国民を守るって、本当か

　集団的自衛権に触れる度に、首相は「国民を守る」と言う。しかし、それがもし本気なら、現在の中国や韓国との摩擦は首相自らが招いたのではないか。そうなることは分かっているのに、靖国に参拝したことはどうなのか。その辺については議論を重ねても解決はできないかもしれない。私人としてなら一向に問題はないと思うが、首相でそれをするのはどうなのか。

　もし本気で国民を守ろうとするなら、一部では１７０円を超えたガソリン代はどうにかならないのか。運送会社も四苦八苦、長距離通勤者も青息吐息。民主党は暫定税率を撤廃しようとしたが小沢さんがＮＯと翻り、その時は１６０円を超えたら、価格が落ち着くまで「休止」みたいなことを言っていた。しかし、集団的自衛権に明け暮れるばかりで、今の自民党にはそんな気配は全くない。民主党にも動きは見えない。あんたらが打ち上げたのに、ホント根まで腐りきっているのではないか。国民の生活を守ろうという気配は全く見えない。

　人間が生んだ問題なら人間が解決できる。しかし、それぞれが思惑に拘ると、問題は複雑怪奇になっていく。今の政治は矮小なような気がしてならない。どうにかならいのか。