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何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 ジェネリックを通じて医療に参加する

2009-10-29 22:22:47 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
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┃       2009.9.27 Sun.   通巻28号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

──────────────────────────────

 友人が胃痛で受診し、プロトンポンプ阻害剤(PPI)が処方されました。
 それまでH2ブロッカーを服用していたのですが、思ったほど改善が
見られなかったことから受診に至ったようです。

 検査(胃カメラ)の予約をして、それまでの間、PPIを服用して様子を
みる・・・、自然な流れのようです。

 しかし、この医療機関、100床弱の個人病院でしたが、なんといまだに
院内投薬だったのです!
 
------------------------------------------------------------

 交付されたPPIは先発品で、OD錠(口腔内崩壊錠)でした。

 これといってカプセル(もともとの先発品の剤形はカプセル)が飲めない
わけでもありませんし、日常生活で水分制限を求められているわけでも
ありません。たまたま院内採用薬がそうなっているだけなのでしょう。

 会計で少し待たされ、その後、薬をもらうまでにまた待たされ、
ようやく呼ばれて薬をもらって帰ってきたのだそうです。

 これが医薬分業と比べると、どのような違いがあるのでしょうか。

------------------------------------------------------------

 投薬の際、飲み方の説明や簡単な注意があり、薬剤情報提供書の
ような文書が渡されたのだそうです。

 友人はお薬手帳を持っていたのですが、出す機会はなかったようです。

 また投薬の際、窓口にカルテがあるわけではなく、他の医療機関への
受診や併用薬について尋ねられるわけでもなく、「お大事に」と促され、
その場を後にしたといいます。

 薬剤師のかたならお気づきのように、PPIやH2ブロッカーは多くの
医療機関で広く用いられていますから、重複して服用してしまうことが
しばしば見られている薬剤です。

 幸い、友人は手持ちのH2ブロッカーが切れていたこともあり、
重複服用になることはありませんでした。

 昨今、OTC(一般用医薬品)でもH2ブロッカーの成分を含有する薬剤
がありますから、OTCの併用に関する注意があってもよかったと思います。

 少なくとも、服薬管理や指導の進め方やお薬手帳において、保険薬局
であればいろいろ確認がなされたことでしょう。

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 しかし、なんといっても大きな違いは、院内投薬では薬物療法を始める
にあたり、ジェネリックを使えるかどうか、選択できませんでした。

 院内採用の薬をあてがわれるだけです。それが先発品であろうと、
ジェネリックであろうと、従うだけ・・・。選択の余地がありません。

 これが、もし院外処方せんをもらって保険薬局に行っていたら、自分が
服用する薬について、選ぶことができました。

 現在は、ジェネリックというコスト(自己負担)面での選択にとどまって
いますが、そこには医療に参加する機会があった・・・、これは重要です。
 逆に言うと、院内投薬(非分業)ではそのチャンスがないのでした。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリックを通じて、医療に参加しよう!
──────────────────────────────

 治療方針を選択するにあたり、たとえば手術をするか、放射線治療を
するか、薬物療法にするか、またこれらをどのように組み合わせるか、
患者側が期待する結果に向けて、それぞれの選択肢についてメリット、
デメリットの説明を受け決定する、という場面があります。

 いわゆる「インフォームド・コンセント」の場面です。

 それまで、すべて主治医にお任せであったことを反省し、患者側は
納得のいく医療を受ける権利があり、尊重されているわけです。

 必要な情報を受けることが出来ますし、疑問点があれば、質問して
説明を受けることも出来ます。
 まさに「医療に参加する」ことのできる重要な機会なのです。

------------------------------------------------------------

 治療方針に関する「インフォームド・コンセント」は、医師と患者の間で
交わされるものですが、薬剤師と患者の間に生じるそれはというと・・・、

 そう・・・

 現在では保険薬局に処方せんを提出したのち、先発品を使用するか、
ジェネリックにするか、それを選択するという場面が該当します。

 薬局側で、一方的にどちらかに決めてしまう、ということはありません。

 患者さんの状況や薬に応じて、どちらかをお勧めする、ということは
あるかもしれません。もちろん、その理由を添えて、です。

------------------------------------------------------------

 現在は、ジェネリックに関する選択は、結果としてコスト(自己負担)の
面にしかその違いが反映されませんが、それでも薬剤師が関わる中で
「患者さんの医療へ参画する機会」として、重要な場面です。

 今後、旧来の剤形とOD錠、また錠剤と散剤といったような剤形の選択
や、10mg錠を半分に分割するか、5mg錠を用いるか、といった選択も
できるようになると、その幅が広がります。

 治療効果に影響しない範囲で、患者さんも希望できるし、薬剤師も提案
することで一緒に最善の薬剤を選択する機会を得て、納得のいく医療を
進めることに将来つながっていくとよいのではないかと期待します。

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取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

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【ジェネリック】 あえてジェネリックを勧めないケース

2009-10-22 23:43:29 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃          2009.9.21 Mon.   通巻27号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

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 今日はシルバーウィークのまっただ中、いかがお過ごしでしょうか。

 こんな時でも、こんな時だからこそ(?)、出勤されているかたも
おられるでしょう。

 本当は休日のはずの知人から、どうしても仕事が片付かないから
出勤しているとのメールがありました。お疲れさまです。

 働きすぎて過労死という悲劇になるようでは困ります。
 
 休む時は休む! とは言うものの、休むときだけは力強く宣言し、
一方、日頃十分なことを行ってきておらず、進歩がみられないというの
では、やがて仕事も行き詰ってしまいかねません。

 そんな状態を、いわば“不勉強死”とでも申したらいいのでしょうか。
 組織自体が何をやってもパッとしないというのであれば・・・。
 無から有は生まれませんので、日頃の努力不足を指摘されないようで
ありたいと思います。
 
