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甘い処分がかえって感情を逆なでする

2006-07-31 13:22:48 | JR西に学べ
JR西脱線 元幹部3人、引責3カ月後天下り 遺族から強い反発 (産経新聞) - goo ニュース

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 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で引責辞任しながら、今年6月にグループ関連会社役員に就任したJR西日本の元幹部3人が、昨年8月には既に別の関連会社の非常勤顧問に就任していたことが分かった。引責辞任から3カ月余りで実質的な「天下り」をしていた形。前相談役の井手正敬氏(71)も、同時期に関連会社の顧問に就任していたことが発覚しており、遺族は「あまりに非常識」と反発を強めている。

 遺族や負傷者を対象に大阪市内で30日開いた報告会で、JR西の山崎正夫社長が明らかにした。

 新たな「天下り」が発覚したのは、当時鉄道本部長だった徳岡研三氏(59)と総合企画本部長の坂田正行氏(57)、大阪支社長の橋本光人氏(53)。徳岡、坂田両氏は昨年6月の株主総会で事故の引責で辞任。橋本氏は、事故車両に乗っていた大阪支社の運転士2人が負傷者の救助を行わずに現場を離れていたことや、事故当日に別の職員らがボウリング大会を開いていた責任などを取って同年5月に辞任した。

 今年6月、徳岡氏は「レールテック」社長、坂田氏は「西日本ジェイアールバス」社長、橋本氏は「ジェイアールサービスネット金沢」専務にといずれもグループ関連会社役員に就任。山崎社長は「昨年の退任で大きな責任をとっている」とし、「本人の資質、能力を勘案した(配置)」と説明していた。

 しかし、この日の説明会で3人とも辞任から2、3カ月後の昨年8月には、非常勤顧問という形ながら、既に別会社に“天下り”していたことが判明。報告会では、これについて「既に責任はとっている」などと理由を繰り返した。
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 直接の加害者ではないとはいえ、形式上のけじめで許されるような立場とは思えず、しかも引き続き要職について高い身分にいるのは、一生、身内を失ってその悲しみや苦しみを負って生きていかなければいけない遺族にとっては、納得がしがたい。
 当時の職位を辞すれば、それで「十分な」責任を取っているといえるのだろうか。単なる異動(配置転換)か、場合によっては昇進のようにさえ映る。相当の降格、厳重な処分が行われたようには感じられない。環境の変化はあったとはいえ、高給を受け続けていけるのだから、処分は生ぬるいように見えるのも当然だろう。

 どのようなあり方が適切かどうかは、被害者の納得のいく形でとしか言いようがない。突然の引き起こされた一生背負う苦しみのレベルが、同一であるべき、と考えるのだろうか。

 生徒の起こした不祥事に対して高校野球の監督が取りうる責任や、自らの不始末に対する芸能人の償いの重さに比べて、あれほどに多くの人命が失われたことに対する社会的なバランス感覚は、そのままJR西の体質と言えるのかもしれない。ちなみにワールドカップで頭突き退場のジダンは罰金のほか、3試合分の「社会的奉仕」である。
 過失について裁判に問いきれない自主性、自律性に、その組織のモラルが現れるようだ  

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