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何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 どれくらい安くなるの?(5)

2009-07-08 22:25:43 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。
  

 これまで、

「なぜ国民は価格が安いだけではジェネリックを使用しないか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 について、考えてきました。
 前回は、「ジェネリック」という手段だけにこだわって、
薬局が支払いを安くなるからと勧めてくるところに、
国民は違和感を感じているのではないか、ということを述べました。

 今回は安全性確保の側面で考えてみます。

 ジェネリックは言うまでもなく、先発品と成分が同じで、
その含量も同じであり、同等の効果が期待できる医薬品です。
 しかし製剤を作る際に用いられた添加物や微量成分(いずれも
薬効は持たない)がメーカー間で異なり、ごくまれに体質に合わない
ことがあると言われています。
 実際には、そのような心配はほとんどないくらいの確率ですが。

 その違いが先発品と「同じではない」と言われる部分であり、
安全性を心配する人がいます。

 薬局では、製剤として信頼できると思われるメーカーの
ジェネリックを採用し、推奨しています
(その基準や視点は薬局で説明を受けることでしょう)。

 これまで薬局は、先発品であろうとジェネリックであろうと、
患者さんの安全を守ろうとしていると、評価され、頼りにされて
きたでしょうか。

 薬局は「薬をもらうところ」であって、患者にとってその薬を
飲んでいいのかどうか、どういうことに気をつけるのか、
いかに国民の薬物療法における安全を守ろうとしてきたのか、
そのあたりにおいて十分な評価を得ていなかったことはないか、
と思うのです。

 もし十分評価されていたのであれば、ジェネリックについても
薬局(薬剤師)によって守られるという安心感が後押しとなり、
ジェネリックが使われやすいのではないかと思います。
 
 逆に、その評価が十分でなければ、ジェネリックを使用して
万一のことがあったらどうしようと、慎重な姿勢が示されるのでは
ないかと思います。

 つまりジェネリックの使用促進は、支払いの安さをアピールする
にせよ、安全性を訴えるにせよ、これまでの薬局(薬剤師)の評価
が関係しているのではないか。
 今からでも薬局ではこのような側面を見直してつつ、
ジェネリックの取り組みを進めるべきではないかと思うのです。

 この「仮説」、みなさんはどのように思われますでしょうか。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品にすると、どのくらい安くなるの?(5)
──────────────────────────────

 本メルマガの9回目に、ある抗生物質だけがジェネリックに変更
されなかったので、支払いの安さが物足りなかったという事例を
ご紹介しました。

 それに対し、それは当然だよ、という意見が寄せられました。

 あるメーカーのかたからのご指摘です。
 たとえば、先発品が1錠70円、ジェネリックが50円とします。

 仮に先発品は薬局に60円で納入されるとして、
一方、ジェネリックがせいぜい48円程度の納入価格だとしたら、
薬局は先発品を使用していたほうが儲けが大きくなるから、
積極的にジェネリックを使用しないのではないか、というのです。
薬局はジェネリックの使用において、差益を考慮しているのでは
ないか、というのです。

 うーん、もしそのような構図があるとしたら、計算上はその通り
です。しかし、売上げ重視で薬局運営をするかどうかは、経営者の
考えかた次第です。それは一部の薬局だと思いたい。

 また、どのメーカーのジェネリックを選択するかにおいて、
多分に差益を考慮する側面があるという“うわさ”は聞いたことが
ないわけではありません。

 そうなると国民はどうしたらよいのでしょうか。
 
 あなたが利用している薬局で、儲けを重視している様子が見受け
られるかどうか、注意している必要があることになります。

 患者のための視点でジェネリックを推奨してくれているか、
ジェネリックを使用することで、価格以外に患者にとってどのような
メリットがあるのかどうかについて説明してくれるかどうか、
それを注視している必要があります。

 それはジェネリックでなくても、薬局に一歩足を踏み入れてみれば、
売上げを重視している薬局か、健康や安全を守ることに重きをおいて
いる薬局かどうか、肌で感じられることでしょう。

 信頼できる薬局を選ぶこと、それがジェネリックを使用するうえで
重要だと思われます。


 みなさんはジェネリックを使用するにあたり、また薬局で調剤を
受けるにあたり、どのような観点で薬局や薬剤師を選びますか?

 みなさんが重要視している考えがあれば、教えてください。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています!
 それではまた次回! (^^)/

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◇本メールマガジンをお読みになられて、ご感想やご質問等があれば
 お知らせください(下記参照)。
  本メールマガジンを通じて、応えていきたいと思います。

 また、プライベートな質問であったり、複雑な背景であったり、
メルマガで取り上げられるのではなく、直接相談したいという場合
でも構いません。お答えできる範囲でお答えいたします。

◇ジェネリックをメインにしているメルマガですが、機会を見て
「くすり」全般についても触れることにします。
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 メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】

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【ジェネリック】 どれくらい安くなるの(4)

2009-07-01 22:39:45 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
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┃ 2009.6.7 通巻12号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 前回は、

「なぜ国民は価格が安いだけではジェネリックを使用しないか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 について、考えてみました。
 モノを買っているようで、健康を買っているのだから、安さだけで
考えているのではない、という側面を指摘しました。
 
 今回は別の側面で考えてみます。
 
 ジェネリックは先発品より価格が安いということは、自己負担金額
(支払い)が安くなるということです。
 支払いが安くなることを嫌がる人はいないでしょう。

 最近、どこの薬局へ行ってもジェネリックを勧められるとお感じに
なられている人も多いのではないかと思います。
 いえ、今後、もっと増えると思います(笑)

 昨今言われている、安くなりますよー、いかがですかぁー、
というのは、ジェネリックを使いませんかー、の意です。

 これまで薬局において、ジェネリック以外で、
あなたの支払いを安くしませんか? という取り組みを経験している
人はあまり多くないと思います。

 たまたま残薬があったので、処方を休止してもらう・・・、
その程度のことであれば経験されたことがある人はいるでしょう。
しかし、他にも「いかに支払いを減らすか」ということに
薬局は積極的に取り組んで来なかった・・・

 それがここになって急に安くなりますよー、ジェネリックにして
みませんかー、ではどこか不自然な思いを感じている患者さんは多い
のではないでしょうか。

 なぜジェネリックを使わせようとしているんだろう・・・、
そう勘繰られてしまっているのではないでしょうか。

 支払いを安くできるのは、何も残薬調整ばかりではありません。
 いかに服用量を少なくできるか、服用回数を減らすか、
いかに不必要な薬を使わないか、などの取り組みがあります。

 そういうことがあまりなされていなかったのに、ここへ来て
ジェネリックを使いませんかぁ、安くなりますよー、と言われる。

 患者さんはそこに何か不自然さを感じているのではないでしょうか。

 これまでいろいろなこともして来ていながら、
このたびジェネリックという手段も加わりましたので
トライしてみませんか・・・、というのなら、理解しやすいのだと
思います。

 安くなるのは嫌ではない、なぜジェネリックを使わなきゃいけない
のか・・・。既存薬の価格を安くしてくれたっていいじゃん。
そう思う人もいるでしょう。

 これまで薬局が少しでも支払いを抑える、
必要以上に上げない取り組みをしてきたのなら、
ジェネリックいかがですかぁー、に心を動かされる患者さんは
多いのではないかと思われます。

 この「仮説」、みなさんはどのように思われますでしょうか。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品にすると、どのくらい安くなるの?(4)
──────────────────────────────