──────────────────────────────

 今週、先発品を使用したら体調変化がみられたので、ジェネリックに
戻してもらうという事例がありました。
 
 その高齢の患者さんは、以前よりある医療機関よりセンノサイド系の
下剤(ジェネリック)を使用し、便通をコントロールしていました。
 
 たまたま別件であるクリニック(内科系)を受診し、ついでにその下剤の
処方もお願いしたのです。ところがそのクリニックの医師は、ジェネリック
には消極的な医師でした。

 患者さんの訴えを聞き、先発品を処方したのです(ジェネリックへの
変更不可処方でした)。
 患者さんは、両剤が先発品とジェネリックの関係であるのなら
まぁいいかと先発品を使用したのですが、腹痛が見られ、やはり今後は
元のジェネリックを使いたい、と訴えて来られました。

 先発品のほうが(腹痛をきたすほど)効果が強く、ジェネリックの作用
はそれに比べてマイルドだった・・・、ということではないと思います。
食べたものや他の要因があって、たまたま腹痛を訴えたにすぎず、
先発品に何らかの問題があったということではないと思われます。

 せっかく順調に生活が出来ているのに、医療費を上げてまで先発品に
することはないでしょう。

 たかが下剤・・・・・、と思われるかもしれませんが、高齢者にとって便通
の維持は結構、優先順位の高い治療目標(プロブレム)になっていること
が多いと思います。

 患者に合っているジェネリックがあるのなら、また先発品であっても
過去の治療経緯を考慮して病状や体調の維持に重要な役割を果たして
いる薬剤については、処方変更は慎重にすべきなのでしょう。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 あえてジェネリックを使わないケースとは?
──────────────────────────────

 医療費を抑え、医療制度維持のためにとジェネリックの使用促進が
呼びかけられている昨今ですが、患者さんからジェネリックへ変更する
旨の申し出があれば、また処方中に先発品があれば、何でもジェネリック
に変更してもよいでしょうか。

 変えるのは簡単ですが、その後の結果を考慮せずに変更するという
ことはありません。変えることで、何らかの不利益を被る恐れがあるの
なら、変更希望を受けてもあえて変更を見合わせる判断を提案するのが
薬剤師の役割かと思います。

 では、どのようなケースがそれに当たるのでしょうか。

 たとえば退院直後のとき。
 せっかく“退院”にこぎつけることができたのですから、再入院を避け、
より病状の安定を求めることが優先ではないでしょうか。ジェネリックに
変更することで体調を損ねることを心配するというよりも、何らかの
体調変化があった際に、何が原因として考えられるか、考慮する要素を
減らしておきたいと思います。やがて経過を見ながら、少しずつ
ジェネリックに変更していけばよいと思います。

 また薬剤が、わずかな血液中の薬の濃度の違いによって大きな薬効
の差につながる可能性のある性質を有する場合です。
 代表的な薬剤が、けいれん発作を抑える目的で使用される薬剤です。
 けいれん発作がコントロールできているので、普通の人と変わらぬ日常
生活が送れるのですが、発作を招くことで生活のみならず、ときに仕事
にまで影響を及ぼす可能性を考え、変更には相当の慎重さが求められ
ます。むしろ、避けるほうが賢明なのかもしれません。
 
------------------------------------------------------------
 
 そして冒頭の例のように、患者さんの体調を維持するにあたり、その薬
のおかげで体調がコントロールされているようなケースも挙げられます。

 これまで苦労して今の体調に落ち着いているような場合、通常なら、
変更しても差し支えないと思われるケースであっても、そこに至るまでの
紆余曲折を考えると、慎重にならざるをえないこともあります。
 そういうケースほど、日常的な体調変動まで、ジェネリックが影響した
のではないかと思いたくなってしまうかもしれません(たとえそうでなくても)。

 患者さんにしてみると、病状の悪化は自身のせいであると後悔したくない
心境かと思います(患者さんのせいだと言っているのではありません)。
 自身は最善の生活をしていても、外的要因で図らずもそうなってしまった、
と、誰しもがそう思いたくなるのではないでしょうか。

------------------------------------------------------------

 少しでもジェネリックへの変更による“動揺”を避けるために、想定される
不安を感じる事態に対して、予め心配するものではないことを伝えておく
ことが重要かと思われます。

 「ジェネリックに変更したことで、日常的な体調変化も、ついジェネリック
のせいではないかと考えたくなるかもしれませんが、本当にジェネリックが
影響しているケースはまれで、多くは単なる日常的なこと(先発品を使用
していても見られること)にすぎないので、必要以上に心配しないようにして
くださいね」などと、勇気づけておくことも必要かもしれません。

 「いつまでも異状が続いたり、これまで経験したことのないほどの程度で
あれば、そのときはまずご相談ください」と伝えることもあるでしょう。

 薬剤師自ら焦ってしまったり、不安を見せると、それが患者さんにまで
伝わって、ジェネリックへの信頼を損ねてしまうことになりかねません。

 薬剤師は落ち着いて対応すべきかと思います。

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【ジェネリック】 初めて使用する薬はジェネリックで開始しよう

2009-10-16 22:38:41 | ジェネリック de リ・スタート!
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 昨日の東京は、雨模様の1日でした。降ったり止んだり、ときに強く
降ったり、ぱらつくこともあれば大粒に変わってみたり・・・。

 残暑が厳しいわけではないのですが、長袖を着ていると汗ばみ、
半袖でいるとJR車内ではエアコンの冷気が寒く感じる・・・、
なんとも体温調節の難しい天候のようです。

 こういう時って、体調を崩しやすいのでしょう。無意識に体力を使って
しまいます。帯状疱疹が見られやすいのもこの季節です。
 当然、カゼもひきやすい・・・。寒気がして、頭痛も・・・なんていうと、
今は新型インフルも疑わます。今年の秋は厄介なようです。

──────────────────────────────

 他にも体力が落ちてくると見られやすいものに、口内炎があります。

 先週、口内炎が出来たといって、ジェネリックを先発品に戻して
ほしい、という訴えがありました。

 患者さんは「口内炎」とは表現していませんでしたが、「口の中が
荒れた」とか「口の中がヒリヒリする」とのこと。

 口内炎なんて長期間続くものではないですから、やがて治ります。
先発品に戻した時期とそれが重なれば、ジェネリックに変えたことで
副作用が見られた、という印象を持ってしまうのではないかと危惧します。

