前回、高齢者、身障者を対象にした洗面化粧台を提案しましたがその続きです。詳しくはこちらへ
立ちながら洗顔するには、「前屈み」という、足腰に負担の掛かる姿勢を取らなければなりません。
筋力が落ちたり、足腰が弱くなっている人にとって、この姿勢はかなり辛いものがあります。ぎっくり腰になった人ならば更に激痛が走ります。(経験者は語る・・)
それならば、他の姿勢ではどうかと検討した結果、四つん這い、もしくは座って前傾姿勢になる方法があります。
特殊な手摺を作ったり、浴室やベットの上で洗顔してもらったりと色々考えた結果、「背もたれ付の椅子」を使うだけで、それらの問題が一気に解決したのでした。
背もたれ付の椅子を洗面化粧台の前に設置します。
これだけでOK
洗顔をする時は、椅子の背もたれを使って屈みます
既存の洗面化粧台を使った簡単な方法なので、
大規模なリフォームをする必要もありません。
椅子も工夫次第で色々と用途が広がるアイテムです。
バリアフリー工事と言うと、大掛かりなイメージがありますが、家具や道具で対応できる手軽な方法もあります。
とは言え、
「どこから椅子を持ってくるのだ?」
「収納先は?」
と言われそうなので、椅子を導入した洗面化粧台のプランも考えてました。
椅子付洗面化粧台のプラン
収納量は落ちますが、機能性としては十分だと思われます。
椅子の背もたれの形状に工夫が必要です。専用の椅子に仕上げれば製品化できるでしょう。
このプランで今のバリアフリーのお客さんに提案してみますが、予算が無ければ
「椅子だけでいいですよ」
と提案すればいいわけです。とりあえず、自宅にある椅子を使ってもらって、実験してもらう・・・
そこから次へ繋がります。
こういう方法は作業療法士や住環境コーディネーター、ヘルパーさんの方が知ってそうだけど、他にも色んなやり方があるのでしょう。
「高齢者住宅リフォーム指針」にも掲載されない「かゆい所」でもあります。
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バリアフリーを考えるへ・・
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