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お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

スパという街

2005年04月15日 | My Diary
「スパ」という単語はしっかりと日本に根付いてきましたが、この温泉を意味する英語「スパ」の語源はベルギーの街、その名も「スパ」なのだそうです。F1のベルギーGPが開催されるサーキット・ド・スパ-フランコルシャンがあるところが実はそれなのだそうです。

ベルギーの南東部の街で、古くはローマ時代から兵士たちの傷を癒すのに使われ、その後もロシアのピュートル大帝やイギリスのチャールズ二世といった王侯貴族やニーチェ、フロイトといった著名人までもが利用した由緒正しい温泉なのだそうです。あのカサノバも日記に記していると湯けむり仙人さんが調べてくれています。

日本の温泉は、温泉風呂を備えた宿そのものに滞在するという印象に比べて、海外のスパは宿の周りの環境を含めて楽しめる開放的なリゾートという印象を持っています。湯につかってまったりとするのなら日本の温泉だが、リゾート地でのバカンスと考えるか。鄙びた雰囲気の中ですべての現実から逃避して忘我の境地に浸るか、開放的で健康的な環境の中でヘルシーに見も心もリセットするか、どちらもそそられます。

湯けむり仙人さんのページ

漬物寿司について (その2)

2005年04月13日 | My Diary
昨日取り上げました漬物寿司の続きです。私なりに考察を加えてみました。

①想定ターゲットは誰か?
まずは寿司好きは除外されると考えます。マグロやイクラ、旬なネタがないとそもそも寿司にはなりませんから。カッパ巻きやシンコ巻きだけを食べる為に寿司屋に行く人がいるとは思えません。だから寿司好きは除外。
若い人たちも除外でしょう。ご飯に漬物だけで腹がこなれるとは思えません。彼らには蛋白質が必要です。
するとお年寄りがターゲットか?動物性蛋白質なしでもOKで、ご飯であることが食事の必須条件となり、古くからの日本の味をすんなりと受け入れられる層となると、お年寄りがコアターゲットと想定されます。

②どんなシチュエーションで食べてもらおうと想定しているか
さすがにお年寄りでも、これだけで夕食という訳にはいかないでしょう。朝食は自宅で摂るでしょうから、ランチやちょっと小腹を満たしたい時向けといったシチュエーションが想定できます。これを持ってゲートボールの集まりや、仲間内での集まりの時に、買い出して行くというシーンが目に浮かびます。

③デパ地下という売り場が相応しいか
漬物にご飯というコンビではあるものの一様「寿司」ですから、ある程度の高級感がないと注目してもらえないでしょうね。街中のホカ弁で、お年寄りが昼食ように漬物寿司を購入する光景が想像できません。

④何が売りなのか
ご飯の美味しさと高級漬物という、単純な売りを前面に出すべきでしょうね。地味でシンプルな具材だけですから、素材の良さにこだわり抜いて、最高級米を使って釜で炊き上げた美味しいご飯と、京都から取り寄せた伝統ある漬物、といったシンプルですが正統派の訴求にこだわって欲しいところです。

⑤ライバルは何か?
寿司にしたところが弱点ではないかと見ています。④で述べたように、ご飯の美味さと伝統の漬物という売りならば、決して酢飯ではなく、オーソドックスに普通の白米、しかもブランド米を使った方がターゲットのお年寄りにはアピールすると思います。ライバルは、おにぎりと高級漬物のセット弁当。おにぎりは、魚沼産といった美味しさが日本全国に浸透しているブランド米を使い、美味しく炊き上げたことを納得させれるように、例えば薪と釜で炊き上げましたといったような演出も必要ですね。これに美味しい高級漬物があれば、リピーターはこちらに付きます。漬物寿司が目新しいだけに話題性があるでしょうが、この話題性にうまく便乗して、地道に口コミでファンを獲得できるはず。お年寄りの口コミネットワークは強力ですから。
しかも、おにぎりと高級漬物のセット弁当であるならば、デパ地下で箔をつける必要はありません。街中のホカ弁でもOKですから、販売場所に掛けるコストも有利になるはずです。

と言うことで、この商品は市場性が低い、と私は見ました。

漬物寿司に525円!?

