何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ビジネスマンのための「解決力」養成講座

2012-01-15 18:31:26 | Book Reviews
ビジネスマンのための「解決力」養成講座 こうすれば、「打つ手」はすぐに見えてくる 小宮一慶・著、ディスカヴァー、2008年6月15日

p.50-1 なぜ、重要度、緊急度を決められないか、あるいは、重要だ、緊急だと感じないかというと、実は、基準がないからです。
 実はだれでも、基準は持っているのです。意識していなくとも、自分なりの基準を持って決めているものです。ただ、そのことがしっかりと認識できていないと、実際の問題解決の場で、重要度や緊急度の決定に活かせません。

p.58 時間をかければ、自然に消えてしまう、あるいはよくなる、ということもあれば、悪くなることもある。どちらなのかの判断が問われるわけです。
 こうした問題の芽を、細かい芽のうちに把握する感度が高いからであり、個々の事象について、時間が味方になるか敵になるかの判断力に優れているからです。逆に言えば、そうした感度の高い人が、すぐれたリーダーとなれるのでしょう。

p.59-60 「ダウンサイドリスク」
 これは、失敗したとき被る最大限のリスク、損害のことです。このダウンサイドリスクが大きくなるものほど重要度が高まります。さらに、対応が遅くなればなるほど、このダウンサイドリスクがどんどん大きくなっていくものは、緊急度が高まります。

p.69 ここでは「売り上げが上がらない」という問題を「分解」しましたが、実は「マーケティングの4つのP(Product・Price・Place・Promotion)」というコンセプト(概念)を使いました。

p.81 ともかく、「利益が出ない」というのは、それそのものを解決できるような「問題」ではなくて、表面に表れている経済的な「好ましくない現象(UDE)」だったわけです。

p.87 ビジネスでは必ず時間の制約があります(仕事のできない人は、たいてい、これらを理由に、「できないこと」「やらないこと」を正当化しようとしますが、もちろん、そういう人のことは論外です。限られた資源のなかで、どうやったらできるかを考える、本書はそういう人のために書いています)。
 となると、対応可能な「問題」を特定し、どの「問題」にどれだけ、どの順番で資源を配分していくか、これが現実の問題解決のポイントとなります。

p.105-6 大切なのは、すべてを仮説とし、検証したうえで、本当の原因を特定していくことです。
 たいていの場合、自分がやったことは正しいはずだという思い込みやメンツが、バイアス(歪み、偏見)となります。検証なしに原因を決めつけていては、いつまでたっても問題は解決されません。

p.107-8 つまり、情報の収集と分析による、仮説検証作業で、失敗の確率をある程度までは下げることはできる。でも、最後はやっぱり直感なのです。
 経営というのが、未来に向かって決断するものであり、失敗確率がゼロになるということはあり得ません。そこが、過去の事例をとり扱っていrだけの勉強との大きな違いです。もう最後は直感で決める。そして、そこに、経験がものをいうことが多いのです。
 ただ、直感にたどり着くまでは、仮説と検証を繰り返す、そこが、ただの直感、思い込みとメンツのバイアスのかかった直感との違いです。

p.120-1 まず、複数の視点で考えるほうが、ひとりで考えるよりすぐれた結論を出すことができるからです。ひとりは、ひとりの限界を超えません。わたしだってそうです。ほかの人は、常にわたしとは違う視点を持っています。

p.151-2 では、どうしたら、人は動くのか? どういうときに、人のモチベーションは上がるのでしょうか?
 そのひとつは、人から言われるのではなく、自分が考えたものとして、これが解決策だ! これを自分がやらなければ! と思えるときだと思います。心からそう思えたとき、人は動きます。
 それは、「意味」の問題ではなくて「意識」の問題です。実行プランは「意味」なのです。人は、意味の共有ではなく、意識の共有によって動くのです。


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