クレオ・コイル著のコーヒーハウス・ミステリの第10作目『モカマジックの誘惑』に出てくる一文。相手の女性がどんなにエレガントで、優美で可愛いかが伝わってくる。しかも微笑ましく。
NY、ビレッジで歴史あるコーヒーハウスを営む主人公が、今回も騒動に巻き込まれる。有名店ならではの有名税というところか。共同事業として始めたインスタントコーヒーに違法な物質をこっそりと入れて、一攫千金を狙う不埒な事業家の悪行をベースに、その事業家の過去の行動に対する復讐を狙う不振人物による殺人が次々と事件を起こしていく。
テンポの速い展開と、相も変わらない主人公の機転と勇気、元姑であるコーヒーハウスオーナーの優美な魅力が存分に描かれて入れてはいるが、お話の持っていきかたに強引さが感じられたところが残念ではあった。犯人を勘違いさせることで、間違った方向に話を持っていかせるところだ。なぜ、主人公のクレアは、その人物を犯人と決め付けたのかが強引なのだ。そうすることで、次の盛り上がりが生まれたことは事実だが、作られた盛り上がりという印象が拭い難かったな。
でも、
背中に羽が生えているのではないか確かめてみたくなる
なんて洒落た台詞が出てくることもこの小説ならではの愉しさなので、それはそれで十分に年末年始の夜を愉しめました。
NY、ビレッジで歴史あるコーヒーハウスを営む主人公が、今回も騒動に巻き込まれる。有名店ならではの有名税というところか。共同事業として始めたインスタントコーヒーに違法な物質をこっそりと入れて、一攫千金を狙う不埒な事業家の悪行をベースに、その事業家の過去の行動に対する復讐を狙う不振人物による殺人が次々と事件を起こしていく。
テンポの速い展開と、相も変わらない主人公の機転と勇気、元姑であるコーヒーハウスオーナーの優美な魅力が存分に描かれて入れてはいるが、お話の持っていきかたに強引さが感じられたところが残念ではあった。犯人を勘違いさせることで、間違った方向に話を持っていかせるところだ。なぜ、主人公のクレアは、その人物を犯人と決め付けたのかが強引なのだ。そうすることで、次の盛り上がりが生まれたことは事実だが、作られた盛り上がりという印象が拭い難かったな。
でも、
背中に羽が生えているのではないか確かめてみたくなる
なんて洒落た台詞が出てくることもこの小説ならではの愉しさなので、それはそれで十分に年末年始の夜を愉しめました。
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