2005年04月12日 | My Diary
赤カブ、のりが巻かれた新ショウガ、細かく刻んだしば漬け、奈良漬け、たくあん、べったら漬けなど、京都から取り寄せた高級な漬物を使った握り寿司なんだそうですが、思わず目が点に...

10貫で525円とのことだが、ワンコイン(500円)出せばそれなりのランチが食べられる昨今、漬物が載っただけの寿司をデパ地下でわざわざ買いますか?

飲んだ後に美味しい漬物をつまみながら飯もので〆る。ちょくちょくやります。たしかに私も漬物大好きです。でも漬物を載せた寿司ですか?ちょっと勘弁してもらいます。あつあつのご飯と一緒に食べるから漬物がおいしいのと違いまっか?冷めた酢飯に漬物はどうなんでしょうか?

朝日新聞には、1ヶ月経過後の売れ行きもレポートして欲しいです。ニュース(文字通りに"新しいもの")だけではなく、結末記もしっかりとモノにしてレポートして欲しいな?目新しさを狙うだけじゃなくてさ。

これが漬物寿司です

GE Money

2005年04月11日 | My Diary
今日の朝刊にGE Moneyの全段広告が掲載されていました。「世界のGE Moneyが日本の金融サービスを変えていく。」という勇ましいコピーでした。

目を留めたのは、「お客様の信用を正しく評価して金利設定を行う」という箇所でした。これって、同じ金額を同じ期間借りても、借り手の信用度によって金利が異なるってこと?

はたと思ったのは、これってマーケティングで言う上位客のスキミングという手か、ということでした。邦銀の住宅ローンならば、期間や固定・変動金利等の条件が同じならば借り手の間に金利の差はありませんよね。これって考えれば奇妙です。だって、貸し倒れリスクの高低(=信用格付けの高低)によって金利が変わるというのが資本市場の常識であって、貸し倒れリスクの低い人が貸し倒れリスクの高い人と同じ金利を課されているというのは、一種の不平等な訳です。別の言い方をすると、不良顧客が本来負担すべきコスト(=金利)を信用度の高い優良顧客が負担させられているということです。

信用度の高い客に邦銀よりも有利な金利が適用できれば、GE Moneyは信用度の高い上位顧客を集めることができ、貸し倒れが少ない分コストがかからず、それが又低金利を可能とする、という好スパイラルが生む事ができます。対して、邦銀には信用度の低い客が残る事になり、したがってコストが高くなって金利も高く設定せざるを得ない。GE Moneyは有利なビジネスが展開できるという訳です。

後の課題は、GE Moneyで借りると得だぞという口コミを広める事です。これは問題ないでしょう。なにせ住宅ローンはサラリーマンにとって大きな負担。これがリストラできれば、家族に黙ってお小遣いを増やすための絶好の機会です。一時期新生銀行が低金利の借り換えローンを出した時にも、私の周りに何人も「これはいいぞ!」と薦めてくれる友人がいましたから。

GE Moneyが成功するかもしれないぞ、と思った次第です。

でも、言葉が踊っている広告はセンスがないな。7年連続で世界で最も尊敬される企業だとか、ライフスタイルがもっと豊かになるようにだとか、眉につばを付けたくなるようなコピーが逆効果だと思うのだが。

今年のお花見

2005年04月09日 | My Diary
首都圏の桜は今週が最盛期でしたね。金曜日には、花も散りだし、木によっては緑の葉を付け出しています。

今年は花見に行く余裕もなく、忙しい時に花見の代替としている目黒川沿いの花見ランチ(コンビニで弁当を買って桜を見ながら食べるのです)もできませんでしたが、本日近所の桜並木をじっくりと眺める事で、今年のお花見としました。