 口内炎ができたのは、おそらくジェネリックが原因ではないでしょう。
ジェネリックを飲んで、それほどの日数が経っていないことと、この天候
が重なっただけのこと。
 いわばジェネリックが交絡因子になっているように思われます。
 
 口内炎が発生したのも、また治癒したのも、他の要因も考えられる
のに、ジェネリックが犯人扱いされるとしたら、まるで“冤罪”みたい。
今から無実を証明するのは至難です。

 ジェネリックを使い始める前から、ジェネリックの有効成分で
考えにくい症状は、生活や環境において何らかの要因を検討すべきで
あり、有効成分が疑われる症状であれば、先発品に戻しても起こりうる
ので、先発品に戻すことに意味はないのだと、説明しておく必要がある
ように思われます。

 先発品と添加物が異なろうとも、添加物は薬理作用をもたらさない
物質であり、それによって何らかの症状を引き起こすことはないのだと、
ことあるごとに説明しておくとよいと思います。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 カゼで受診したのですが、ジェネリックを使うべきでしょうか?
──────────────────────────────

 これまで慢性疾患で定期的に受診している中、カゼをひいて臨時で
処方がなされました。慢性疾患では、いまだに先発品を使用しています
が、カゼ処方はどうするとよいでしょうか。

 このような状況に置かれることは珍しくありません。

 慢性疾患において長期にわたって先発品を使用しているから、
ジェネリックに変更することをいまだに躊躇している、という人も
見受けられます。

 変えることで体調が変わってしまうことはないだろうか、という
不安が根強いのでしょうか・・・。

 一方、臨時処方なら「これまで飲んでいた薬」というものがありません。
つまり比べるものがないのですから、効果の変動を気にせず、
ジェネリックで治療を開始すればいいのだと思います。

 薬局において、例えばこんなふうに尋ねられるかもしれません。
 
 「今日はカゼでもひかれたのでしょうか、いつもにはないお薬が処方
されていますね、5日分のお薬ですが、ジェネリックでご用意させて
いただいてもよろしいですか?」

------------------------------------------------------------

 迷うことはないと思います。

 私だったら、「ええ、構いません」と答えるでしょう。

 ジェネリックというものが、とにかく性に合わない、というのでしたら、
無理されることはないでしょう。

 「今のところは、先発品でお願いできますか」、その選択もアリです。

 薬局は「押し売り」や「なんとかして説得する」ではないのですから、
選択を尊重します。翻意を迫ることはありません。 
 
 焦る必要もないでしょうし、ジェネリックでも安心できる事例を紹介
しながら、個々の判断に委ねていくとよいと思います。

 なんといっても、ジェネリックのキーパーソンは「国民」ですから。
 
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【ジェネリック】 サイズが大きくなると飲みずらい?

2009-10-08 14:48:38 | ジェネリック de リ・スタート!
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 先日、あるメーカーに、ジェネリックについて尋ねると、実は1年ほど前に
製造中止したとの連絡を受けました。

 薬価基準を見る限り、ジェネリックメーカー数社が手がけている先発品
でした。中止の理由は、販売実績が期待したほどではなかったとのこと。
おそらく近々、経過措置品目に移行し、承認が整理されることでしょう。

 国は、ジェネリック医薬品の使用促進に向けた環境整備のなかで、
メーカーに対して先発品と同様に複数規格・剤形の製剤を揃えるよう、
求めています。これはユーザーからすれば大切なことで、規格や剤形に
よって同一成分なのに薬剤名が異なることは混乱をきたし、誤使用を
招きかねません。

 環境整備を求められる中で薬価収載をするということは、ユーザーが
安心してジェネリックを使用していくことができるような環境を維持して
いくということですから、発売後、メーカー都合で安易に販売中止する
ようなことは避けるべきで、責任を持って継続して供給することが課せ
られているともいえましょう。

──────────────────────────────

 同一成分薬剤で、20社も30社も一斉に薬価収載されるジェネリックが
ありましたが、さてその後、そのメーカーも供給を続けているでしょうか。

 もし「諸般の都合でこのたび販売中止をさせていただくことになりました」
などとなろうものなら、メーカー都合で参入しただけで、患者のことは
軽く考えていたのではないかと思いたくなります。

 アムロジピン製剤では、34社が薬価収載をしました。すでにどこかの
メーカーでは品目整理が始まっていることはないでしょうか。
 34社が支障なく安定供給できるのならいいのです。薬価収載のときは
きちんと対応する素振りを見せながら、営業上の理由で販売を止めて
しまうようなメーカーにおいては、今後、いかなるジェネリックを販売開始
しようとしても、その先の信用が持てません。

 そういうメーカーのジェネリックは、新たな品目が発売されても、
医療現場では採用しないほうが賢明ということになります。

 であれば、「諸般の都合で」製造中止をするようなことが続くメーカーの
ジェネリックは採用しないことが、医療機関には求められます。
 「この製品だけは重点品目なので、けっして中止はしません」などという
のは、仮にそうでも採用時には保証がありませんから敬遠される可能性
も出てきます。

 そうなれば、やがてジェネリックメーカーは淘汰されていくことでしょう。
 大型商品であっても、軽々しく販売することも躊躇われるかもしれません。
今後、医療側はメーカーのラインナップの変動を見ながら、採用を検討する
必要があるのではないかと思いました。



★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 サイズが大きくなると飲みずらい?
──────────────────────────────

 ある錠剤のジェネリックは、先発品より直径が約1ミリほど大きいのです
が、薬全体からすると平均的なサイズともいえ、患者さんから大きくて
飲みづらいとの声をいただきました。もっと大きな錠剤は、他にたくさん
あるにもかかわらず、です。

