、闇社会から足を洗おうと決意します。しかし、取り引きは密告によって台湾警察に知られていて、同行した後輩シン(レイ・チーホン)を逃し、ホーは自首することになりにます。その間、香港では父が陰謀によって殺され、そのことでキットは尊敬する兄がヤクザの組員と知ってしまいました。


一方、ホーの親友マーク(チョウ・ユンファ)は、報復のために乗り込んだ台湾のレストランで、敵を皆殺しにしたものの、足を負傷するというアクシデントに見舞われます。


数年後、ホーは出所しますが、今では警察官になり結婚もしているキットから、父親の死の責任とマフィアの兄を持つことから出世の出来ない不満をぶつけられた上に追い出されてしまいました。一方、親友マークは怪我で自由の利かない体になったことから、組織から雑用以下の扱いを受けるほど落ちぶれていました。そして元は弟分だったシンが、組織を牛耳っていました。


マークとホーは、全てをやり直すため、そしてキットのため、かつて入っていた組織・偽札のジンジケートを壊滅させるために、銃を握りました。。。

 

感想:香港映画が、最も輝きを持っていた1980年代の作品。そして、不遇の時代を送っていたジョン・ウー監督が、巨匠の道に駆け上がるきっかけとなった本作。面白くない訳がありません。


ジョン・ウーは、本作で香港電影金像奨最優秀作品賞と金馬奨最優秀監督賞を受賞しています。


日本で、東映の『仁義なき戦い』のヒットにより、1970年代のヤクザ映画が全盛だったように、本作の人気により、「男たちの挽歌シリーズ」が3作まで続いただけでなく、多くの派生作品が生まれました。


ジョン・ウー監督は、東映ヤクザ映画に影響は受けたでしょうが、独自の映像感覚を駆使したアクション・シーンで、注目を集めました。


香港ロケだけでなく、台湾台北の西門街や中華路などでのロケも行っています。不遇時代を台湾で過ごしていたジョン・ウーだから、台湾ロケも成功したのでしょう。


キャストでは、チョウ・ユンファと、ティ・ロンにハイライトが当たるのは当然ですが、隊長は、レスリー・チャンの演技を注視していました。アクションシーンだけでなく、警察官としての矜持と、兄への複雑な感情。揺れ動く葛藤を、見事に演じています。人気のある俳優さんだったことが、この一作からも分かります。

 

最後になりますが、これまでに、「映画」の記事の中で、外国映画の邦題(日本語タイトル)の付け方の良い作品と、悪い作品を挙げていて、それを一覧にしています  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5ea8aa4c56656e55bbdb8cfa491773aa が、本作は良い例だと思います。


原題の「英雄本色」を直訳すると“英雄の本来の姿”で、どんな映画か分かりません。英題の「A Better Tomorrow」を訳しても、平凡な題名になりそうです。


『男たちの挽歌』は、1970年に公開された、チャールズ・ブロンソン主演の犯罪アクション映画『狼の挽歌』に、インスパイアされた邦題だと思いますが、“男くささ”が匂うこの作品に相応しいタイトルになっています。この邦題も、日本でのヒットの一因になっているのでしょう。

 

 


==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~225  省略

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