薬局とは、「調剤を実施する薬局」(-->医療提供施設)として規定されようとしているこの期に、利用者は薬局で調剤を通じて、何に対して対価を払っているのか、気になっている。
薬そのものについて、仕入れ価格と販売価格との差(いわゆる薬価差益)は、市中の薬局ではほとんどないと考えてよい(大手チェーンならまだ10数%ほどあると言われているが・・・)。
とすると、技術料。ここには機能的な部分と、知識的な部分からなる。
患者さんは、支払い額に見合ったものを得ていると思っているだろうか。「そういう保険診療のキマリ事だから、仕方ない」と、半ば諦めているのだろうか。
内心、割高感を感じているのではないか。また、それはジェネリックに変更しても、だ。内訳を見れば、技術料にあたる点数部分は少なくない。棚からちょうとつまんで持ってくるだけなのに、それだけでこんなに・・・? そう呆れる人がいたっておかしくない。
仕方ない側面もあろうと思いつつ、それでも慢性的に高いという不満を持ちつつ、薬局では対価に見合うほどの価値を提供できていないのではないだろうか。薬局で提供する価値の、具体的な中身って何だろうか。何を、どこまで、どのように、提供したら、納得や満足を感じてもらえるのだろうか。
「価値とは何か。消費者が、こうなりたい、こうありたいと思う状態、状況に対し、いま現在、不足しているものがある。その不足を補ってくれるものが価値である。」(『鈴木敏文に学ぶ「大きな仕事」ができる人、できない人』国友隆一・著、PHP研究所)
さらにその価値には、既存の価値と、付加価値があり、それが対価と見合えば満足するという。これに照らし合わせると、薬局における「既存の価値」って何だ、「付加価値」って何だ、ということになる。
既存の価値とは、薬局の存在意義ではないか。そもそも何のために自分たちが社会の中にあるのか、求められているのか。薬局が、薬を通して国民の健康問題の解決と安全の確保で、業務が整備されているかではないかと思う。具体的にどのような業務を展開しようと、それが基本に据えられているかではないかと思う。
では、付加価値って何だ。薬局側であれはどうだ、これはどうだと、これまでいろいろ考えて取り組んできたが、それが当ろうと外れようとそれは売り手の発想であり、たまたまの結果にすぎなかった。患者さんの要望や期待するところとのギャップを補うために、個別に“付加”するもの、なのだろうか。答えは、医療消費者である患者さんが知っているとしたら、患者さんからそれを聞き出す、患者さんがそれを打ち明けてくれる、そういうプロセスが日頃の業務に不足していたのではないだろうか
薬そのものについて、仕入れ価格と販売価格との差(いわゆる薬価差益)は、市中の薬局ではほとんどないと考えてよい(大手チェーンならまだ10数%ほどあると言われているが・・・)。
とすると、技術料。ここには機能的な部分と、知識的な部分からなる。
患者さんは、支払い額に見合ったものを得ていると思っているだろうか。「そういう保険診療のキマリ事だから、仕方ない」と、半ば諦めているのだろうか。
内心、割高感を感じているのではないか。また、それはジェネリックに変更しても、だ。内訳を見れば、技術料にあたる点数部分は少なくない。棚からちょうとつまんで持ってくるだけなのに、それだけでこんなに・・・? そう呆れる人がいたっておかしくない。
仕方ない側面もあろうと思いつつ、それでも慢性的に高いという不満を持ちつつ、薬局では対価に見合うほどの価値を提供できていないのではないだろうか。薬局で提供する価値の、具体的な中身って何だろうか。何を、どこまで、どのように、提供したら、納得や満足を感じてもらえるのだろうか。
「価値とは何か。消費者が、こうなりたい、こうありたいと思う状態、状況に対し、いま現在、不足しているものがある。その不足を補ってくれるものが価値である。」(『鈴木敏文に学ぶ「大きな仕事」ができる人、できない人』国友隆一・著、PHP研究所)
さらにその価値には、既存の価値と、付加価値があり、それが対価と見合えば満足するという。これに照らし合わせると、薬局における「既存の価値」って何だ、「付加価値」って何だ、ということになる。
既存の価値とは、薬局の存在意義ではないか。そもそも何のために自分たちが社会の中にあるのか、求められているのか。薬局が、薬を通して国民の健康問題の解決と安全の確保で、業務が整備されているかではないかと思う。具体的にどのような業務を展開しようと、それが基本に据えられているかではないかと思う。
では、付加価値って何だ。薬局側であれはどうだ、これはどうだと、これまでいろいろ考えて取り組んできたが、それが当ろうと外れようとそれは売り手の発想であり、たまたまの結果にすぎなかった。患者さんの要望や期待するところとのギャップを補うために、個別に“付加”するもの、なのだろうか。答えは、医療消費者である患者さんが知っているとしたら、患者さんからそれを聞き出す、患者さんがそれを打ち明けてくれる、そういうプロセスが日頃の業務に不足していたのではないだろうか
ジェネリックのCMなどが「啓蒙」という名の下に頻繁に流されるようになりました。
現実問題として、やはり「同じ品質で値段が約半額になるものもある」といったニュアンスが、どうも患者さんを混乱させていますね。
薬代は半額になったとしても、実際に支払う額は「半額」ではない。それがどうも理解できないようです。
訪問先の先生方には「あのCMはマズイよー。わかりにくい」などとご指摘を受けます。
このような現実問題の裏には、やはり患者さん自身が、「調剤薬局の窓口で支払う金額=薬代」という認識のみにとどまっているケースが多いということに他ならないんですね。支払う金額の内訳を知らない。そして、知らない事が「悪」ではないという現状。
真の改革として、もっと根本的な部分での見直しが必要なのではないかと思います。
薬剤料が半額って言っても、一般の人にはわかりにくいし、お薬代と言い換えると、技術料も含んだ総額が半額になると誤解してしまう、まさに仰る通りです。
正確な表現とは言いがたいけど、わかりやすい表現だったわけですね、「お薬代」とは。
でも、薬や処方具合によっては、本当に半額になるものもあるのでしょうか・・・
薬局も明細の入った領収証を使いはじめていますので、個々の薬剤料まで分解されていないものの、少しずつ誤解を解いていかねばなりません。
マスコミは「お薬代半額の怪」などと言いそうですが、一般紙(誌)等でまずはカラクリの解説をも期待するのが現状といったところでしょうか・・・