 先発品に対して、通常、複数のメーカーがジェネリック医薬品
を製造販売しています。

 多いときは30社以上から出されています。

 しかも先発品より安いといっても、それらのメーカーの価格は
まちまちです。
 あるコレステロール低下剤では、価格が20段階以上に異なると
言われています。

 同じ成分、含量です。効能効果も一緒なんです。
 いったい、この価格差はどこに由来するのでしょうか。

 たとえば家電製品の価格差なら、たいてい機能や性能の差として
説明されます。
 タイマー機能がついているとか、防水設計されているとか、
充電時間に差があるとか、です。

 さて、ジェネリックの場合は?
 いずれも同じ先発品のジェネリックであっても、
A社は1錠100円、B社は90円、C社は80円、D社は70円、
などなど(けっして等価格差でとか、10円きざみで、というのでは
ありません)。

 それは、それぞれのジェネリックが、いったいいくらで販売されて
いたか、市場における実勢価格によって、薬価に差がついてしまう
のです。

 (医家向け医薬品の)薬価は、国が決める公定価格です。
 メーカーが自主的に決めたり、変えたりすることはできません。
実際にどの程度の価格で、卸から医療機関に販売されていたかという
価格(実勢価格)が調査され、安く売られていたことがわかると、
それを参考に2年に1度の薬価改定に合わせて、薬価が下げられて
しまいます。その差が価格がばらつく主な理由です。

 また既にジェネリックがある状況において、新たなメーカーから
ジェネリック医薬品が販売されると、最低価格に合わせられます。

 これらによって、いずれも先発品と同等の効果が期待できると
されるジェネリックにもかかわらず(副作用や相互作用も同等)、
その価格においてばらつきがみられるのです。

 すなわち、ジェネリックにおけるこの価格差は、
薬特有の事情によるもので、薬の効能や付加価値によるものとは、
一切関係がありません。

 ならば、どのジェネリック医薬品を使うとよいのか・・・。
効果が同等であるなら、一番安いのでいいのではないか・・・。

 薬価という観点で、使用するジェネリックを決める、そういった
考えがあってもよいと考えます。

 さて現実は、各薬局においてどのようなジェネリックをおいて
あるのでしょうか・・・。
 実際には価格だけで選ばれているのではありません。
価格も重要な選択肢のひとつであることは事実です。
 それについては、また機会を改めてご説明します。

 とりあえず今回はここまでにさせてください。

 みなさんは、ジェネリックに変更してみて、何か気になったり、
あるいは興味深い経験をしたことはありませんか?

 みなさんがご経験されたエピソードがあれば、お知らせください。
 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています!
 それではまた次回! (^^)/

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【ジェネリック】 どれくらい安くなるの?(3)

2009-06-23 22:27:39 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃ 2009.5.31 通巻11号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 ジェネリック医薬品は、当初厚生労働省が目論んだほど普及が
進んでいません。もっとジェネリック医薬品が使われるよう、
薬剤師は熱心に働きかけをしなさーい! と矢面に立たされています。

 もともと、ジェネリック医薬品が導入された際に、「治療効果が
同じで安価な薬剤があれば、国民は安価なほうを選ぶ」と言われて
いました。だから、同等の治療効果が期待できることを説明すれば、
もっと容易に進展するはずと思われていたのです。

 なぜ使用が進まないのでしょうか。
 厚生労働省でも、安いだけでは使用が増えないのはなぜだろうと、
頭をかかえています。

 家電なら、同じ製品であれば、消費者は他店より安く販売している
店で買います。むしろ量販店のほうが、「他店のほうが安ければ、
その価格まで下げます」と、価格競争は熾烈なくらいです。

 家電は、メーカーが同じで型番が同じなら、どこの店で買っても
同じ機能が見込めます。

 しかし、ジェネリック医薬品はそうではありません。
 「同等の効果が期待できる」にとどまっており、使ってみないと
わからない部分が残されています。
 しかも多くの患者さんで問題がなくても、自身がそうでなければ
ダメなのです。

 そこで、使ってみて無事薬物療法が継続できるとわかって初めて、
ひと安心です。

 そこが家電とは違うのです!
 家電は、モノは同じという保証があるから、少しでも安く買おう
とするのです。

 薬は、モノを買っているようで、実は「健康」を買っている
のです。健康を回復する、維持する道具、それが薬なのです。
だから見た目は「薬」というモノを買っているようで、
その本質はモノを買っているのではない・・・。
 だから、安さというインセンティブをつけたのに、
しかも製造承認条件において同等の品質であるにもかかわらず、
スピーディに進展しないのではないかと考えています。

 健康の回復、維持という本来の安心を、身体を張りながら受け入れ
ようとしているのですから、慎重になるのも当然でしょう。

 説明して受け入れてくれたとしても、それは期待にすぎず、安心
には至っていない・・・、それを安心に変える・・・、薬剤師には
ジェネリック医薬品の安全確認も必要なのだと思います。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品にすると、どのくらい安くなるの?(3)
──────────────────────────────

 胃潰瘍や胃炎の治療に広く使用されている「ムコスタ錠」、
5月中旬にそのジェネリックが新発売されました!

 1日3錠服用するとして計算すると、先発品とジェネリックの
薬価の差は約20円です。

 30日分服用するとすると、約600円の差。
 自己負担は3割ですから、ジェネリックにすることで約180円
安くなることがわかります。
 ペットボトルのお茶1本が買える程度です。


 ニューキノロン系抗菌剤の代表格でもある「クラビット錠」、
これも5月中旬にそのジェネリックが新発売されました。
 1日3錠服用するとして、先発品とジェネリックの薬価の差は
約156円です。

 7日分で約1090円の差。同様に、自己負担割合3割として、
ジェネリックを用いることで、約330円安くなります。


 両薬剤が同時に処方されていれば、7日分で
(20+156)×7×0.3 --> 約370円安くなります。
牛丼か、サンドイッチ+飲み物が買えるくらいの額です(笑)。


 もし私(suke)が両薬剤を同時に処方されたとしたら、
おそらくジェネリックに変更するでしょう。
両薬剤のジェネリックに対して、けっして不安は感じません。


 1週間分で約370円・・・、その内訳をみてみると、
その9割がクラビット錠をジェネリックに変更したことが関係
しているわけです。


 何種類かの薬が同時に処方されている場合、どの薬剤を
ジェネリックに変更することで支払いが大きく変わってくるのか、
逆にジェネリックに変えてもたいして支払いが変わらないのは
どれか・・・、それは薬局でお聞きになられるとよいでしょう。

 1剤でもジェネリックに変更すると自己負担(支払い)が大きく
異なる薬剤の代表例として、コレステロール低下剤があります。
 コレステロール低下剤は、長期にわたって服用するため、
ジェネリックに変更することで、安くなったことを実感します。

 たとえばメバロチン錠(先発品)の場合ですと
1日の服用量にもよりますが、通常の服用量で試算してみると、
1カ月で数百円から1500円程度安くなるでしょう
(3割負担の場合)。

 何種類かの薬剤が処方されている場合、先発品との価格差の
大きい薬剤をジェネリックに変更することで、違いはてきめんです。
ましてやそれが1年間分になるとすると・・・、相当の額になるの
ではないでしょうか。
 欲しかったものが手に入るかもしれません (^^)v


 みなさんは、ジェネリックに変更してみて、自己負担金について
気になった、あるいは興味深い経験をしたことはありませんか?