それにしてもこの時期になると、こんなに桜の木が多かったのかと今さらながら気付きます。最寄駅に歩いていく間や通勤電車の車窓からも、桜の木があちらこちらに目に付きます。

個人的には、桜の花自体、そんなに綺麗だとは思えない。私的には、もうちょっと色が濃い方が見栄えがすると思うのですが、それでも何十メートルも桜並木が続き、桜色の花が織り重なった風景は、それなりの趣があって好きです。単独でよりも集団の方が見栄えがするとこなぞ、我々日本人の強みにも通じており、やはり日本を代表する花なのでしょうか。


学名:カメリア・シネンシス、通称:お茶

2005年04月09日 | My Diary
カメリア・シネンシス。これがお茶の木の学名だそうです。カメリアという名前のとおり、ツバキ科ツバキ属。お茶がツバキの仲間とは知らなかった。

さて、このところ茶カテキンだのポリフェノールだの「あるある大事典」の影響でしょうか、健康ブームに乗って緑茶飲料がいろいろと発売されています。今週はアサヒ飲料から『若武者』という飲料が発売されました。駅前でサンプリングしていたものをもらって飲んだところ、まずは粉茶の味がして、それからかすかな渋さが来ましたね。嫌いな味ではないが、大好きな味という程でもなかったな。

サントリーが100万円京都旅行を景品に『伊右衛門』を出したのが1年ちょっと前。なかなか魅力的なキャンペーンだったので応募したついでに、飲むようになりました。宮沢りえが出ていて「たそがれ清兵衛」を思わせるようなTVCM(久石譲の音楽も雰囲気があって素敵ですね)も見ていてホンワカさせられて良いし、緑茶に適したネーミングもヒットの一因でしょう。

一時期、「一」や「聞茶」といった、ちょっと変わったネーミングのものがありましたが、昨今はヘルシア緑茶といった「体に良いお茶」を前面に出したもの、「にごらせ」ることでお茶そのものの味が凝縮されているかのような印象が残る『にごらせ旨茶』など、製品自体に何らかの+αを付けないと差別化できないほどの超過当競争市場になっています。

それもそのはずで、2004年の緑茶飲料は2億25百万ケースという市場規模になったそうだ(1/21付産経新聞)。因みに清涼飲料市場の市場規模15億6千万ケース、No.1が無糖茶で4億18百万ケース、次がコーヒーという。緑茶飲料は無糖茶に含まれ、無糖茶がコーヒーを2004年に抜いた立役者が緑茶飲料の伸びだったそうだ。私の職場でも、緑茶飲料を飲む人が増えましたね。それに比べて、コーヒー飲料を見かける頻度は確かに少なくなってきている。

でも、どんな新製品が出ても、家で飲む入れたての緑茶の味には叶わないと思い、市販の緑茶飲料に興味をそそられないのは私だけでしょうか?

Myガーデニング

2005年04月03日 | My Diary
関東地方は好天気に恵まれました。めっきりと春めいた気候で、上着も不要なくらいの暖かさ。そんな好天気の中で、今年のMyガーデニングを始めました。

と言ってもマンション住まいのため、6個のプランターと植木鉢を使った簡単ガーデニングです。今年選んだのは、チンゲン菜、二十日大根、葉大根、シソ、そしてニラ。これらを6つのプランターに分けて種を撒き、植木鉢にはペチュニアを植えました。

ガーデニングの良さは、何と行っても旬な自然そのままの野菜が手に入ることですね、私の場合は。最初の年に収穫したトマトを食べた時は、甘さと酸っぱさが口の中に広がり、トマト本来の味を思い出しました。最近のトマトは味が優しいだけで旨味に欠けていることが身をもって実感できましたね。促成栽培トマトしか知らない子供達には、皮の厚さが不評でしたが。枝豆も美味しかったし、キュウリのあっという間に育つこと。ちょっと気を抜いていると葉の陰で大きなキュウリが生っていました。ニラは放っておいても育ったので、再度挑戦。餃子の具に使います。