 また、わずかに楕円形のある軟カプセルにおいても、ジェネリックでは
サイズが1ミリほど大きく、同様の訴えがありました。
 他の薬剤と一緒に長期間飲み続けなければならず、大きくなったことで
服薬のストレスが増すというものです。

 大きな製剤を飲むためには、それまでより水を多めに口に含み、勢いを
つけてゴクン!とする必要があります。

 どのくらい多めに水を飲むかについて、量るわけではありませんが、
おそらく数字で言えば、他愛もないような違いでしかないと思います。

 しかし、その精神的な負担感は少なくないのかもしれません。
ましてや一時的に飲む薬ではなく、慢性疾患で長期に飲み続けなければ
いけないとしたら、その先のことを考えて重荷に感じたのかもしれません。

 もともとサイズが小さくて、ただでさえつかみづらい、手が不自由だと
さらに扱いにくい・・・、そんな薬剤がジェネリックになったことで大きめの
サイズに変更されたのだとしたら、むしろ歓迎されたのかもしれません。

 先発品とジェネリックのサイズの違いにおいて、大きくなることがいかなる
場合もメリットになるのならよいのですが、そうでないならば苦情の対象に
なりかねない・・・、そのようなことを感じさせる2事例でした。

 さて、みなさんはジェネリックに変えて、飲みやすさ(飲みにくさ)に違い
はないでしょうか。
 慣れればどうっていうことがないのならまだよいのですが、明らかに
不便さを感じるようであれば、遠慮することなく薬局に相談してみましょう。


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【ジェネリック】 ジェネリックに変えても、先発品に戻せるの?

2009-09-30 21:58:57 | ジェネリック de リ・スタート!
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 ジェネリック医薬品の使用をめぐって、
広島県医師会と日本ジェネリック医薬品学会で応酬が見られます。

 広島県医師会は、
『ジェネリック医薬品(後発医薬品)に関する広島県医師会からの
お知らせです』と題し、ジェネリック医薬品に対する慎重姿勢を
見せています。
 http://www.hiroshima.med.or.jp/

 最終的には、「患者の皆様の判断にゆだねられる」としていますが、
マイナスイメージを出しておき、賢い判断をしましょうというのは
明らかなネガティブキャンペーンでしょう。


 一方、日本ジェネリック医薬品学会では、この広島県医師会による
主張に対し、全面的に反論をしています。
 http://www.ge-academy.org/img/iken090827.pdf

 ここでは、下記3点について、説明をしています。
1.添加物について
2.ジェネリックの承認・試験方法について
3.医薬品副作用被害救済制度について

 詳細は両者のホームページをご覧いただき、双方の主張を検討して
みるとよいと思いますが、私には広島県医師会のジェネリックに
対する認識のほうに誤解があるように思われました。


 添加物は「有効成分の生体に対する作用に影響を及ぼさない」
かつ「安全性が高いと確認され政府から承認を受けた物質のみが
利用されている」ものであり、ジェネリックが製剤としては同一
ではないものの、その成分的な違いを問題視することに意味がなく、
ジェネリックの同等性や安全性を理解するうえでの基本のひとつと
いえましょう。

 またジェネリックが医薬品として承認を受けるために必要な試験の
実施において、安全性を担保する試験の在り方についても、
改めて毒性試験を実施する必要がないということもジェネリックを
理解するうえでの基本だといえます。

 ジェネリックは同じメーカー、工場のラインで製造されるのでは
ないので、製剤的に同一ではない部分があるとはいえ、それは薬理
作用を示す製剤として問題がなく、治療学的には同等であるという
ことを再確認する機会になることでしょう。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリックに変えたら、使い続けなければいけませんか?
──────────────────────────────

 ジェネリックに変えても安心かどうか、理論的な説明はともかく
「百聞は一見にしかず」のように服薬してみればわかることでしょう。

 その時、万一のことを想定して、もし何かあれば元に戻すことが
できるかどうか、ということを気にされるかたがいます。当然と
いえば当然でしょう。元に戻せるのであれば、ひとつの安心材料に
なります。

 現実もそのとおりで、もし何か気になることがあれば元の先発品
に戻すことは可能です。
 実際には、何らかの異常が現れるということは、まずありません。
ただし真偽のほどは定かではありませんが、、何かヘンかなと思う
ことがあったと、“気のせい”かもしれないようなことが伝えられる
ケースはしばしば見受けられます。

 ジェネリックから「元の薬に戻す」場合、それは処方の単位で
行います。慢性疾患であれば、次の機会に調剤を受ける時からです。
服薬している期間の途中で切り替えることはできません。

 たとえば30日処方を受け、5日間服用した時点で元に戻したい
というような場合、25日分の薬剤を返却するから、その代わりに
先発品で25日分もらいたい、ということはできないのです。

 後発品Aから後発品Bにするというのなら可能かというと、それも
また処方の単位ごとの実施になります。いったん交付された薬剤を
変更することはできません(その理由はいつか改めて)。

 処方の単位で出来るということは、もし気になることがあれば、
調剤を受けるたびに、自らの服用薬に対して自由な薬剤を選択できる
ということです。

 後発品に変えたら気になることがあった、という訴えの大半が、
後発品が原因とは考えにくい内容です。
 一見、異常と思われた変動も、日常的な出来事にもかかわらず、
たまたま薬剤を変更した同一期間内であったがために、そのように
疑ったことによるものと思ったにすぎない事例がほとんどといって
よいでしょう。その場合しばらく服用し続けていくとわかりますし、
起こった理由を考えてみる必要もあります。

 過去に経験のしたことがないほどの異常な変化であればともかく、
ジェネリックに対してそれほど不安に思われる必要はありません。
それでも不安なようであれば、まずいつも相談をしている薬剤師に
ご相談してみてください。

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 ご意見等がございましたら、遠慮なくお知らせください。
その他、感想や些細なことでも構いません。

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【ジェネリック】 選択肢のあるほうが判断しやすくないか?