 みなさんがご経験されたエピソードがあれば、お知らせください。
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【ジェネリック】 どれくらい安くなるの?(2)

2009-06-16 22:32:46 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ 2009.5.24 通巻10号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 毎週末、私はスタバに行くのを楽しみにしています。
 朝、開店まもなく入り、10時頃に引き上げてきます。
店内は人も少なく(同じような常連さんはいますが)、ゆっくりと
落ち着いて読書などをすることができます。

 スタバでコーヒーをオーダーした時、必ず聞かれることがあります。
 「マグカップでご用意させていただいてもよろしいですか?」と。

 私は、蓋に飲み口がついて、カップを厚紙で巻いた紙コップが
気に入っているので、紙コップでお願いするのですが・・・。

 この質問って、簡潔で、強制的でなく、かつある方向を提案する
たいへん用意周到な言葉のように思うのです。
 この言い回しを応用して、たとえば次のように尋ねられたら、
どうでしょうか。

 「ジェネリックでご用意させていただいてよろしいですか?」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 スタバでも、いつもレジにいる女性店員で、これまで何回も会話を
しているのに、私が“紙コップ派”であることを覚えているのか
知らずしてか、同じように聞いてきます。
 内心、“毎回聞かれて、同じことを答えているのだから、覚えていて
くれないかな・・・”と思います。
 でも、毎日いろんなお客さんがいれば、難しいのでしょう。

 薬局には(カルテにも例えられる)「薬歴簿」があります。
 そこには、患者さんのデータが記録されていますので、
定期的に来局されるかたであれば、それを見ることで
ジェネリックOKか、先発品希望かがわかります。

 でも、それは薬歴簿を引っぱりだして見ればのこと。
 処方せんをお預かりした時点ではただちにわかりません。
 ならば、この問い掛けは使えるのではないかと。

 「お薬はジェネリックでご用意してよろしいですか?」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 もし、このように言われたら、あなたは何と答えるでしょうか。
 また、どのような感想をお持ちになられるでしょうか・・・。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品にすると、どのくらい安くなるの?(2)
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 前回は、ジェネリックに変更したけど50円しか安くならなかった
エピソードをご紹介しました。

 安くなること自体は困ることではないので、それはいいのですが、
同じ金額であっても、その価値をどうとらえるかは、人それぞれで
異なります。

 30日分あるいは60日分といった長期処方で、たくさんの薬を
もらって帰るのに数十円の違いでは、あまりその差をありがたく
思わないかもしれません。
 人によっては500円程度でもたいした差ではない、という人も
います。
 一方「500円も違うのであれば」というかたもいらっしゃいます。


 ジェネリックにした時に、いくら安くなるかを試算してみましょう。

 もしジェネリックに変更すると、薬価で1錠が10円安くなると
します。その薬は1日3回、毎食後に服用する・・・。
 1日で30円、30日分で30円×30日=900円安くなります。

 900円は、薬価の差です。自己負担金額は通常、3割負担なので、
支払い額は、900×0.3=270円 安くなります。
 スタバのコーヒー、ショートサイズの値段とほぼ同じです(笑)

 でも、すごく大きな金額ではありません。
 しかし、こう言われたらあなたはどう思いますか?
「お帰りになられる途中で、スタバに寄って帰ることができますよ」と。

 通院して、薬局で薬をもらう、その際にジェネリックにすることで
喫茶店でひと休みする時のコーヒー代が浮く(捻出される)!

 当然、もっと差額の大きい薬なら、また2種類、3種類と
ジェネリックにすれば、まとまった“お釣り”が返ってくることに
なるのです。

 さて、ジェネリックに変えてみたものの、もし自己負担額が100円
程度しか変わらなかったらどうでしょうか。
 その時は「(ペットボトルの)お茶が1本買えるんだ!」と思って
みてはいかがでしょうか。

 これから梅雨を経て、暑い夏がやってきます。冷たい飲み物代が
買える程度に、“おトク”だと考えるのです。

 同じ効果が期待できる薬(ジェネリック)だから、
差額の多寡にどのような重み、価値を感じるかによって、今後の
薬物療法への捉え方が変わってくるのではないかと思われます。


 みなさんは、ジェネリックに変更してみて、自己負担金について
気になった、あるいは興味深い経験をしたことはありませんか?

 みなさんがご経験されたエピソードがあれば、お知らせください。
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 お待ちしています!
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【ジェネリック】 どれくらい安くなるの?

2009-06-05 23:25:42 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ 2009.5.17 通巻9号
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 薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 昨日、DIPEx(Health Talk Online)の勉強会に参加して
きました。これは患者の語りがビデオクリップで用意され、
データベース化されたものです。
 http://www.dipex-j.org/

 医療では、治療効果や有害事象を統計的手法で分析、評価する
EBM(Evidence based Medicine)によって科学的根拠が重視
されます
 が、エビデンスだけでは埋まらない領域があり、患者の声は
そこを補完するもので、NBM(Narrative based Medicine)が
重要であるというのは、そこを大切に考えてのことです。

 現代医学は患者のほんの一部しかとらえていない。患者にしか
わかりえないものがある・・・、患者の生の声が他の患者にとって
有益な情報になり、治療や今後の方向性を選択し、判断をする
うえで患者の経験が役立つとされます。

 この講演を聞いて、ジェネリックを勧められて、いまひとつ
踏ん切りのつかない患者にとって、ジェネリックを使用するか
どうか決断をするうえでも、不安を取り除く意味でも、
「患者の声」が大きな意味を持っているのではないかと思いました。

 医療従事者は、論理的にジェネリックを推奨しても、
自身の服用経験に基づいているわけではないし、
仮に経験があっても医療者の情報ということで、
患者にはバイアスの入った情報に聞こえることがあります。

 それなら、同じ患者同士、ジェネリックを飲んで(使って)
どう感じたか、それを共有し合うことで解くことのできる不安と
いうものがあるのではないかと思われます。



★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品にすると、どのくらい安くなるの?
──────────────────────────────

 過日、耳鼻科にかかり、3種類で5日分の内服薬と点耳薬の処方を
受けました。処方はすべて先発品名で書かれており、処方せん右下の
「後発医薬品への変更不可」欄には、サインが入っていませんでした。

 サインがないということは、処方医はジェネリックで治療を進めて
も構わないという間接的な意志表示です。

 そこで近くの薬局で薬をもらうときに、
「ジェネリックにできますか?」と伝えてみました。
 その薬局は老夫婦ともう一人の中年の女性薬剤師3名がいますが、
受付のご主人らしき男性(どうやら薬剤師ではなさそう)は、
ジェネリックの申し出に対し、「50円くらいしか安くなりませんよ」
と、どこか不機嫌そうに言います。
 50円くらいだから、変えなくてもいいんじゃないの・・・、
そう“顔に書いてある”ようにも見えました。

 内服薬は、鎮痛剤と抗生物質と炎症をおさえる薬です。
 50円と聞いたとき、確かに私ももう少し安くなればいいのにと
思いましたが、5日分と処方日数が短いので仕方ないかなとも
思いました。

 ジェネリックを希望したおかげで、奥にいた年配の女性薬剤師は
調剤室内であちこちの棚をごそごそと探しています。
きっと後発品が希望されることなどほとんどないのでしょう。
焦って探して、それでもどうにか在庫があったようです。

 渡される薬を見ると、ジェネリックに変更されたのは、鎮痛剤と
炎症を抑える薬の2種類だけで、抗生物質は先発品のままでした。

 抗生物質は後発品が「ない」と言います。ないと言われれば仕方が
ないので諦めて帰宅しましたが、その意味は「在庫がない」でした。
とり揃えてなかったのです。製薬メーカーが後発品を製造していない
の意ではありませんでした。

 処方の中で抗生物質が一番薬価が高いので、それがジェネリックに
変更されていれば、もう少し安くなったことでしょう。推測ですが、
缶コーヒーくらい買えたかもしれません。

 50円でもそれは自己負担割合は3割分ですから、医療費全体では
その3倍強の額が余計にかかっていたのであり、
3種類とも先発医薬品にできていたら、より医療費が節約できたのです。

 これがこの耳鼻科の他の患者さんにも適用され、
さらに多くの医療機関でも行われたら、国全体では、いったいいくら
くらいの医療費削減になるのやら・・・。相当な額になるでしょう。

 単発で短期間の処方でしたが、一処方ではわずかであっても、
個人個人がジェネリックを使用していけば、その総和として国全体では
相当の医療費削減に寄与するのではないかと思われました。

 みなさんも100円に満たなくても、ジェネリックに変更して、
国の医療費削減に協力してみてはいかがでしょうか。


 みなさんは、ジェネリックに変更するにあたり、自己負担金について
何か気になったことをご経験されたことがありませんか?

