何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人を動かす人になれ!

2009-09-09 21:56:47 | Book Reviews
「人を動かす人になれ! すぐやる、必ずやる、出来るまでやる 永守重信・著、三笠書房、1998年12月10日

p.4 本物の貯金通帳がプラスになるのはうれしいことだが、人を動かす貯金通帳は、黒字になりすぎても、赤字になりすぎても、結果としては失敗なのである。常に帳尻を合わせておくようにしなければ、社員や部下の動きはどんどん鈍っていくことになる。

p.19 この店が繁盛しているのは、ズバリ店員の意識の高さ、すなわち経営者の意識の高さである。

p.35 効率を徹底的に追及し、ムダやムラを排除していくことは経営には不可欠なポイントだ。だが、こと人に関するかぎり、効率一辺倒だけでとらえてよいものだろうか。

p.40 「一流の能力を持っていても、人間として三流の管理者であれば、五流以下の業績しかあげられない」。何をもって人間性を三流とするのか。
 まず、部下は自分の指示や命令で動くものと勘違いしている点だ。

p.45 「失敗は必ず解決策を一緒に連れてくる」

p.76-7 人を動かす秘訣は、麦踏みと同じ要領だと考えればよい。すなわち、麦がしっかりと根を張りはじめたなら、踏みつけてさらにたくましくする。
 だが、まだ十分に根が張っていない麦の芽を踏みつけてしまうと、すぐに腐らせてしまうことになる。かといって、時間さえ経てば自然に根が張るというものではない。麦には肥料を与えないといけないのとまったく同じで、人には感動、感激という肥やしをやることで、自信というたくましい根が張るのである。

p.157 「ウサギとカメ」。現実にはウサギが眠っているときに同じように眠ってしまうカメが大多数なのだ。だから、人を動かすにしても、動かす前に「怠けるカメ」を「怠けないカメ」にしておかなければ徒労に終わってしまう。

p.180-1 部下が何か間違いを犯したときに「ここが悪かった、あそこが間違いのもとだった」といった具合に上司が部下をじわじわと追い込んでいかないことだ。これをやると、逃げ道を失った部下は「オレだけが悪いんじゃない。会社のシステムにも問題があるし、前もって上司が一言アドバイスしてくれていれば、こんな問題は起きなかったはずだ」といったように、責任を転嫁することばかりを考えるようになる。
 開き直りにならない程度の言い訳には耳を傾け、「ところでどこに問題はあったのだろう」というような問いかけをすることで、本人自身に過ちに気づかせて反省を促す方向へ持っていく。

p.188-9 経費を10%削減するのであれば、A君ならこんな方法もあるし、別のこういったやり方もある。またBさんにはまずこういった面を見直して、次にはこんなところも改善してほしいといった具合に、トップの指示を自分なりに咀嚼して、一人一人が何をすべきかを明確にして指示を出す。これこそがリーダーの役割であり、責任でもある。

p.202 苦労や困難から逃げようとすると苦労や困難は追いかけてくるし、楽を追いかけようとすると楽は逃げていく。


 学ばせてもらうところも多々ある本だったが、この社長のもとでは働きたくないと思った。自分に自信を持ちすぎで、オリジナリティを出しにくい雰囲気を感じたからである。

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