今年の初挑戦はチンゲン菜です。ナス科植物の連作を避けるために何にしようか迷った末に決めました。栽培が簡単なようですし、しかも収穫までの時間が短く、その気になれば立て続けに栽培できるということです。

土を触っていると不思議と時間の感覚を無くしますね、腰は痛くなりますが。水やりもサボることが多く、決してマメなガーデナーではないのですが、毎年の春先に、その年に何を栽培しようか考える事が愉しく、また夏には栽培の成果を舌で味わうことを愉しんでいます。

GNH(国民総幸福量)

2005年04月03日 | My Diary
このGNH(Gross National Happiness)とは、1972年にブータン王国が設定した独自の価値観なのだそうだ。1972年といえば、まだまだ日本では経済成長神話に浸っていたころですよ。そんな経済成長万能時代に、当時の世界常識に背を向けて、このようなビジョンを構築できたことは驚きです。

「目的と手段を混同してはいけない。経済成長自体が国家の目標であってはならない。目標はただひとつ、国民の幸せに尽きる。経済成長は幸せを求めるために必要な数多い手段のうちのひとつでしかない。そして、富の増加が幸福に直接つながると考えるのは間違いである。・・・」(『選択』5月号「ブータン発「国民総幸福量」という価値観」より)

経済成長がもたらす豊かさを求めて、我々は額に汗して働く。その結果が公害であったり、自然の消滅であったり、倫理感欠如の仁義なきビジネス戦争だったりする。事は大人だけではなく子供たちの心にも及んでますよね。

ジグメ・シンゲ・ワンチュク国王が16歳の時に打ち出したビジョンなのだそうですが、我々の失ってきた物を30年前から見越していた人がいたと思うと何とも参ってしまいますね。最近流行りの「エコ」や「スローライフ」、「スローフード」といった言葉も、この"GNH"を前にすると、一時のブームか新しいキャンペーンコンセプトのように軽薄に見えてきました。

外務省HPで見ると、ブータン王国の経済成長は6.7%(2003年、世銀資料)。しかも、自然保護のために木材輸出を全面禁止し、豊富な鉱物資源を採掘せずにこの成長率を達成しているようです。おっと、経済成長率自体で社会の成功・不成功を判断することがGNHに反していますよね。なかなか身についた悪癖は抜けないものです。

asahi.comの記事(グローバル化にあらがうブータン)

結婚式

2005年03月27日 | My Diary
20歳ほど年下の部下の結婚式に出てきました。8年ぶりの結婚式でしたが、今までに出た式と異なっていたので驚きました。

一つは、新郎のお色直しの方が注目されたことです。お色直しから戻った二人のうち我々が思わず注目してしまったのはピンクのカクテルドレスを着た新婦ではなく、警察官の礼装姿に身を包んだ新郎の方でした。そうです、新郎は警察官だったのです。制服姿の男はカッコ良いですね。もちろんそれまで来ていたモーニング姿よりも格段に見栄えがするんです。映画の葬式シーンなどで軍人が礼服をパリッと着こなすシーンがありますよね。そんなシーンを思い浮かべて下さい。

警察官は皆礼装を持っているのかと同席した新郎の上司に聞いたところ、会社(警察の人は自分の組織を「会社」と呼ぶんですね)の衣装係から借りるのだそうです。そりゃそうですよね、ランクが上がると肩につけるマークの入った肩章も変わる訳で、その度ごとに新しく出来るわけでもないですもんね。何よりも、めったに着るものではないし。

二つ目の驚きは媒酌人というのが存在していなかったこと。昔の結婚式(自分の式も含めて)では、新郎新婦の両側に媒酌人という両家とは関係のない人間が鎮座していたものですが、この媒酌人がいないだけでも式の印象はがらりと肩のこらない気安いものになっていました。