2009-09-22 11:32:26 | ジェネリック de リ・スタート!
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 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

──────────────────────────────

 前回、TVコマーシャルに関する話題を紹介しました。

患者「私の薬、ジェネリックにできますか?」
医者「はい、しましょうねぇ」


 今回も、このCMをネタに考えてみます。


 ジェネリックを提案する側と、台詞の順を逆にしてみるのです。

医者「今日の薬も、ジェネリックにしませんか?」
患者「そうしてもらえるとうれしいですぅ(^^)v 」

 同じアングルで、同じ俳優が登場して行ってみるのです。

 最近、このCMをTVで見なくなりましたが、
まったく不自然じゃないような気がしませんか?


 現実において、このように医師のほうからジェネリックを
提案してくることはまれでしょう。患者側からお願いされると、
やめておいたほうがいいと説得しようとする医師も多いと聞きます。

 元々のCMは、患者側が申し出る勇気を必要とします。
 勇気を振り絞って申し出てみましょう・・・、そういうCMです。

 それが逆転して、医師から促してくる・・・。
 これまでのCMの変形バージョンというか、進化型として
どうでしょうか。面白いと思いませんか。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 選択肢のあるほうが、判断しやすくないか?
──────────────────────────────

 『仕事のヒント』(神田昌典365日語録)に、
「商品は、2種類以上の価格帯を用意する。すると購買平均単価が
あがる。」というのがありました。

 これについて、2種類の価格を用意しておくと、一定の割合で
必ず高いほうを買う客がいる、と解説されています。

 「2種類(以上)の価格」、先発品とジェネリックがそうです。

 在庫する観点からすれば、どちらか片一方だけで間に合うほうが
どれだけ簡単で管理しやすいか、言うまでもありません。
 しかし、それをあえて2種類(以上)、置くのです。

 一般の物販では売上げを上げるべく、意図的に複数の価格帯の商品
を設置し、選択肢を設けることはあるでしょう。しかしそれは結果的に
複数の価格帯になっていますが、両者には価格差に相当する違いある
のです。

 一方、薬の場合、価格差に製品の違いが反映されているのか・・・。
使う薬によって、作用や治療の進行に違いがあるのなら、その価格差
は適切と言えるでしょうが、そうでなければ・・・。

 理論的には、治療効果も同等であると考えてよいとされており、
できるだけジェネリックが使用されるよう求められているわけです。

──────────────────────────────

 シャツを買うとき、胸にワンポイントの入ったブランドのシャツと、
これといった特徴もない普通のシャツとで、使用したときの気分に
違いはあっても、シャツという機能には変わりがありません。
 薬の場合は、これと状況が似ているように思われます。

 しかしなぜか薬の場合、シャツのようなイメージではないようです。
 先発品=成分も含量も同じ、治療効果も同等の“ブランド”薬剤、
サラッとそんな感じで受けとめられているといいのですが。

 であれば、「一方しかありません」というのと、「お好きなほうを
お選びいただけます」というのとでは、どちらを前提にしたほうが
話を進め、決断がされやすいか。

 使う側に特別の思いさえなければ、売る側は低コストのほうを
お勧めする。
 勧められる立場からすれば選択できるほうがうれしく思い、
また納得しやすいのではないかと思います。

 薬局では、両者の在庫を抱えることで負担にばかり思うのではなく、
少しはプラスに考えることはできませんでしょうか。


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【ジェネリック】 医師はどこまでジェネリックへの変更を承知しているか?

2009-09-14 22:43:07 | ジェネリック de リ・スタート!
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適切に使用されることを目的とするものです。

──────────────────────────────

 先週は、地震や台風で驚かされました。

 近年、自然災害によって家屋を失って、緊急避難を強いられる報道
をしばしば目にします。

 幸い、地震の時は本棚から本が何冊か落下した程度で済みました。
が、それでも寝ているときに、頭上にでも落下したら、どうなったか
わかりません。

 台風の影響で大雨に見舞われたときは、ズボンが大濡れで弱りました。
駅から50メートルほど歩いただけなのに、膝から下はずぶ濡れ!(泣)

──────────────────────────────

 その程度の被害ならまだマシなのでしょう。

 ある日突然、家屋を失い、避難生活を余儀なくさせられた時に、
あると役に立つのが「お薬手帳」です。
 万一ってこともありますから、お作りしておいたほうがいいですよ、
などと勧められた人もいるでしょう。

 しかし、緊急時であれば、持ち物を持って逃げる余裕すらないで
しょうから、被災時に持っていろということ自体、無理な注文をして
いるようでもあります。土砂等で家全体が飲みこまれたような時は、
どうしようもないのですから。

 であれば「お薬手帳」の維持を、患者さんのほうでではなく、
むしろ薬局側が、過去に遡って「お薬手帳」を復元してあげるくらい
であってもいいのではないでしょうか。


 阪神淡路大震災や中越沖地震の時も、「お薬手帳」があれば・・・
などと言っていましたが、逆ですね。患者さんからすれば、薬局に
薬歴が残されていれば助かるのだが・・・。そういった視点になる
ように思います。

 室内では家具が倒れないように固定したりしますが、薬局では
何をさしおいても、薬歴を守ることこそ必要なのかもしれません。
薬なんて入手しようと思えば、どこからでも入手できますので。

 しかし情報だけは他を頼るわけにはいきません。
 「薬」は資産だからと、薬を守ることに目が向きがちですが、
それは薬局側の論理。患者さんの立場になって考えれば、どちらが
重要かと言われれば、おそらく薬歴(簿)なのではないでしょうか。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 医師はどこまでジェネリックへの変更を承知しているか?(2)
──────────────────────────────

 TVコマーシャルで、

患者「私の薬、ジェネリックにできますか?」
医者「はい、しましょうねぇ」

 というのがあったのを覚えておられますでしょうか。

 この医者は、たいへん人当りが良さそうで、優しそうな雰囲気を
漂わせているのですが、そもそも医者にジェネリックの希望を
申し出なければいけない(あるいは申し出たほうがいい)という
こと自体が、患者さんにとってまず負担でしょう。

