花歩る木

山と旅がすきです

カルメン故郷に帰る(DVD)

2011-11-27 21:23:40 | 映画 演劇

11月26日 映画「カルメン故郷に帰る」(DVD)を見ました。

     
   1951年(60年前)、日本初のカラー映画です。
   ほぼ全編を浅間山山麓でロケした懐かしい、歴史に残る映画です。

   高峰秀子の27歳、つやつや、ぴかぴか若さあふれる時代に
   明るい軽快な喜劇を演じています。
   
   

   
   少々おバカで、都会でストリッパーをしているヒロインが
   故郷の北軽井沢へ友達を1人連れて帰り、物議をかもしますが、
   「裸踊り」をした収益で故郷に貢献して、
   「錦をかざ」って帰る。・・・・というストーリーです。

   監督・木下恵介。 高峰秀子、小林トシ子、望月優子、佐野周二、
   佐田啓二、笠智衆・・・などみんな懐かしい、なつかしい~。

   秀子さん歌もうまいし、踊りも上手。多少あばずれな感じをよく演じていて、
   爽やか。立派にストリッパーになりきっていました。
   品のいい、理知的な女性以外でも 大変身できるんですね~。

   
   いつも泊まる軽井沢の宿から見える浅間の姿と同じです。
   ロケはどこで行われたのか知りたくなって、
   嬬恋村観光課と商工会フィルムコミッションというところへ
   電話で問い合わせてみましたが「昔の映画ですよね、分りません。」でした。
   南木佳士さんがこの辺で生まれ、このへんの山の文章を書いておられますが、
   「分りません」という答えでした。 村の大切な誇りじゃないのかい?
   
   高峰さんはロケ待ちのお天気の悪い日には、軽井沢で梅原龍三郎の
   モデルを務めて、今その絵は世田谷美術館に寄贈されています。

   もう、没後1周年、12月号の「芸術新潮」は高峰秀子特集を組みました。
   大フアンの私は発売日に急いで買い求めました。愛蔵版にします。

 


法然と親鸞 展

2011-11-27 08:39:34 | 美術館

11月24日 東京国立博物館・平成館へ行ってきました。

   特別展 「法然と親鸞」 ゆかりの名宝 展が開かれています。~12月4日まで。

   平日とはいえ、混雑が考えられるので9:30の開館に合わせていきましたので
   行列もなく、すんなり入れました。
   音声ガイドは「実力派人気声優の語りと流麗なナレーション」との加賀美幸子さん。
   1時間もすると熱心な観覧者が多数に増えて、近くに寄って展示物を
   見られないくらいに混雑してきました。

   11月13日に日曜美術館で紹介があり、法然と親鸞の思想とその背景を
   分りやすく解説してくれたのも、人気の一因かな?と思われました。

    
   12月13日放送の日曜美術館            ゲストは五木寛之さん

      
      法然                    親鸞

      鎌倉仏教の先駆者で浄土宗の宗祖の法然。
      40歳年下の弟子で浄土真宗の宗祖、親鸞。
      末法の世に天災や戦乱が重なった時代に 
      「念仏を唱えれば救われる」 と説いて民衆に希望をもたらした。

      
       法然は豆腐が好き。親鸞は小豆がすきだったそうで
       人間味を感じますね。
     
        
      草庵で人々に専修念仏の教えを説く法然

      
       阿弥陀如来立像
       1m程の大きさながら存在感がある。
       法然の1周忌供養のために弟子が造立。
       像内には念仏を唱えた約46000人の名簿が納められていた。
       庶民に交って、源頼朝や平清盛などの名もあった。…とか。
      
      
       阿弥陀三尊坐像               神奈川・浄光明寺蔵
       総高4メートル近く。その迫力に感嘆のため息が漏れていました。

        「南無阿弥陀仏」とは すべてを任せることを意味する。
        「専修念仏」とは 念仏を唱えることのみ。
        阿弥陀仏は人々をわけへだてなく救ってくださる。
        法然と親鸞は苦しみにあえぐ民衆に救いを与えたのです。

      震災にあった今年だからこそ、2人の分りやすいおしえが響く・・・と
      五木さんは語っておられました。