何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ジェネリックは情報化を促進させる

2008-10-15 23:31:28 | くすり雑感
 MRからの情報提供に不安があるから後発品に踏み切れないという医療関係者に対して、

◆(磯部管理官は)MRの情報がないため後発品を使用できないとする薬剤師に対しては、「すでに10年、20年使っている薬なのだから、MRが来なくても十分使えるはず」と薬剤の専門家としての自覚を求めた。(日刊薬業 平成20年10月15日 第12617号 2面)

◆聖マリアンナ医科大の増原慶壮薬剤部長は、10年以上現場で使用している医薬品に関してまで、MRの情報提供がなければ使用できないとする薬剤師の姿勢に疑問を投げ掛けた。会場の薬剤師に向かい、「アムロジピンが後発品になったら使えない人いますか」と皮肉り、「後発品メーカーがMRを抱えていたら、価格は安くならない」と指摘した。(日刊薬業 平成20年10月15日 第12617号 6面)

 少し前までジェネリックを使用することなど想定していなかった薬剤師は、応需する処方の範囲の薬剤の知識があればやってこれた。つまり、ジェネリックを意識していなければ、メーカーの存在が支えとなって、薬に関する知識の補充に手を抜いてきた感が否めない。それが昨今、急速にジェネリック化が進む中、不安を引き起こしているかのようだ。

 新薬は、特許期間中の当面はいいとして、やがていつかジェネリックに移行していくこと思えば、今のうちから関連する諸々の知識を蓄えていかなければならない。具体的には、大きく次の2点。

(1)薬剤師は、情報を調べるための知識や技術を身につけていかなければならない。
 病院ではDI室があり専任スタッフがいれば頼ることもできるが、開局ではそのようなわけにもいかず、個人で身につけていかなければならない。周辺に詳しい人がいれば、常に教えてもらい、ノウハウを学び、積み重ねていく必要がある。ネット環境など情報の整備拡充は、改めて急務かつ必須である。

(2)新薬に対して、発売当初の知識に留まることなく、貯えていかねばならない。
 安全性に関する情報、有効性においては臨床試験に関する情報など、特許期間および再審査期間終了後を意識して、今のうちから準備しておく必要がある。当然、必要な書籍があれば購入し、研修会も漠然と参加しているだけでは済まなくなることだろう。
 
 ジェネリックが発売された時点で相当の知識を有していることが当然とされることによって、日頃の在り方が変わってくる気配を感じた。
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お金を稼ぐ!勉強法

2008-10-15 22:53:43 | Book Reviews
「お金を稼ぐ!勉強法」 藤井孝一・著、三笠書房、2008年8月5日
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