 患者側から申告しなくても、ジェネリックにするかしないかの
選択は患者さんの意思に委ねられている、というふうであれば、
そのような心労をせずに済みます。

 医者が、ある特定の薬剤において、どうしてもジェネリックへの
変更をを避けたいというのであれば、その旨を患者さんに説明すれば
よいのだと思います。

──────────────────────────────

 よって「私の薬、ジェネリックにできますか?」というのは、
薬局でジェネリックが選択できるような状態で処方してください、
という意であり、ジェネリックに変更することを了承していただけ
ますか、といったお願いなのでしょう。

 そうすると、「しましょうねぇ」というのは、「わかりました、
ジェネリックへの変更を了解しましたよ」ということになります。

 本当にジェネリックにするかどうかは、患者さんが薬局で判断
します。薬局で説明を受けて、ジェネリックで薬物療法を進める
ことに納得できれば、その時点で決断するわけです。

 「では、このジェネリックで薬物療法をしていきましょうね」と
いうのは、薬局の台詞なんですね、きっと・・・。

 そんな薬剤師が登場するTVコマーシャル、どこかで企画されない
でしょうか(笑)

 薬局で患者さんに赴く、そこで薬局側がジェネリックを打診する、
すると患者さんがその意向を示して、薬剤師が説明をする・・・、
その後同意を得て、「では、そうしましょうねぇー」となって、
メデタシメデタシ・・・。

 いかがでしょうか。うまくいきすぎでしょうか・・・。


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【ジェネリック】 主治医はジェネリックに好意的か

2009-09-07 22:14:55 | ジェネリック de リ・スタート!
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──────────────────────────────

 今朝、みなさんはご覧になられましたでしょうか。

 朝日新聞の朝刊、スポーツ面、「夏の甲子園」、
第91回全国高校野球選手権大会の下欄、広告面です。

 毎年(10数年前から)、日本薬剤師会はこの時期に
“今年の活動のテーマ”ともいえる内容を掲載しています。

 今年は、『ジェネリック医薬品に変えてみませんか?』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 薬剤師「このお薬はジェネリック医薬品にかえられますよ」
 患者「えっ? そうなの? くわしく教えてほしいね。」


 こんなやりとりの場面を、イラストで紹介しています。


──────────────────────────────

 このイラストの患者さんは、おそらく以前よりジェネリック医薬品
について知っており、関心を持っていたのでしょうね。
 そうではなければ「えっ、ジェネリック医薬品って何?」といった
別の反応になっていたかもしれません。

 慢性疾患でずっと飲んでいるお薬なのか、そうではなく、たまたま
何らかの理由で受診して処方を受け、院外処方せんを薬局に持ち込んだ
際にこのような話になった可能性もあります。


 「くわしく教えてほしい」というのは、何について知りたかったので
しょう・・・。

 変えても大丈夫かどうかとか、どのくらい安くなるのかとか、
自分にとってメリットがあるのなら、どのような価値があるのか、
それによって前向きに検討したいと思ったのでしょう。

 既にジェネリックとはどういうものかを熟知しているのなら、
いまさら「くわしく教えてほしい」とはならないかもしれません。

 もっと早くに教えて欲しかった・・・、これまで薬をもらっていた
薬局からは、ジェネリック医薬品に変えることができるだなんて
聞いていなかった(説明してもらえなかった)・・・、
そういった背景があって、驚きのような反応になったのかもしれません。

 この広告欄について、ご覧になっていないかたは、機会があれば
見てみてください!


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 医師はどこまでジェネリックへの変更を承知しているか?
──────────────────────────────

 処方の際に、主治医はジェネリック医薬品への変更を承知している
場合は、院外処方せん右下「後発医薬品への変更不可」欄にサインを
しません。
 もしくは処方する薬剤名を、商品名ではなく、その成分を表す
「一般名」で処方します。


 もしも承知していないようであれば、そこに記名押印をします。
 たとえジェネリック医薬品に変更が可能な状況があっても、
替えてくれるな(処方せんに記載した通りの薬剤にせよ)、という
意です。

 もしくは、処方中の特定の薬剤は替えて欲しくないけど、
それ以外の薬剤については替えても構わないというのであれば、
替えて欲しくない薬品名の右側に「変更不可」と記載します。

 右下にサインがないのであれば、いちいち処方医に了解を求める
必要はなく、患者さんは薬局と話し合って、ジェネリックに変更して
構いませんよ、という意志表示ともいえるのです。

 処方せんにサインがないことに気づいたら、薬局でご相談ください。
ジェネリックへの思いや相談は、遠慮なくお申し出ください。


──────────────────────────────

 ただし、一部の医師においては、処方せんにはサインをしておらず、
処方せんを見る限り、変更を了承しているようでありながら、
腹の中ではジェネリック医薬品に変更することを快く思っていない、
そういう医師が少なからずいます。

 そういう医師は、不都合はおろか、何かちょっとした出来事があると、
それが考えにくいような理由であってもジェネリックが原因だとして、
先発品に戻させようと働き掛けてきます。

「やっぱりジェネリックは使わないほうがいいねぇ」、
「50円くらいしか安くならないのなら、先発品を使って」など。

 つまり表向きはジェネリックへの変更に前向きであるふうを装い、
内実は消極的であり、否定派といってもいいケースです。

 可能性としてはジェネリックによる何らかの変化があるかもしれない
とはいえ、明らかにジェネリック医薬品が疑われるというケースは
非常にまれです。

 何か気になることがあった場合、よほど過去に例を見聞きしない
異常さでない限り、まず薬局に相談してみてはいかがでしょうか。

 通常ジェネリック医薬品は多くのメーカーから出されていますので、
あるジェネリックが合わなければ、他のメーカーのジェネリックに
替えることも可能です。
 何でも先発品に戻すことはないのです。


 みなさんは、ジェネリック医薬品を使い始めて、
何か不都合や体調悪化をご経験されたことがあるでしょうか。

 もしご経験がございましたら、遠慮なくお知らせください。
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【ジェネリック】 安全、安心はどこから?

