何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

読書進化論

2008-10-27 23:02:10 | Book Reviews
「読書進化論」 勝間和代・著、小学館新書、2008年10月6日

 久々に丸の内OAZO内の「丸善」へ。勝間さんが時々立ち寄るというものの、ニアミスを期待していったわけではない。ブラウン管を通してではなく、一度はナマで至近距離でお会いしてみたいとは思うが。

 開店当初は何回か行ったが、オープン当初で店内がきれいなだけで狭さを感じ、またはるか図上の書棚にも違和感もあった。
 時間の関係で1階のフロアしか見ることができなかったのだが、どこか本の置き方、展示が「購読者と対話している」ような印象を受けた。

 それは本書の影響が多分にあると思う。本の並べ方は、売上げのためのショーアップ的な要素もあるかもしれないが、こういう本があるがみなさんはどう思うか、という問い掛けでもあるのではないか、と思われた。書店側が注目される本をいかに来客者の目に触れさせようとしているか、そこに客(読者)と書店側の対話が発生しているかのように感じられた。

 これまではいろいろな並べ方も、商売っ気100%にしか見えなかった。売れ行きランキングも怪しいのではないか、本当にこの本は売れているのか、出版社との共同戦略があるのではないかなどと、疑っていた。
 今でもそれが晴れたわけではないが、丸善の本の見せ方が情報提供のようにも思えて、本の存在を通じてのメッセージが流れているように思えた。

 最近は八重洲BCに行く機会が多かったが、そういうメッセージ性の強さは丸善のほうに軍配をあげたい。それはまた店員の対応からもそう感じた。たまたま当たった店員がそうだっただけにすぎないのかもしれないが、「読書って楽しいでしょ?」と微笑んでいるのが丸善の店員だったように思われた。
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