スピーチや友人が贈る歌等といった出物は昔と変わらないのですが、雰囲気は確かに違っている。新郎新婦が自分達のイベントとして楽しんでいるんですよ。式自体も両親始め両家のものといった感じがしていたものですが、親族は後ろの方にいて、時折挨拶に廻る程度。若い二人が友人達と作り上げた式といった感じでした。来ている友人・知人も同年代が多く、40代後半から50歳以上というのは私のような会社関係の人間で、最上席ではありましたが、一画に隔離されていたようなもの。

でも、若い二人が主役の結婚式はよかったな。今までの式(自分の時も含めて)は、どちらかというと自分達というよりもそれぞれの家族のため、といった性格が入っていたような気がしましたね。自己主張ができるようになってきたということでしょうか。

日本銀行が広告を出した!

2005年03月26日 | My Diary
今日の朝刊に、ナントに日本銀行の広告が出ていましたね。『一枚の偽札、一生の重罪』というキャッチコピーの偽札製造・使用を戒める広告でした。

日銀は良い広告を出してくれました。それは、マーケティングに関わる身として、この広告から学ぶものがあったからです。

この広告を通して日銀は、誰に対して何をどうしたいのか、またはどうして欲しいのか?

そのスジの危ない人たちなら、こんな広告を読んでも何の効果も期待できないでしょう。そもそも読むかな?では、軽い気持ちでPCを使って偽札を作ってしまう愉快犯はどうでしょうか?偽札作りが違法なことは誰でも知っている事。それでもやってしまう愉快犯がいるのはなぜか?ここに踏み込まないと、この広告が本来目指すことは達成できないはずです。

頭では知っていてもついついやってしまう事って誰にでもありますよね。出来心って奴です。犯罪から縁遠い分だけ犯罪行為に対する意識が薄いのが一般庶民です。本当は悪いことなんですが(もちろん当人も知っている)、犯罪を犯しているという意識が薄い分、単なるお遊び心が勝ってしまってついついやってしまう、そんなところではないでしょうか。

とするなら、対策は何か?『抑止力』が解決策だと私は考えます。つまり、犯罪であることを思い知らしめることです。この広告がやっているように、単に理解させるのでは足りません、思い知らしめることです。そのためには、刑罰を科された自分を想像させることが手法として最適です。似たようなことをした人間が警察につかまり、刑務所送りになるといった事実を見せつけ、その結果自分も同じように刑務所入りするんだという実感こそが、犯罪に走る行為への抑止力になると思うのです。そのためには厳罰が科された実例を見せつけることが、この広告がやるべきことだったと思うのです。

以前メディア会社の広告営業をしていた経験から言うのですが、メディアは広告の効果に責任を持ちません。「買うか買わないかは(広告される)商品の力次第です」という尤もらしい口上で、広告を垂れ流すのみです。広告主も、広告の効果を厳密に測定・チェックすることは少なく、広告を出した事で満足しているケースが多々あります。この日銀の広告のように、売上というチェック項目がない公的機関の広告は、納税者としては要注意です。誰に対して、何を言うのか、そして何よりも重要なことは広告を通して何を求めるのか、をしっかりと定義すしてかからないと、メディアの利益に貢献しただけで終わってしまいます。

デジタル時代にこそアナログを

2005年03月19日 | My Diary
郵便局からお届けモノがあった時に留守にしていました。電話で再配達を依頼したのですが、今回は自動受付ではなく、職員による受付を選んでみました。今までは機械の音声に従ってプッシュフォンで色々と入力させられた上で機械が読み上げる内容確認をさせられ、なんともじれったい思いをしていたのですが、人間さまの受付のなんと素早いことか。いつものイライラがありませんでした。

