隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film212 『夜の上海』

2021年01月13日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介す るシリーズの第212作品目は、『夜の上海』をお送りします。

 

 


『夜の上海』(原題:夜。上海)(英題:The Longest Night in Shanghai)は、2007年に公開(中国:6月26日、日本:9月22日)された中国・日本合作映画です。言語は、中国語普通話(北京語)と日本語。上映時間:110分。


「隊長のブログ」では、合作を含む中国映画を、これで24作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい


製作会社:北京激動影業有限公司、ムービーアイ・エンタテインメント。日本での配給会社は、ハピネットと松竹。


原作は、講談社発行・高 真由子(こう・まゆこ)著による同名の小説。


監督:張一白(チャン・イーバイ)。


脚本:チャン・イーバイ、山村裕二、高燕(ガオ・ヤン)、高真由子。


主演は、本木雅弘と、趙薇(ヴィッキー・チャオ)。


本木さん出演作品は、NHK 1991年度大河ドラマ  『太平記』 と、


2020年度大河ドラマ 『麒麟がくる』  を、取り上げています。


ヴィッキー・チャオさんの出演作は、2008年公開映画 『レッドクリフ PartI』    、


2009年公開 『レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-』 、


さらに、「アジアの歌姫」 で、紹介しています。


共演者:西田尚美、塚本高史、郭品超(ディラン・クォ)、和田聰宏(そうこう)、竹中直人、李燦森(サム・リー)、ほか。

 

 


あらすじ:音楽祭イベントの仕事のため、上海にやって来た 日本のトップ・ヘアメイク・アーティストの水島直樹(本木雅弘)は、近頃では公私ともにマネージャーの恋人・高橋美帆(西田尚美)との関係に行き詰まりを感じていました。


一方、上海で弟と二人暮らしをしている林夕(リンシー)(ヴィッキー・チャオ)は、タクシー運転手として生計を立てています。リンシーは車の修理工・東東(ドンドン)(ディラン・クォ)に恋をしていますが、自分の気持ちを伝えられずにいました。


上海一日目の仕事が終わり、一人夜の街を彷徨っていた直樹は、突然背後からリンシーの運転するタクシーに追突され気を失ってしまいます。リンシーは直樹のもとに駆け寄り、無事だと分かると彼を強引にタクシーに乗せ、夜の上海の街を走り始めます。言葉の通じない二人の会話は、案の定まるで噛み合わないままでしたが。。。

 

 

感想:本作は、2007年の日中国交正常化35周年の記念作品として作られました。主演のヴィッキー・チャオさんが記念映画祭のため来日し、本木雅弘さんと舞台挨拶をしています。彼女は、2001年、周 星馳(チャウ・シンチー)監督の『少林サッカー』で、日本でもその名が知られるようになりましたが、『夜の上海』で日本での人気も不動にしたと言えるでしょう。


前年に公開された、同じ中日合作映画として、チャン・イーモウ監督、高倉健主演の 『単騎、千里を走る。』   が有りますが、『単騎、千里を走る。』が骨太の作品に対して、本作は軽いラブコメディーです。


合作映画ということで、スタッフだけでなくキャストも国際的です。本木さんを始めとする日本人の俳優さん、ヴィッキー・チャオなどの中国勢、ディラン・クォさんは台湾出身、サム・リーさんは香港。現場は、大変だったと思いますが、試写を観た関係者はチームワークの良さに安堵したことでしょう。


オール上海ロケの撮影で、2006年4月1日にクランクイン 、同年6月のクランクアップです。丁度、その時期に上海に駐在(2003年12月~08年1月)していた隊長には、懐かしい場所の映像に当時の出来事を思い出しながら鑑賞しました。

 

特に、上海観光の定番「外灘(バンド)」エリアが何度も登場しました。今では、当時より高層ビルの数が増えましたが、隊長は少し猥雑感が有ったあの頃の外灘の方が好きです。


蛇足なことかも知れませんが、長身でハンサムなディラン・クォさん。日本でもファンが多いようですが、2014年8月に、ジャッキー・チェンの息子の房祖名(ジェイシー・チャン)さんと一緒に、大麻使用に絡んで北京市公安当局に逮捕された事件がありました


その後、涙の謝罪会見を行い、芸能界に復帰しています。

 

役柄でも、私生活でも、やんちゃなイメージの有ったディラン・クォさんですが、2018年に放送された 中国ドラマ  『君は僕の談判官』   では、スーツを着こなし、エリート弁護士を演じています。

 


これまでに、「映画」の記事の中で、外国映画の邦題(日本語タイトル)の付け方の良い作品と、悪い作品を挙げていて、それを一覧にしています が、本作は悪い例だと思います。


原題の「夜。上海」を直訳して『夜の上海』の邦題を付けたのでしょうが、この映画は、上海のある一夜の男女の物語、それも当事者にとっては、長い一夜のドラマです。それを、『夜の上海』という観光案内の様なタイトルでは、深みを感じません。


英題の「The Longest Night in Shanghai」が一番、本作に相応しいタイトルです。従って、隊長が邦題を付けるとしたら、「上海の長い一夜の恋物語」とでもしましょうか。

 

 

 

 


==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~200  省略

Film201 2020/10/7 『遥かなる大地へ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9a954d71a3a890ce823b5da663e66204

Film202 2020/10/21『沈黙 -サイレンス-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6e93199062e948a5cc81dc9576d40d5e

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Film204 2020/11/21『北京ヴァイオリン』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5506c1d49af6fb922539904348727e7e

Film205 2020/11/25『デイズ・オブ・サンダー』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0a8f8ac94f345cd50b3fb5c5faa68935

Film206 2020/11/30『ラストレター』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5b0a5db6da384e0b19a3edd160cc1342

Film207 2020/12/4 『桜田門外ノ変』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5bdf04540500a483665aaa89d062b52d

Film208 2020/12/12『キャプテン・フィリップス』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/272e3cd3ff79bdf5e9c0a6439e0a095c

Film209 2020/12/21『キューポラのある街』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/188077157ae1dc14e20d838b4408b91b

Film210 2020/12/29『紀ノ川』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b7744c6145b5e2c4252b65d4e7fce27b

Film211 2021/1/8  『ザ・シークレット・サービス』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/846675fb58e3211eecfd7d061e6fa53b  


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