2009-08-31 21:37:34 | ジェネリック de リ・スタート!
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──────────────────────────────

 ジェネリックには、とかく先発品という「比べるもの」がある
がゆえに、使用する側からはさまざまな感想が寄せられます。

 ある胃薬では、分包品の包装に対して
・ペラペラで安物の感が否めない
・軟らかいので切りやすくて良い

 湿布薬に対して
・剥がれやすい(粘着力が弱く、めくれて使いにくい)
・皮膚にくっつきすぎることなく、剥がしやすくてよい

 このような相反する反応があります。
 ジェネリックを使用したことにより、いい印象を持つ人もいれば、
悪いイメージを持ってしまう人もいる・・・。

 「安かろう、悪かろう」になってしまうのは残念なことで、
「それがそのジェネリックの特徴だ」ということではないかと
以前お伝えしました。

 使用性の問題なら先発品に戻すのではなく、他のジェネリックを
検討してみたいですね。

──────────────────────────────

 また患者さんの中には、ジェネリックを打診されても、変更すべき
なのか、今のままを続けるべきか、判断材料がない、急に言われても
困っちゃう・・・、という意見も少なからずあるようです。

 たとえば降圧薬であれば、薬理作用の異なる数種類の薬剤において、
それぞれの特徴や合併症の有無等から、向き・不向きを考慮して
適切と思われる薬効の薬剤を選択します。

 さらにジェネリックでは、その薬剤について変更する状況にあるか、
しても差し支えないか、慎重に対応したほうがよいか、という判断が
提示されていないような気がしますが、いかがでしょうか。

 処方せんが「ジェネリックへの変更可」となっていても、
それは成分としては医師の診断による選択が行われているにすぎず、
使用しても差し支えないかどうかの確認は済んでいないようにみえる
ことはないか。
 「変更可」とされていても、薬局において改めてその検討がなされる
ことで、患者さんも判断ができるようになるのではないかと思います。

 すなわち、薬剤師はそのための情報を提供し、打診するとよいのでは
ないかと思います。そうすることで納得が得られるのだろうと・・・。

 同じ成分・用量で、生物学的同等性試験で同等ですよ、価格も安い
んです、という説明と異なり、患者さんの現状を考慮して変更できる
状況にあるか、その価値があるかどうか、そのあたりを検討や説明に
加えてみてはいかがでしょうか。

 一般論でなく、一人一人の患者さんに対して検討することで、
きっと理解も得られやすくなるのではないかと思います。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 「安全」、「安心」はどこから?
──────────────────────────────

 医療において、安全、安心というのは欠かせない要素です。
そこで「安全・安心な医療を提供する」などと言われます。

 しかし、“絶対”安全、“絶対”安心などというものは提供できる
のでしょうか。

 安全かどうかは、少なくとも薬剤を使用前の段階ではわかりません。
使ってみないとわからない部分があるからです。
 その時点では「安全だと考えられる」「安全である可能性が高い」
というものはあっても、絶対などとは言えないだろうと思います。

 つまり安全に最大限の配慮をしようという思いで「“絶対”安全」
を唱えたいのだとしても、“絶対”などと言う表現は言い過ぎでは
ないかと思われます。

 また安全であるかどうかについては、「とりあえず問題が見られて
いない」という意であれば、ある時点でそうであっても、
今後も問題がないとは言えません。
 時間が経過して、副作用の疑いが出てくるかもしれませんし、
使用していくうちに予期せぬ事態に出会うことも考えられます。

 しかしこれはジェネリックに限った話ではありません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 先発品であろうと、薬であれば同様に考えられるものです。

 また「安心」かどうかは、安全であることが確認され、
さらにその状態が維持されていることが確認されてはじめて
「安心」の状態に一歩近づけたという意であると考えます。

 つまり最初から「安心」は提供できないのではないか。
 使用後、問題のないことを確認し、まずその時点でひと安心。
しかし、それは第一関門をクリアしたにすぎない・・・。

 使用し続けて、常に安全であることを確認し続けて、少しずつ
安心に近づいていく・・・、しかし限りなく近づくことができても、
「もう“絶対”安心だ」と言えるレベルには到達しない・・・。

──────────────────────────────

 というわけでその時点で出来る最善を尽くし、安全に努めること。
これが医療従事者側のすべきことではないか。

 そして安心かどうかは、医療を受ける側が評価することではないか。
安全確保のための取組みがあって、後から安心が芽生えてくる・・・。

 ジェネリックについても、そんな気がしています。

 いかがでしょうか。

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【ジェネリック】 薬剤師の説明の仕方について考える

2009-08-24 22:01:42 | ジェネリック de リ・スタート!
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──────────────────────────────

 今日は、東京、福岡、唐津を衛星中継で結んで同時進行で進める
リスクマネジメントの勉強会に参加してきました。

 東京は晴天、真夏の日差しでしたが九州地方は大雨だったようで、
悪天候の中、総勢300名ほどの薬剤師が参加していました。

 どうか自分のいる会場だけのつもりで話してしまいがちですが、
実は他の2会場の参加者にも内容は共有されているわけです。
 発言した後から、改めてそのことに気づくわけですが、話している
時はつい忘れてしまうのです。

──────────────────────────────

 ジェネリックに関連する話題もありました。

 エリスロシン(成分名エリスロマイシン)を後発品に変えて調剤
したところ、塩が異なることから後発品ではない薬剤を交付して
しまった事例が紹介されました。

 エリスロシンW、同ドライシロップの成分は、
エチルコハク酸エリスロマイシン、
 エリスロシン錠の成分は、ステアリン酸エリスロマイシン
 一方、ジェネリックの「エリスロマイシン錠」の成分は、
エリスロマイシンです。

 現在、ジェネリックの「エリスロマイシン錠」には、先発品が
存在しないのです。

 商品名と成分名が類似しており、
てっきりエリスロシンのジェネリックが「エリスロマイシン錠」だと
思ってしまったんですね。情景が目に浮かぶようです。

 薬効上、ただちに問題になるようなことはないと思いますが、
代替調剤が正しく行われていたかというと、そうではありません。

 ちょっと調べてみると容易にわかることなんですが、
処方せんを見た瞬間は失念した状態になっています。

 なんか、今日の衛星中継のようでもあります(笑)

 薬剤師のみなさん、気をつけましょうね!