デジタル時代になって便利になったことは事実。でも一方で人間が行う処理の優秀性もよく判るようになりました。私は仕事柄テキスト・マイニングにもちょこっと関わっているのですが、統計的な処理(例えば、どんな単語を頻度が高く使われているか)は人間さまはPCに逆立ちしても適わない。が、文章の中から新しい発見をしたり、気付きを得たりすることは機械にはできません。一時ほどではありませんが、マイニング・ツールが根強い注目を浴びていますが、機械の限界は確かにありますね。改善・改良ならば、顧客の声をマイニングして要望を頻度の高い順に把握して対応することで可能となりますが、イノベイティブな製品となると人間さまのアナログな頭脳の出番となります。そんなところを理解しないと、「顧客の声を吸い上げる」という美辞麗句につられて、使えない高額なソフトを買わされる事になってしまいます。買ってしまったら今度は、ソフトを使うことが目的になる、そんな主客転倒がおきていませんか。

再配達の依頼も、人間なら阿吽の機微で省略する物は省略し、重要なコトはしっかりと押さえるという臨機応変な対応ができるから、素早い対応になるんでしょうね。だから間違いもおきやすいのでしょうが、少々の間違いには目をつぶり、人間の感性を信じたい今日この頃です、はい。

朝日新聞社説が変ですね

2005年03月12日 | My Diary
最近の社説のつまらないこと。昨日(3月11日)の『安全委の正念場だ』はありゃ何ですか?

要旨は3ポイント。
①米国産牛肉輸入問題が日米間の政治問題化してきた
②日本側は説明を怠ってきたし、米国での検査のやり方には問題がありそうだ
③国民の食の安全のために食品安全委員会は最善を尽くせ

わざわざ言われなくっても、そんなこと判っていますよ。大朝日新聞たるものがその社説の中で、皆が知っている状況説明とありきたりの正義を振りかざす決め台詞しか読めないとは。せめて食品安全委員会の主張を深堀するとか、米国での検査方法のずさんさを突っ込むとか、問題に新たな焦点を当てるような見方をして読者に気付きや視点を与えて欲しいですね。一人正義の味方を気取っていても、外野から飛ばすヤジと何ら変わりがなくなってきているのが最近の朝日新聞社説です。

前週の『納税の実態も洗い出せ』(2005年3月4日)もすごかった。堤義明氏逮捕をきっかけとして納税の実態も調査すべきとの根拠として、所得税が「それほどでもない」とか法人税を「ほとんど払わない」といったあいまいな表現しかしていません。法人税は利益に対して課せられるものであって、事業が大きかろうが小さいの問題ではない。利益がどのくらい発生しているか調査できるはずですし、堤氏の個人所得とて大新聞社の力をもってすれば調べる事ができるはずです。事実を積み上げずに、「それほど」とか「ほとんど」といったあいまいな表現で、自分の感じている疑義を強調するようではいけませんな。

報道をつまらなくしているもう一つの理由に常套文句があります。「これからが真価が問われる時です」とか「無念の表情を浮かべていた」といった台詞を良く見かけますが、安易な結論付けに走っているようで見苦しいです。こういった決まり文句を使うのを止めたらどうですかね? ちっとは読み応えのある報道になると思いますが。

ミズノが漫画の主人公に野球用具を独占提供

2005年03月12日 | My Diary
漫画「MAJOR」の主人公が使う野球用具の独占提供権をミズノが契約。そんな記事がありました。

あらゆるスポーツにおいて、選手は契約会社のロゴを身に纏っています。映画の中で自社製品を出したければ、それなりの権利金を払う必要がありますし、TV番組の中でも協力という名前で製品提供したりしています。人の目に触れるものすべてが『メディア』として、広告価値があるのが資本主義の進化形なのです。

アニメの主人公そんなメディア価値が漫画の主人公に及んだ日本で初めてのケースだそうです。漫画と言えば日本を代表するソフト産業ですが、これまでの読んで楽しむコンテンツとしての価値やキャラクターとしての価値に加えて、新たな広告価値が発掘されたということですかね。今回の独占提供権も、今まで存在していなかったのが不思議に思えるほどです。