 みなさんがご経験されたエピソードがあれば、お知らせください。
 お送り先は、 tamsuke@gmail.com までどうぞ。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています!
 それではまた次回! (^^)/

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 お知らせください(下記参照)。
  本メールマガジンを通じて、応えていきたいと思います。

 また、プライベートな質問であったり、複雑な背景であったり、
メルマガで取り上げられるのではなく、直接相談したいという場合
でも構いません。お答えできる範囲でお答えいたします。

◇ジェネリックをメインにしているメルマガですが、機会を見て
「くすり」全般についても触れることにします。
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■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
 (@は小文字の「@」に変えてお送りください)
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■配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000286496.html
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【ジェネリック】 使用時の不安を取り払おう(5)

2009-05-29 22:08:05 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃ 2009.5.10 通巻8号
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 薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 昨今、医薬分業がようやく当たり前になってきました。
 医療機関で薬はもらわずに、「院外処方せん」を受け取り、
それを自分が選んだ薬局に提出し、薬をもらう仕組みです。
 院外処方せんという、その“紙”がなければ薬はもらえない、
まるで薬をもらうための“引き換え券”のようです。

 医療機関で院外処方せんをもらってから薬局へ提出するまえに、
あなたはあなたの院外処方せんに書かれている内容について、
しっかり目を通していますか?

 単に“引き換え券”のように思っていると、ろくに目を通さない
かもしれません。しかし、あなたはそこに書かれている薬を飲むこと
になるのですから、関心をもっておくことをお勧めします。

 あなたが飲む(使う)薬の名前や飲み方、飲む量、期間などが
書かれているのです。見方がわかってくると、自分の希望する薬が、
希望する用法で処方されているかがわかるようになります。

 また院外処方せんの右下に、「後発医薬品への変更不可」の場合は
記名、押印するための欄が設けられています。
 ここに記名、押印がなければ、ジェネリックへの変更が可能です。
処方欄を見て処方されている薬の内容が希望通りかどうかを確認し、
右下を見てジェネリックに変更することが可能かどうか、
“楽しみ”や“興味”を持って院外処方せんを見てみましょう。

 このように外来受診により院外処方せんが発行された場合は、
自分が服用する薬について知ることができますが、院外処方せんが
手渡されず、直接院内薬局(あるいは開業医の窓口)で薬をもらう
ような仕組みでは、ジェネリックを使うかどうかを選択する
“楽しみ”がありません。渡されるがままに飲むしかありません。

 さらに入院している場合も、薬は出された通りに飲むことに
なります。予め何が処方されているのかを知ることはできません。
配薬されてから、病院薬剤師が薬の説明をしてくれることもある
でしょう。

 しかし、ジェネリックにするかどうかについては、選択の余地も
なければ、希望を述べることもできません。
 一日も早く退院したいがために、おとなしく我慢するしかない
ようですが。よってジェネリックへの変更もできなければ、
逆に先発品を希望することもできません。

 院内投薬や入院中では出されるままに、外来通院になると
ジェネリックの希望が出来るし、選択もできる(その前に、薬局を
選ぶこともできるし、薬剤師を“指名”することも可能です)。

 なんと大きな違いでしょう。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品に対する「不安」ってなあに? (5)
──────────────────────────────

 前回、ジェネリックが先発品にはないような“作用”(副作用を
含めて)をもたらすことはないということを説明しました。
 あるとしても、体質に合わないアレルギー症状の可能性であり、
それも確率としては非常に少ないものです。
 それ以外は“濡れ衣”ではないか、冷静に確認してみましょう、
と伝えしたつもりです。


 先日、「とくに理由はないのだが、以前服用していた先発品に
戻すことはできないか」との相談を受けました。
 先発品を使用するか、ジェネリックにするかは患者さんの選択
ですので、処方の単位でどちらかを選ぶことは可能です(既に
お渡しした薬の服用期間中に、途中で変更することはできません)。
元(先発品)に戻すことは可能です。

 でも“とくに理由はない”というのでは釈然としませんよね。
 何か、気になることでもあったのかと尋ねてみましたが、
別に変わったことはないと言います。
 あえて言えば、ジェネリックは先発品に比べて効きが悪いのでは
ないかという、漠然とした不安があるようです。

 しかしジェネリックは、先発品と同等の治療効果が期待できる
ものです。気分的なことが関係しているのでしょうか・・・。

 コレステロール値が上がってしまった、今日は血圧が高かった、
最近血糖値が高めである、これらはいずれもジェネリックの効きが
悪いために見られたのではないかと考える人もいます。

 コレステロール値が上がってしまったのは、果たして薬のせいで
しょうか。コレステロール値を上げてしまう要因として、もっとも
影響度の高いのは食事です。

 「食事について注意が薄れていないかって? そりゃたまには
つきあいもあるし、脂肪分の多い食事をするときもあるけど、
普段の食生活はこれまでとそう大きく変わってはいないつもりだ。
だから食事のせいとは考えにくいけど」と仰います。

 先発品を使っていたときは、どうだったのでしょうか。
 ぴったり一定のコレステロール値ではありませんが、多少増減が
見られながらも、そう大きな変動とは言えない違いは以前から
あったのです。

 今回の数値もこれまでの変動の範囲を逸脱するものではありません
でした。
 「主治医にはコレステロール値はどのくらいの範囲であればよいと
言われていますか? 多少の増減(変動)はあるのは普通で、長い目
で見たときに落ちついていると言えるとよいのですから、毎回の
数値に一喜一憂する必要はないですよ」と伝え、納得してくれた
ようでした。


 みなさんは、ジェネリックに変更して、何か気になったことを
ご経験されたことがありませんか?

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【ジェネリック】 使用時の不安を取り払おう(4)

2009-05-17 21:39:05 | ジェネリック de リ・スタート!
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃ 2009.4.26 通巻7号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 あなたは既にお持ちですか? 「後発品希望カード」。

 ジェネリックの希望すら、言い出せないことがあるようです。
そんなときに、このカードを診察券や処方せんと受付に一緒に出すと、
その時点でそういった要望があることを伝えることができます。

 このカードは、日本ジェネリック医薬品学会や健康保険組合連合会
で作成され、それらが発行しているパンフレットに添付されています。
これらのパンフレットを置いてある薬局で入手可能です。

 また一部の保険薬局では、独自に「後発品希望カード」を作成して
います。

 どこで、どのカードを使用しても構いません。医療機関によって、
どのカードは有効で、どれは有効ではない・・・、などということは
一切ありません。ご安心ください。


 このようなカードが用意されている背景として、医師や薬剤師に
対して、ジェネリック医薬品の処方を希望していることを言い出し
にくいことがあるとされています。

 確かに特定のジェネリック医薬品に対してでなく、
どのジェネリック医薬品に対しても好意的でない医療従事者が
一部にいることも確かです。

 このような医療従事者に対し、機嫌を損ねたくないとか、
お互いに気分を悪くしても面白くないと考え、患者さんは遠慮して
いることもあるようです。

 ある一般のかたからの意見の中に、医療側はメーカーとの関係や
仕入れの関係で先発品を使っていることがあり、ジェネリック医薬品を
希望することは、それに異を唱えるようで気が引ける、というものが
ありました。

