年収２０００万円の転職術

「年収２０００万円の転職術　「高学歴・中収入・低資産」からの脱出術」　神川貴実彦・著、プレジデント社、2008年6月16日

p.14　お金とは単なるツールにすぎません。持っていても持っていなくても、どちらが良くてどちらが悪いというものではない。
　むしろ大事なのは、自らのライフプランを真摯に思い描こうとする姿勢です。

p.16-7　もちろん、人生はお金がすべてではありません。
　「世の中、金じゃない。もっと大事なものがある」という言葉は当たり前です。
　しかしだからこそ、私は自身のライフプランをあえてお金を中心に考えてみることを勧めるのです。
　一度しかない人生です。誰でも「自己実現」をしたいのですから、「今働いているこの会社の生涯年収で望む生活が得られるのか」をしっかりと考えることは、いわば人生の足元を確認しておくということでもあります。本書で私が「お金」のことを中心に据えながら、「キャリア」というものについて考えていこうとするのも、それが理由です。
　お金がなければ生活もできず、パートナーを守ることもできず、両親が病気になっても病院にかかることもできません。
　人生にやって来るかもしれない切実な問題をそれぞれイメージしておかないと、後になって何かがあったとき、お金のことばかりを考える破目に結局は陥ってしまう。自身のライフプランをお金という視点で認識することは、結果的にお金に翻弄されない人生を送ることに繋がるのです。

p.38　起業や「新しい会社で新しいことをやる」といった方向性は、それ自体は素晴らしいことです。しかし、それはキャリアというよりもむしろ自己実現の世界。