何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

「蒟蒻畑」を大安売り

2008-10-08 23:34:24 | 薬害は人災だ
 ついに「蒟蒻畑」が製造中止に至った。

マンナンライフ、こんにゃくゼリー当面製造停止 朝日新聞 2008年10月8日10時26分

 こんにゃく入りゼリーをのどにつまらせ、兵庫県の男児が9月に死亡した事故で、製造元のマンナンライフ(本社・群馬県富岡市)は、事故のあった商品「蒟蒻(こんにゃく)畑」の製造を当面停止することを決めた。同社は「行政に求められた改善策について時間的、物理的に対応が困難」と説明している。

 製造を停止するのはいずれもミニカップタイプで、スーパーで販売するタイプとコンビニ販売用の「蒟蒻畑」、カロリーを抑えた「蒟蒻畑ライト」シリーズの計13種類。8日に製品を出荷した後、いったん製造をやめる。停止の期間は未定という。すでに出荷した製品の自主回収などはしないという。

 同社は、事故を受けて「警告マーク」の拡大などを求められていた。同社品質保証室は「品質や大きさなどもチェックしたうえで、製造を再開するかどうかも含めて検討する」としている。
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 昨日まで近隣のスーパーでは、25g×12個入りが178円で売っていたとカミさんは言う。今晩、イオン系スーパーに行ったところ198円。市場調査が目的ではない。いま安全性で話題になっているものを、在庫処分よろしくさばいてしまおうとするスーパーがあることに驚かされる。

 子どもや老人を除けば大丈夫との判断か・・・・・、だとしたら、まるでタミフルの時にも見られた論理にも似ている。
 
 餅や団子だって喉に詰まらせて救急車で運ばれることがあるじゃないか、という反論もある。こんにゃくゼリーの食感は、たいへん心地よいという人だっている。

 カップタイプのものは、カップから押し出しながら吸い込みながら口に入れる。それによって、するっと喉の奥へ入っていく。「召し上がり方」に、「吸い込まずにお召し上がりください」と書いてあるが、カップのラベルを剥いで途中まで押し出せば、吸い込むように口に入れたくなる。皿に出して、切って食べることもないだろう。噛みながら食べても、小さくなればやがては吸い込むようになる。

 餅や団子だって、喉に詰まらせることもあるのに、なぜこんにゃくゼリーだけが製造中止なのか、という反論もある。たしかに早食いして、よくかまずに飲み込めば詰まることもあろう。が、基本的に噛まずに飲み込む仕様になっていない。噛んで食べるのが基本だ。
 また、こんにゃくゼリーが嗜好品的要素が強いのに対し、餅や団子は日本の食文化のひとつでもある食品であり、保存食的側面も有する。

 こんにゃくゼリーだけが喉につまりやすいわけではないが、こんにゃくゼリーには喉に詰まりやすい要素を持っているのも事実のように思われる。まるで、このほど販売中止になったガチフロとそこが似ている。

 ガチフロは販売中止になったが、回収になったわけではない。安売りはされることはないとはいえ、一部には特別値引きで出荷されているケースがあるかもしれない。また保険診療で使えるとはいえ、あえて使わないようにしているケースも当然あろう。たとえ処方があっても、薬局では後者を選択してほしいと思う。

 ここぞとばかりに売りきる(あるいは使い切る)ことと、売ることはできてもあえて店頭から撤去する(あるいは廃棄になろうとも調剤しない)ことと、世の中には正反対の動きが見られているようだ。
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即戦力の磨き方

2008-10-08 23:28:29 | Book Reviews
「即戦力の磨き方」 大前研一・著、PHPビジネス新書、2006年5月8日
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