 患者さんに対して、それらの気遣いをさせているのだとしたら、
医療従事者側はおおいに反省すべきだと考えます。

 たとえジェネリックのことでなくても希望を伝えやすく、
もし好ましくないと考えることがあれば、納得のいく説明をする、
そんな医師、薬剤師を「かかりつけ」に持つということは、大切だと
思われます。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品に対する「不安」ってなあに? (4)
──────────────────────────────

 ジェネリック医薬品は、先発品と“同じ”かどうかという部分で、
製造過程において“異なる”部分があり、モノとして若干の違いは
あるが、薬として使用していくうえでは「同等である」と考えてよい
と述べてきました。

 その「若干の違い」というのも、薬としての主成分や含量ではなく
(それらは全く同じ)、例えば錠剤であれば、錠剤としての形を作り、
維持する医薬品添加物であったり、主成分たる化学物質を合成する
際に、精製しても混入が不可避の、ごく微量の成分です。

 ジェネリック医薬品に用いられる添加物は、先発品と全く異なる
場合もありますが、多くは一部は同じ、一部は違うといった感じです。
添加物は薬としての作用や効き方には影響を及ぼさないこと等を条件に
使ってもよいと決められたリストに載っている範囲内で用いられます。

 また「微量成分」も、ジェネリックにだけ含まれるのではなく、
先発品にもごく微量、含まれています。それが違うだけです。
 そして、その「微量成分」についても、許容範囲内で、かつそこに
さらに「安全域」と呼ばれる、念には念を入れたようなハードルを
設けて、さらに問題が起きにくい状況で薬への“混入”が認められて
います。

 このような状態でジェネリックは製造されていますので、添加物や
微量成分によって何か問題が起こるとしたら、ごくまれに、それらが
体質に合わないことによるアレルギー症状程度だと思われます。

 添加物の中には、しばしばアレルギー症状を起こすことで有名な
成分がありますが、通常、そのような医薬品添加物を含有する
ジェネリックを推奨してくる薬局は少ないでしょう。

 またアレルギー症状ですから、“蚊に刺された”ように、ポツンと
少数の赤い点が出るとか、部分的に(たとえば右前腕だけとか)出る
というのは違います。

 また上述のように、添加物や微量成分は、薬としての活性を
有しないことが条件になっていますので、ジェネリックに変えたせいで
腹痛が見られたとか、コレステロール値が上がってしまったなどと
いった作用を及ぼすことはありません。

 またジェネリックに変えたから副作用が出た・・・、先発品のまま
であれば副作用は見られなかっただろう、ということもありません。
仮に、主成分によると思われる副作用が見られたのであれば、
それは先発品を使っていても早晩見られたと考えられ、ジェネリック
に変更したから発現したと考えるのは、適切ではありません。

 これらいずれもジェネリックに対する“濡れ衣”ではないかと
考えます。

 ジェネリックを使い始めるまでは何も薬のせいだと意識して
いなかったのに、なぜかジェネリックを使用し始めたとたん、体調に
ピリピリするのは、ややナーバスになっているようにも思います。

 慎重になること自体、悪いことではありません。

 これまで経験したことがないような状態であるとか、異常の程度が
相当であるならば、これらはほうっておいてはいけません。

 少なくとも、そういった“ひどさ”でないのであれば、大きな心配を
せずに、まずは薬局にご相談いただけるとよいと思います。

 誤解のまま、先発品に戻してしまうのは、せっかくのメリットを
不必要に失ってしまうことになりかねません。


 みなさんは、ジェネリックに変更して、何か気になったことを
ご経験されたことがありますか?

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【ジェネリック】 使用時の不安を取り払おう(3)

2009-05-06 21:53:31 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
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┠────────────────────────────
┃ 2009.4.19 通巻6号
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 薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 ジェネリック医薬品は、年に2回薬価収載されます。
 今年度の第1回目は、5月(GW明け?)に予定されています。

 これまでジェネリック医薬品に変更したくても、発売されて
いなかったために、あきらめざるをえなかった人には朗報です。

 5月に予定されているジェネリック(内服薬、外用薬)は、
次の先発品に相当するものです。

【内服薬】
 エースコール錠
 カソデックス錠
 クラビット錠・同細粒
 グルコバイ錠
 コロネル細粒
 セフゾンカプセル・同細粒小児用
 ハルナールD錠
 フォサマック錠
 フロモックス錠・同小児用細粒
 ムコスタ錠
 リスパダールOD錠
 リピディルカプセル

【外用薬】
 レスキュラ点眼液


 ジェネリックの中には、先発品にはない付加価値をつけて
発売されるものもあるのではないか・・・、
いえ、少なからずあるだろうと期待しています。
(それがどこのメーカーの製剤であるか、お楽しみです)


 ジェネリック医薬品の価格は、先発品の70%です。
 
・(先発品の)薬価が高い
・1日の服用回数が多い
・処方日数が長い

 このような薬剤ほど、自己負担金額(支払い)が少なくなったと
実感できることになります。


 なお、今年度2回目のジェネリック医薬品の薬価収載は
11月の予定です。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品に対する「不安」ってなあに? (3)
──────────────────────────────

 ジェネリック医薬品に変更したいのに、悩んだり、“おそるおそる”
であったり、不安で一杯・・・というのは、どうも違うのではないか、
“楽しみ”とまでいかなくても、もっと気楽に進められるには
どうしたらよいか、というのが前回の問題提起でした。

 ある先発品をジェネリックに変えるといっても、複数のメーカーから
ジェネリックが販売されており、その中のどれがよいかと言われても
患者サイドではわかりません。

 やはり医療側が自信を持って勧めていくことが重要です。

 前回、フランス料理に合うワインを選ぶ際のことを例に挙げ、
店側が推奨するものは間違いがないだろうとお伝えしました。
 単に店側に任せるのではなく、そこで希望を伝えるべきだと。

 ジェネリックであれば、安くなるのはいいとしても、それ以外に
どういう不安があるのか、どうありたいのか、そういう思いを
薬局に伝えることが大切であると考えます。

 ワイン選びと違うのは、薬局には一つの先発品に対して、
常に多種類のジェネリックが用意されているのではないことです。
通常、薬局は何らかの基準で選定したものを在庫しています。

 よって、その基準が重要です。

 いろいろな理由があるのでしょうが、大きく、品質、情報、供給の
3点が、ジェネリック医薬品を選定するうえで重要であると
言われています。

 供給面を、在庫理由の前面に出してくる薬局があります。
「このメーカーのジェネリックが安定して入手でき、お渡しできる」
のだと・・・。

 暗に、他のメーカーのジェネリックは入手困難だろ言われてしまうと、
選択も何もあったものじゃありません。楽しみが失せてしまいます。

 本当に、その薬局では、特定のメーカーのジェネリック以外は
安定確保できないのでしょうか?
 現実には、まずそのようなことは考えにくいといってよいでしょう。
 とくに都市部では「ない」と言ってもよいと思います。

 患者さんにジェネリックを勧めるにあたり、支障のない理由は
話すことができますが、薬局側の事情が絡んだりすると、
口ごもったり、あいまいな返事をされたり、素人にはよくわからない
ような理由で“ごまかされた”ような印象で説明されたり、
言いずらそうであったり、そんな気がします。

 どのようなジェネリックを在庫しているのかを説明できるという
のは、その在庫理由が、患者さんの視点で選ばれているものです。
患者さんになり代わって、専門家が選んでいるかどうか・・・。

 薬局が説明する理由に、そのような思いが込められていたら、
患者さんの立場としてうれしいのではないでしょうか。

 また、そういう薬局はジェネリック医薬品について、前向きです。
質問されても答えられるよう、勉強しています。
 患者さんに喜んでもらえるのが励みになりますので、相談があれば
親身に説明するはずです。そこに込めた思いを伝えるはずです。

 そういう薬局や薬剤師に巡り合えるかどうか・・・。
 それが説明を受けて、安心できる大きな要素ではないかと思います。


 みなさんが薬局で薬をもらうとき、ジェネリックに関連して
▽このような説明を受けて、安心した
▽逆に、不安は拭いされなかった
▽こういう言い方をされて、腹がたった
▽聞いていたことと違って、何が本当だかわからなくなった

 このようなことを経験されたことや聞いたことはありませんか?