競技場の名称が「ネーミングライツ」として売りに出され、駅の改札口を出た地べたにも広告が印刷され、街中の至る所に設置されたテレビ画面が宣伝を垂れ流す。世の流行に遅れまいと情報を必死に集める側の人間と、提供することで売上拡大を図る側と、その仲を取り持つ広告業との三位一体で推進している資本主義の進化形なんでしょう。人間が名前や個性のある個人としてではなく『消費者』という名の物体として扱われているような気になりませんか。

日本の国技、相撲にまでこの波が及ぶのは何時ですかね。マワシに黒々と「痔にはひさや大黒堂」とか「エステのTBC」といった広告が入るようになったら愉しんだがな。

記事はこちらから

医療費控除

2005年03月11日 | My Diary
医療費控除を受けに税務署に行ってきました。15日が最終日のため、雨降る中申請に来ていた多くの人に混じって私も久し振りの医療費控除申請してきました。7年頃前に初めてこの手続きをした頃は、税務署の2階が記入&相談スペースになっていたが、今ではプレハブを建てて70人位入れるようにしてある。そこに事務員がおり、各種の相談を受けていた。

手続き書類が前回(3年くらい前)のものと違っていて、思わず「これ違います」と言いそうになりました。だって昔は縦長の書式だったのに今年使用した書式はA4の大きさです。事前に家で家族別の医療費負担を計算していったので、比較的スムースに行きましたが、計算すると戻ってくる税金が20万円以上に! そんな訳がない、年間の総医療費負担がそれくらいですから。書式と一緒に渡された書類をもう一回読み直すと、課税される所得金額に税率を掛けたまではあっていたが、そこから控除額を引くのを忘れていました。お陰で申請書に訂正印を何箇所も押すことに。やはり税金関係の計算は分かりにくい。

書式を記入していた時に私の前に座ったおばちゃんは、事務員に喰ってかかっていた。どうも、医療費控除とは支払った医療費が全額そのまま戻ってくる制度と勘違いしていたようです。私も最初の年はそう勘違いしていて、戻ってくることになった金額が期待(支払った金額すべて)と大いに違ったのでがっかりした覚えがあります。そんなことを思い出したのですが、おばちゃんに同情するどころか、「そんなこと家を勉強して来いよ」と心の中で毒づいていました。計算間違いに苛ついていたためです。

こんなご時世だからインターネットでの申請はできないかと帰り際にパンフレットを取ったところ、個人も法人もネットで税金が支払える時代になっているんですね。でも、医療費控除は見つかりませんでした。家から申請できるとラクなんだが。プレハブ建てて備える必要もなくなるだろうし。

What's A SONY

2005年03月09日 | My Diary
SONYの株価が上がっています。昨年の4月末から5月にかけて、4500円前後だった株価が一気に4000円以下になって以来の上昇です。

株価が急落した時に「チャンス」とSONY株を買ったは良いものの、その後は思うように株価が伸びずいらいらして私でしたが、やっと手持ちの半分を売却することができました。一年で8%弱の利益でしたので、物足りないです。残りの半分はもうちょっと様子を見て利喰います。

SONYの低迷の理由は、エレクトロニクス製品の無茶な値付けにあったと私は見ています。一昨年に『スゴ録』を出してあっという間に市場を制覇しましたが、やったことはHDDの大容量化と低価格化。これで一気に市場シェアを伸ばしたのはよかったが、DVDレコーダー市場は低価格競争に突入。タイミングは普及率が15%程度で、マニア層が引っ張っていた市場から一般層にまで浸透していく拡大の時期でしたので、SONYの戦略は見事に的中しましたが、低価格が他メーカーの反撃を呼び起こした結果、どのメーカーも儲からない構造になってしまい、SONYは自分で自分の首を絞めたのでした。

クールなブランド造りをする割には、やることがベタな会社ですよね。一時前までは、SONY製品は壊れ易いという評判でした。決してモノ作りが上手な会社ではなく、イメージで作り上げた会社です。

一年前くらいの株価にまで戻ってくれると嬉しいなと、毎日期待感と幸福感を持たせてくれる銘柄にやっとなってくれました。