何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ジェネリック使用促進を食い止める?

2009-03-25 23:57:47 | くすり雑感
薬価専門部会 先発品企業の後発品促進に疑問符

 山本信夫委員(日本薬剤師会副会長)は、相次いで承認、発売されたARBと利尿剤の配合剤を例に、製薬業界として後発品普及拡大の旗を掲げながらも、実際には特許切れ間近の医薬品を剤形追加して市場投入し、後発品が拡大しにくい市場環境を形成している先発医薬品企業の実態があるのではないかと指摘した。

 これに対し、製薬業界代表の長野明専門委員(第一三共)は、「先発企業が、後発品に切り替わることを防御することはない」と断言し、すでに欧米で一般的に使用されている配合剤を「後発品つぶし」ととらえることは、世界の潮流にはなっていないと説明した。

 しかし、山本委員は「日本ではどうか」と国内の実態を踏まえるよう促し、「先発品を守るとの誤解を受ける商業活動はお考え願いたい」と念を押した。
(日刊薬業 2009.3.19 より抜粋)----- ----- -----

 昨今流行りのARB+利尿剤の配合剤は、近い将来、ARBの特許が切れて、ジェネリックへ移行してしまうことを想定したジェネリック対策であるということだ。真意はともかくとしても、そう受け取られても仕方がない。公言できないまでも、公然とした事実のようである。

 先日、ニューロタンの100mg錠が新発売となった。ニューロタン通常用量で効果不十分のとき、利尿剤との配合剤(プレミネント錠)を考慮するという選択肢に加え、用量を上限まで増やすという選択肢もある。50mg錠を1回2錠飲めばいいだけのことであるが、利便性に配慮したという。また薬価は50mg錠2個分より安価である。

 しかし規格を増やすことは、今後ジェネリックが出てくるにあたっての、ジェネリックメーカーに対する圧力になっている。なんせジェネリックメーカーはジェネリック製造販売にあたり、先発品と同じすべての規格を揃えるように言われているからだ。

 50mg錠を2錠で168円×2=336円、それが100mg錠だと252円、8掛け以下に価格が抑えられていること自体はよい。しかしプレミネント錠は171.10円。実は、100mg錠に変更したほうが、メーカーの営業戦略上プラスになるのである。
 
 既存ARBがジェネリック解禁になるのを前に、高容量規格を用意し、また配合剤も「新薬」として用意する。新規成分の新薬が出にくい中、ジェネリックの使用促進を阻害していると誤解を受けても仕方ないやりかたには少々閉口させられる。

Comment   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最強の「個人資産」形成術 | TOP | 薬剤師のための徹底リスクマ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | くすり雑感