 みなさんの疑問やご意見はどうぞ、遠慮なくお知らせください。
 お送り先は、 tamsuke@gmail.com までどうぞ。
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【ジェネリック】 使用時の不安を取り払おう(2)

2009-04-28 21:21:04 | ジェネリック de リ・スタート!
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┠────────────────────────────
┃ 2009.4.12 通巻5号
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 薬剤師のsukeです。

 本メールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 『抜擢される人の人脈力』(岡島悦子・著、東洋経済新聞社)の
中に、「購買支援」という考え方が述べられていました。

 「販売促進」ではなく、「購買支援」であると。

 「販売促進」とは」売り手から顧客に向けて、ぜひ買ってくださいと
アピールするものです。
 それに対し「購買支援」とは、「こういうものを求めていませんか?、
だったらこれがお勧めですよ」というやり方です。

 無理強いするわけではないが、希望する人にはいいものをお勧めする
なんて、ジェネリックの浸透を図るうえで、ピッタリの考え方では
ないでしょうか。


 また『ビジネスプロフェッショナルの仕事力』(岡島悦子・監修、
日本経済新聞出版社)では、これからの時代において消費者と生産者の
間での「主客融合」という考え方を紹介しています。

 「消費者」と「企業」が対立的に存在するのではなく、
互いに協働して商品やサービスの開発を行うのが「主客融合」であると
説明されています。

 これも医療者と患者が一緒になって医療を進めようとすることは
患者中心の医療、患者も参画する医療という、これからの時代にも
マッチした考え方であるとともに、ジェネリックを適切に使用していく
うえでも当てはまるものであると思いました。


◆さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品に対する「不安」ってなあに? (2)
──────────────────────────────

 薬局(薬剤師)は、ジェネリックへの変更の仕方について、
調剤報酬のルールからその仕方について熟知しています。
どのような範囲で変更ができるのか、何は出来て何は出来ないのか、
知っています(当たり前ですが)。

 では患者さんである国民は、それと全く同じように理解できて
いるのでしょうか。
 「変更できる」と聞いて、もし希望を受け入れてもらえるとしたら、
どこまで希望を出してよいものやら、理解しきれていないことは
ないでしょうか。

 “希望”とは、言い出したらキリがないものです。

 叶うものなら、最大限の希望を受け入れて欲しいというのが
フツウの人間の思いなのではないかと思います。

 できるのではないかと期待するからワクワクもし、楽しみにも
なります。

 フランス料理でも、気に入ったワインで食事を楽しむことが
できれば申し分ありません。
 食事に合うワインがどれかわからなければ、ソムリエに紹介して
もらえばいいのです。
 試飲によって、味を確かめることもさせてもらえるでしょう。

 フランス料理と調剤は違う(同じに考えてもよいのか?)という
意見もあるでしょうが、納得した食事(医療)を進めるための
仕組みがあるという点では、似ているように思われます。

 (食事や服薬という)しなければいけないことが苦痛だったら、
なんと気の重いことでしょう。
 納得の度合にも雲泥の差が生じることでしょう。

 調剤の場合、切り口は「ジェネリックへの変更」です。
 どの先発品が、どのジェネリックに、どのように変更してよいか
わからなければ、薬剤師に聞くべきです。
 遠慮する必要はありません。

 「今、自分はこういう状態であり、病状も今より悪化するおそれが
なく、ジェネリックに変更したら副作用が見られたというのもイヤで、
しかし支払いを安くしたいのだけれども、どうするとよいか」と。

 体質というものがありますから、100%完全保証する・・・、
とはいえないものの、確率的にはかなりそれに近い状態で、
薬局はお勧めの薬を紹介してくれることと思います。

 ワインだって、単にこれがよいと勧められるのではなく、
お勧めする理由を説明して、了解を求めてくるはずです。
 この説明はとても重要です。勧められるままにしろというので
あれば、渋々変更することになってしまいます。

 どういう説明だったら安心できて、どのようであると安心には
至らないのでしょうか。


 この続きは次回に・・・。

 みなさんだったら、どういったことを説明して欲しいのか、
患者側から聞かなくても説明して欲しいのか・・・、
ぜひお知らせください!(送信先は、下記をご参照ください)

 メルマガのなかでコメントさせていただきます(^^)v

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【ジェネリック】 使用時の不安を取り払おう!(1)

2009-04-20 22:09:40 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ 2009.4.5 通巻4号
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 薬剤師のsukeです。

 本メールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 先月末に京都で開かれた日本薬学会で、厚生労働省保険局のお役人が、
ジェネリック医薬品を推し進めていくためのキーパーソンは薬剤師で
あると述べられていました。

 医療従事者の中で、薬剤師をおいて「薬の専門家」はいません。

 それだけに薬剤師が果たす役割は大きいのですが、調剤にあたり
薬剤師の判断だけで先発品をジェネリックに変更してよいかというと
そうはいきません。

 患者さんである国民の納得が不可欠です。
(処方医の了解は不要です)

 ジェネリックに変更するにあたり、インフォームド・コンセントが
求められるのです。説明をし、疑問があれば応え、納得を得る必要が
あります。

 だからこそ患者さん中心の医療ともいえるのでしょう。

 患者さんに接する医療従事者は薬剤師とはいえ、
ジェネリック医薬品を通じて医療費抑制を進めるには、
患者さんの同意なくしては進められず、
国の施策に一緒になって取り組むという意味では、
もうひとりのキーパーソンは患者さんである国民にほかならないと
思われます。


◆さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品に対する「不安」ってなあに?
──────────────────────────────

 いま、みなさんがカゼを引いて受診し、院外処方せんにより
薬をもらうことになったときのことを考えてみましょう。

 薬局に行くと、
「ジェネリック医薬品ってご存知ですか?
 今日のお薬はジェネリックでご用意してもよろしいですか?」
と尋ねられることと思います。

 体はだるいし、熱っぽく、家に帰って休もうと思っていましたが、
この段になって忘れていたことを思い出させるのです。

 “そうか、この段階がジェネリック医薬品を用いるかどうか
決める場面なのかぁ・・・”
 さて、何と返答されるのでしょうか。

 これまでは薬局に行って処方せんを提出をすると、
「お薬がご用意できるまでの間、そちらのほうでおかけになって
お待ちいただけますか」と、イスのほうへ案内されただけでした。

 で、薬はといえば、先発品、後発品といった区別もなく、
渡されるままにもらってきたのです。
薬局は、処方せんに書いてある通りに調剤して、渡してきたのです。

 患者さんは、言われるがまま、受け入れるだけです。

 でも、今は違うのです!

