隊長のブログ

中国上海に2003年12月から2008年1月まで駐在。趣味はヒップホップダンス、ジャズダンス、旅行、映画、スポーツ観戦。

映画 Film97 『初恋のきた道』

2017年01月20日 | 映画

隊長が、これまでに観た「映画」を紹介するシリーズの第97回は、『初恋のきた道』をお送りします。




『初恋のきた道』は、1999年に公開された張芸謀(チャン・イーモウ)監督の中国映画。


中国語の原題は、「我的父亲母亲」。英語のタイトルは、「The Road Home」です。


主演は、章子怡(チャン・ツィイー)。他の出演者は、鄭昊(チョン・ハオ)、孫紅雷(スン・ホンレイ)、など。


チャン・イーモウの作品は、これまでに;

1999年の『あの子を探して』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a214c30203198fb23fe5268a4235fc75

 

2004年の『LOVERS』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4082519a5204fd86da2bb95255fe14b4

 

2005年の『単騎、千里を走る。』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b0bfbe4de3b52cbd002aae613e72a86d

 

の三本を紹介しています。

 


チャン・ツィイーが出演した映画は;

 

2004年の『LOVERS』

 

2005年の『SAYURI』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bbe14400f5871f9f08594b6ec5471725

 

のニ本を取り上げています。



あらすじは、都会で働いている孫紅雷演じる駱玉生(ルオ・ユーシェン)(語り手)が父の急死の知らせを聞き、久しぶりに故郷の小さな農村に帰って来ました。

父を亡くして憔悴している母は、街の病院から遺体をトラクターでなく、伝統通りに葬列を組み、棺を村まで担いで戻ると言い張り村長らを困らせています。

ここまでは、モノクロで映し出されていた画面が、若かりし父と母の出会いのシーンになると、カラーになります。

チャン・ツィイー演じる若き母 招娣(チャオ・ディ)が18歳の頃、学校が無かったこの村に初めて都会から先生がやって来ることになりました。

ディは、鄭昊演じる若き先生 駱長余(ルオ・チャンユー)に一目惚れしますが。。。


この映画を初めて観たのは、2008年にテレビで放映された時でした。


内容に感動し、いつかまた観たいと思っていたころ、「午前十時の映画祭7」のラインナップに入っていることを知りました。


「午前十時の映画祭」は、特に素晴らしい傑作娯楽映画を選び、1年間にわたり“午前10時”から連続上映する催しです。


料金は、一般が1,100円(税込)、学生が500円です。


今回、『初恋のきた道』を観に行ったのは、「TOHOシネマズ 日本橋」。




同シネコンに行くのは、昨年11月の『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/72aea128f193821fb37a73fb6ca9fca1 以来です。


座席数110のスクリーン2は、朝10時からの上映のためか、25~30人くらいの入りでした。


『初恋のきた道』の上映が始まりました。


オープニングのクレジットタイトルがアルファベットでしたが、エンディングのクレジットは中国語でした。


デジタル処理がされているためか、テレビで観た時より画面も字幕が見易かったです。特に、画面がカラーに切り替わってから風景の鮮やかさが際立っていました。


またテレビの画面でははっきりと分からない、画面隅の風景や人物の表情までクッキリと見ることが出来ました。


印象的だったのは、村から街へ続く道が二人が出会った時から、1990年代後半になっても舗装されずに、昔は馬車で移動し、今では葬儀の棺をトラクターで運んでいたことです。


『あの子を探して』を観たときも思ったのですが、中国農村の貧しさは昔から連綿と続いているのですね。


それと、チャンユーが街に強制的に連れ戻された時、ディが彼に食べさせようと作った餃子を入れたお椀を持って追いかけた時に、転げ落ちて割ってしまったお椀を、盲目の母親が陶器修理屋に直して貰うシーンです。


そんな貧しい農村では、割れた陶器をあの様に修理していたのですね。そして母親の思いやりにも心を打たれました。


このシーンだけでなく、ディの一途な想いに何度が涙を流しました。映画を観て泣くのも久しぶりです。


三宝(サンパオ)の音楽もオーソドックスな使い方ですが、ロマンチックなシーンを演出するのに効果的でした。


第50回ベルリン国際映画祭:銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど、国際的評価も高いこの映画、チャン・イーモウの演出は勿論ですが、チャン・ツィイーの美しさが成功の鍵かもしれませんね。


19歳で映画初出演のチャン・ツィイーの美しさが際立っていました。




観る前は、再上映作品の「午前十時の映画祭」の料金1,100円は高く、700~800円が妥当だと思っていましたが、観終わって、逆に安いと感じる程に、『初恋のきた道』は素晴らしかったです。


また、以前、原題から安易な邦題の付け方を批判したことがありました⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e598c764e0fbf3b8a9c460ad43149516 が、この作品に関しては、肯定的に思いました。


原題の「我的父亲母亲」を直訳すれば、“私の父親母親”と映画の題名には相応しくないですよね。英題の「The Road Home」でも“故郷への道”とストレートです。


やはり、愛する人が馬車に乗りやって来て去って行ってしまった道、そしてその最愛の人が遺体となり、多くの教え子達に担がれて帰って来る道は、『初恋のきた道』としか呼び様がないですね。


尚、「TOHOシネマズ 日本橋」を含む「午前十時の映画祭」GROUP Bの映画館での『初恋のきた道』の上映は、1月27日(金)迄です。

 







===「映画」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~85  省略

Film86 2016/10/17 『青天の霹靂』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8bf6fa67456908dbf5c0f96529914a31

Film87 2016/11/6  『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c7b44a24274790d625bbede27025cb7d

Film88 2016/11/14 『あの子を探して』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a214c30203198fb23fe5268a4235fc75

Film89 2016/11/19 『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/72aea128f193821fb37a73fb6ca9fca1

Film90 2016/12/2  『君よ憤怒の河を渉れ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5dc3a91965d9abd9160ccb433defe98e

Film91 2016/12/5  『レヴェナント:蘇えりし者』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1933f2201a2fb9fde2b1551da99b2f6a

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