 処方せんに薬名がどのように書かれていようとも、
主治医が「変更不可」としていない限り、
先発品か後発品かについて、選択できるようになったのです。

 「カゼを治す」という目的で薬物療法をするうえで、
「先発品コース」と「後発品コース」を選べるのです。

 厳密に言うと、後発品においてもメーカーによって価格差があり、
後発品から他の後発品に変えることもOKです。

 つまり、「処方せんに書いてある薬通りで服薬する」コースと、
ジェネリックに変更して「多少なりとも安価な薬を服薬する」コース
とが選べるのです。

 少しでも支払いが少なくて済むこと自体は歓迎するけど、

●後発品に薬を替えるとしても、どこまで替えることができるのか?
 ジェネリックを使うのであれば、例えば、咳止めが処方されていた
として、例えば痰を出しやすくする薬であるとか、
違う薬効の薬に置き換えることができるのか?

●同じ薬効の後発品あれば、自由に選択できるのか?
 咳止め「A錠」が処方されていたものを、同じ咳止めであれば、
違う成分の「B錠」という薬に替えることができるのか?

●咳止め「A錠」という薬が処方されていたことで、
成分は同じだが剤形の異なる「A細粒」に替えることができるのか?

 このようなことをきちんと理解していることで
 薬剤師から「ジェネリックに変更しませんか」と言われたときに
答えることができるようになります。


 自由度が増えることはいいけど、どこまで自由なのかわからない。

 レストランなら、メニューの中から自分の好きなものを選ぶことが
できます。それって「楽しみ」ですよね。

 ジェネリックに変更する時って、「メニュー」は示されていないので
しょうか。


 このようなことについてわからないと、せっかくの「楽しみ」を
味わうことができない・・・。
 わからないから、いろいろ相談することが手間だと思えば、薬局の
「言われるがまま」「勧められた通り」になってしまいかねません。

 それでは「楽しみ」ばかりでなく、「安さ」も得られません。

 ・
 ・
 ・

 ジェネリックに変更することは「自由」であり、「楽しみ」であるはず。
なのに苦痛であったり、複雑なことであるのは何か違うように思います。

 ジェネリックに変更するといっても、何はできて、何ができないのか。
薬剤師にとっては「当たり前」すぎることを、まず伝えていく必要が
あるのではないでしょうか。

 次回も「不安」について、考えてみたいと思います。

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◇本メールマガジンをお読みになられて、ご感想やご質問等があれば
 お知らせください(下記参照)。
  本メールマガジンを通じて、応えていきたいと思います。

 また、プライベートな質問であったり、複雑な背景であったり、
メルマガで取り上げられるのではなく、直接相談したいという場合
でも構いません。お答えできる範囲でお答えいたします。

◇ジェネリックをメインにしているメルマガですが、機会を見て
「くすり」全般についても触れるかもしれません。
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【ジェネリック】先発医薬品と「同じ」ですか?(3)

2009-04-09 23:53:01 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ 2009.3.29 通巻3号
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 薬剤師のsukeです。

 本メールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的に話題を提供していきます。


 3月25日に厚生労働省で行われた中央社会保険医療協議会の
診療報酬改定結果検証部会で配布された資料により、ジェネリック
医薬品の使用状況が明らかになりました。

『診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成20 年度調査)
後発医薬品の使用状況調査 結果概要(速報)』
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/dl/s0325-8.pdf

 詳細は上記リンク先を見ていただくとして(なんせ、81ページ
もあります!)、主だった数値をご紹介します。

 ○後発医薬品調剤体制加算(いわゆる調剤率)を算定している薬局
   78.6%
 ○すべての医薬品に占める後発医薬品の割合(いわゆる数量ベース)
   27.0%(平均値、平成20 年12 月1 か月間)
 ○後発医薬品調剤に消極的とされる薬局の割合
   33.5%
 ○「変更不可」欄に処方医の署名等が9割以上ある医療機関数の割合
   24.0%


 後発医薬品調剤にあまり積極的ではない薬局の割合が3分の1もあり、
先の日本薬剤師会の公表結果と比較的似た数字であることについては
たいへん残念に思いますが、

 いわゆる数量ベースにおいて、30%にかなり近い数字であることに
ついて、意外というか、ちょっぴりうれしい感じもします。



◆さて今回のテーマは、前回に引き続いて
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品は先発医薬品と「同じ」ですか?
──────────────────────────────

 ブランド品である「本家紀州の梅おにぎり」と、
いわゆるその“後発品”にあたる「特選梅のおにぎり」が並んで
おり、あなたはどちらを買おうか迷います。

 あらためて、両者のプロフィルを紹介しますと

【本家紀州の梅おにぎり】
製造販売:由緒ある大規模な農園
梅:苦労して栽培した紀州のブランド梅
その他の材料:その農園が選んだ米、海苔、塩、等
握り方:試行錯誤を繰り返した末の方法
評価:本家
価格:名の通った他の梅のおにぎり並み(高い)

【特選梅のおにぎり】
製造販売:一般の者にはあまり知られていない小規模農家
梅:ある一定の環境(基準)で栽培された梅
その他の材料:その農家が選定した米、海苔、塩、等
握り方:本家の出来上がりを参考にした方法で、
   若干のオリジナリティを持たせていることもある
評価:特選
価格:手ごろ(安い)


 おにぎりですから“試食”も出していないでしょうし、
試しに「特選」を買ってみてもいいのですが、
お店の人に違いを尋ねてみることにします。

 「お店の人」「店員」、そう、くすりでいえば「薬剤師」に当たります。

私「あのぅ、「本家」と「特選」ってどう違うのですか?」

店「いらっしゃいませ、これまでに「特選」は召し上がったことは
 ございませんでしょうか?」

私「ええ、これまでは「特選」があることを知らなくて、それに
 祖母は「本家」が気に入っていたものですから。
  今日、たまたま「特選」があることを知って、どちらを買おうか、
 迷っているんです」

店「そうでしたか、どちらも梅のおにぎりで、同じようにきちんと
 栽培された梅を使って、本家に匹敵するおいしさなんですよ」

私「なるほど、紀州の梅かどうか知らないけど、本家で使われている
 梅もそれなりに育てられたものなんですね」

店「はい、同じ農園で作られたものではありませんが、梅そのものは
 大きさも味もまったく同じですよ」

私「それはいいですね。でも、おにぎりってタネも大事だけど、
 ご飯や海苔などが違えばおいしさも変わってしまうんじゃないの?」

店「確かに、いくら梅だけ比べれば同じと言っても、ご飯や海苔など
 までは同じものを使っていないので、そういう点では同じおにぎり
 とは言えませんね。

  ですが、そのご飯も海苔も、ある一定の基準をクリアしたものを
 使用しており、梅のおにぎりとしては同等にご満足いただけるものと
 思っております」

私「この店で「特選」を買っていかれるお客さんはどのくらいいますか?」

店「店先に並べ始めてからひと月ほど経ちますが、毎日10名ほどの
 お客様がお買い求めいただいております。中には、引き続いて「特選」
 を手にされるかたもいますよ」

私「そうですか、そりゃ食品として販売が認められているものですから
 おにぎりとしては最低限「本家」と同じであると考えていいのでしょう。
 「特選」に変えてはみたら、どうも口に合わないような気がするとか、
 やはり「本家」がいいとか、そういうかたはいませんか?」

店「お買いになられる際に、安いと知って手にはとってみるのですが、
 食べてみないとおいしいかどうかわからないといって、迷ったあげく
 今回も「本家」にしておく、というかたはいらっしゃいますよ」

私「なるほど。1個当たりの値段は大きく違うわけではないですけど、
 何個も買ったり、今後も買うことを思うと、やがてまとまった差額
 になるんでしょうね」

 ・
 ・
 ・

 当初あった不安は少しずつ和らいできたようですが、完全にスッキリ
したということではないようです。

 まだ何に“引っ掛かって”いるのでしょうか。
 さらにこの不安を減らすにはどうしたらよいのでしょうか。

 これについては、今後考えていきたいと思います。


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◇ 当面、週1回くらいのペースで続けていく予定です。

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 触れていくことも視野に入れています。
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【ジェネリック】先発医薬品と「同じ」ですか?(2)

2009-03-31 22:45:51 | ジェネリック de リ・スタート!
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 薬剤師のsukeです。

 本メールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的に話題を提供していきます。


 一昨日、第一回ジェネリック医薬品安心使用促進セミナーが
開催されました。
 http://www.ge-academy.org/anshin_info.html

 厚生労働省はジェネリック医薬品の使用状況を評価するにあたり、
使用量や変更の程度を見ながら、医療費抑制効果を期待しています。

 しかし現状はいまひとつであり、そのキャスティングボードは
「薬剤師」が握っているという雰囲気で閉会しました。

 薬剤師からすれば、期待されているともいえますが、
改めて重責を背負わされているように感じました。


◆さて今回のテーマは、前回に引き続いて
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品は先発医薬品と「同じ」ですか?
──────────────────────────────

 前回はジェネリック医薬品とはどういうものかについて、
「梅のおにぎり」を例に、問いかけをしました。

 つまり先発品とは、
製造販売:由緒ある大規模な農園
梅:苦労して栽培した紀州のブランド梅
その他の材料:その農園が選んだ米、海苔、塩、等
握り方:試行錯誤を繰り返した末の方法
評価:本家
価格:名の通った他の梅のおにぎり並み(高い)

 それに対して、ジェネリックとは
製造販売:一般の者にはあまり知られていない小規模農家
梅:ある一定の環境(基準)で栽培された梅
その他の材料:その農家が選定した米、海苔、塩、等
握り方:本家の出来上がりを参考にした方法で、
   若干のオリジナリティを持たせていることもある
評価:特選
価格:手ごろ(安い)


 どちらを食べても、あなたの自由です(^^)。

 これまで、梅のおにぎりといえば「本家紀州の梅のおにぎり」しか
食べたことなかったあなた。

 ある日、買いに行ってみると、「本家」の横に「特選」が置いて
あるではありませんか! しかも安い。
 ウーン、どうしよう、買うのに迷ってしまう・・・。

 いくら同じ梅のおにぎりだといっても、おいしいのだろうか・・・、
似た「梅のおにぎり」であっても、塩分が強すぎたり、甘すぎたり、
お米や海苔の違いも含めて、血圧やおいしさに影響しないだろうか。
(※おにぎり製造販売関係者に対して、他意はありません)

 ウチのおばあちゃん、「本家梅のおにぎり」が何よりの大好物なんだ
よね。これを食べているときは、ニコニコしているんだもの。

 でもなぁ、何個も買えば、またこれからも食べることを思えば、
安いのはありがたいんだよね。おつりがたくさん返ってくるわけだし。


 よし、今日は「特選」を試してみよう・・・、いや、待てよ。
同じかもしれないが、新しいものだから「試食」をやっていないかな。

 葛藤・・・


 そうだ、お店の人に相談してみよう。どう違うのか、聞いてみよう。
「特選」ってどういうものか聞いてから決めればいいよね。

☆--> 「お店の人」って誰? どこにいるの?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 おにぎりだったら「試食」もいいけど、まずは1個買って食べてみて、
次回からはどうするか考える、というテもあるでしょう。
 
 これが「くすり」だったらどうするのか。


 この梅のおにぎりの場合、どちらが「本家」で、
どちらが「特選」かは消費者が見れば一目瞭然です。

 しかし他の商品では、いったいどこのメーカーの商品が「本家」に
相当するのか、わからないものもあります。「本家」かと思っていたら、
実はそうではなかったとわかることもあります。

 カップラーメンでも飲料でも、口にしているものの中で、同じような
状況におかれているものはいくらでもあります。
 その商品も「本家」にあたるものでなければいけないのでしょうか。


 次回は、「特選」の梅のおにぎりについて、“店員”に聞いてみたときの
様子を考えてみることにします。

 次回をお楽しみに!

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◇ 当面、週1回くらいのペースで続けていく予定です。

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 いきたいと思います。

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ジェネリック医薬品は先発医薬品と「同じ」ですか?

2009-03-21 22:09:07 | ジェネリック de リ・スタート!
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 はじめまして、sukeです。薬剤師です。

 本メールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的に発行するものです。

 いま、ジェネリック医薬品の使用促進が進められています。
 支払いが安くなるのは歓迎しても、治療レベルが下がって
しまうのでは、安心して使用しにくいですよね。

 現在のジェネリック医薬品の使われかたをみていると、
漠然とした不安をもとに過剰な心配をしていたり、
ある一部の薬剤や特定の個人の状況を見聞きして、
それがジェネリック全体に共通するものだと受けとめて、
誤解をしていると思われるケースも少なくありません。

 そんな誤解があればそれを解き、使ってもいい場合は勧め、
慎重にすべきときは注意深く、最善の対応ができるよう、
考えていきたいと思います。


◆さて、最初のテーマは・・・
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品は先発医薬品と「同じ」ですか?
──────────────────────────────

 このテーマは、ジェネリック医薬品を考えるにあたり、
最も基本的かつ本質的なもので、つねにつきまとっている
根源的なテーマだと思います。

 だから真っ先に触れておかなければいけないと思って、
取り上げました。

☆--> みなさんはここに結論が出ていますか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ジェネリック医薬品に関する他のテーマも、結局はこのテーマ
から派生したもので、それらが検討されても、いきつくところ、
ここに帰ってくるような感じがします。

 まずこれを考え、引き続いて考え続けておきたいと思います。

 何が、どのように「同じ」であればよくて、
逆に「違う」のであればダメ・・・、それらを判断する観点や
基準があるのでしょうね・・・。

☆--> みなさんは、ここをどうやって判断していますか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ジェネリック医薬品は、その製造上の要件を満たしたうえで、
製造され、販売されています。
 そのような国の承認を受けた医薬品であっても、
なかなか受け入れてもらえないのが実情です。

 一部の医師や薬剤師に抵抗感があったり、
また国民の側でも不安を感じつつ、使われています。


 いまここで、ジェネリックについて考えるにあたり、
「おにぎり」を例に考えてみましょう。

 たとえば「梅のおにぎり」です。

 先発品に相当するのは、
由緒ある農園が、苦労して育てた紀州の梅を使い、
相応の米、海苔、塩を使って、
試行錯誤を繰り返した末にある形に握った、
多くの人がおいしいと認め、評価するおにぎりです。

 その名も「本家紀州の梅おにぎり」。

 誰しもがそれを食べるまでは、梅のおにぎりを
食べたことがありませんでした。


 それに対してジェネリックは、同じ農園の梅でないのですが、
無名の農家が、ある一定の基準のもとに育て、漬けた梅を同量使い、
ある一定の基準を満たす米、海苔、塩を使って、
「本家」に匹敵するよう握ったおにぎりです。
 いわば、「特選梅のおにぎり」。

 確かに、これも「梅のおにぎり」でしょ? と言われれば、
その通りです。

 「本家紀州の梅おにぎり」が出されたことをきっかけに、
それなら自分も作れると研究し、
販売解禁を待って売り出しました。
 値段も「本家紀州の梅おにぎり」よりてごろです。


 これまで「本家紀州の梅おにぎり」しか食べたことがないあなた。

☆--> 今後はどちらを食べますか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 「えぇーっ、本家のものじゃなきゃイヤだ」
 「でも特選だって、れっきとした梅のおにぎりだよ」
 「これまで本家を食べつけているから、本家なら安心さ」
 「特選なら、同じ個数を買ってもおつりがくるよ」



 (続く)


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◇ 少しワクワクしながら、一方でかなりドキドキしながら
 メールマガジンを始めます。

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