★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 薬剤師はどのような説明をするとよいのでしょうか
──────────────────────────────

 先日、質問をいただきました。

 「薬剤師がその薬についてどういう説明をすれば、納得するので
しょうか」という内容です。

 誰が納得するのか、って、患者さんでしょうね。

 質問をされたかたは薬剤師のかたでしょうか・・・、
それともジェネリックに変更すれば支払いが安くなることはわかるし
歓迎もするが、いまひとつ躊躇っていて踏み出せない患者さん
(一般の方)なのかもしれません。

 患者さんが抱える不安はいろいろあるでしょうが、効果(有効性)や
副作用等(安全性)に関するものが中心だと思います。

 とはいえ、もう少し不安の中身が具体的にわかるといいですね。
たとえばこういうことについてはどうかと、相談していただけると
答えやすくなります。

 またそのほうがお返事がぼやけてしまったり、
一般論に陥ることなく、焦点が絞られるような気がします。

 「たとえばどのようなことについて不安をお持ちなのですか」とか、
「どのようなことが引っ掛かっておられるのでしょうか」とか、
逆にお聞きしてからお応えしたほうが良かったのかもしれません。

──────────────────────────────

 一方、薬剤師のかたでしたら、現状よりもう少しジェネリックの
使用促進を図りたいとお考えだったのかもしれません。

 こう言う説明をすれば多くの患者さんが納得してくれるであろうと
いう、いわば「殺し文句」のようなものをお探しだったのか・・・。
しかし、そんなものはないと思います。
 こう言いさえすればOKだと、そんな簡単ではないでしょう。

 商店街を歩いていて、八百屋でも魚屋から「安いですよ」「新鮮な
ものが入っていますよ」と言われて、ちょっとは気になっても
ただちに購入に至るかというと、そうではないのと同じです。

 ジェネリックをお勧めするといっても、“売ろうとしている”
のではありません。「売り込み」ではないのです。
 “売り込み”のように聞こえたのなら警戒され、距離をおかれて
しまうでしょう。

 有効性と安全性を考えたら、今まで通りの薬でありながら、
価格だけ下げてくれるのが、一番いいのです。
 しかし、代替調剤とはそういう仕組みではありません。

 ですから、ジェネリックの使用を勧めるのなら、説明の中に
安心できる材料が欲しいのだと思います。
 それは現在処方されている薬の品質が“同等である”ことは
当然として、有効性と安全性を守ろうとしている取り組み姿勢を
示すことがまず重要だと思います。

 しかも、ある時だけジェネリックへの変更を打診するのではなく、
日頃からそのような観点について最大の関心事として取り組んで
いること、薬局の姿勢に信頼を持ってもらえることが重要な要素では
ないかと思います。

 使用してみないとわからないところがあるのは先発品も同じです。

 薬ばかりでなく、現在の患者さんの状況を検討し、ジェネリックを
使用しても問題なさそうだと思われるのであればそのことを解説する。
 薬局はそこに最善を尽くそうとしているのだと理解が得られれば、
現状は一歩前進するのではないかと思われます。

 いかがでしょうか。お答えになっているでしょうか・・・。


 実際にあったことや、ご感想等がございましたら、ご遠慮なく
お知らせください。些細なことでも構いません。

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【ジェネリック】 ジェネリックを使うのは不安ですか

2009-08-17 16:52:28 | ジェネリック de リ・スタート!
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 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

──────────────────────────────

 新しい「ジェネリック医薬品」というと、成分等にこれといった
新規性もない薬剤なのに、何かおかしな響きも感じますが、
これまで先発品しか発売されておらず、いよいよ特許期間が終了して、
その先発品に対するジェネリック医薬品が新発売されるのは
年に2回、5月と11月です。

 11月というと、秋も終盤になって、年の瀬がそこまで来ている
頃になります(まだ先の話ですね)。
 今秋はアンプラーグ錠(抗血小板剤)やローコール錠(コレステ
ロール低下剤)のジェネリックが新発売となります。

 これらを飲んでいる人は、待ち遠しかったかもしれません。
あと4カ月ほどお待ちください!

 アンプラーグ錠は、50mg錠と100mg錠があります。
 薬価の高いお薬ですので、ジェネリックに変更すると、かなりの
支払いが軽減されます。

 ジェネリックは先発品の7掛けの価格で発売されますので、
どのくらい支払いが軽減されるかを試算すると(概算)、

○50mg錠、1回1錠、1日3回、30日処方の場合
 98.6円×0.3×3×30×3割負担 --> 約800円

○100mg錠、1回1錠、1日3回、30日処方の場合
 170.3円×0.3×3×30×3割負担 --> 約1380円

 これだけ安くなります (^^)v

──────────────────────────────

 で、変更しても大丈夫か・・・。もし私(suke)がアンプラーグを
飲んでいたとすれば、果たして変更するか・・・。

 製剤品質面によほどの懸念がなければ、かなりの確率でジェネリック
に変更します。これまで多くのジェネリックを見てきて、そのような
心配はまずないでしょう。それほど迷うことなく、変更するでしょう。

 アンプラーグ錠(成分:塩酸サルポグレラート)は、用量の微妙な
違いで薬効が大きく変化する薬剤ではありません。つまり、仮に
製剤上に問題があったとしても、用量にバラツキがあったしても、
それほど大きく体調に影響するとは思えません。

 添加剤が違うといっても、アレルギーを起こしやすいごく一部の
成分が入っているものでなければ、その心配も杞憂に終わるでしょう。

 これまでアンプラーグ錠をお飲みになられていて、毎回、相当の
自己負担金を支払ってこられたかたにおかれましては朗報です!


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリック医薬品を使うことに、まだ不安ですか?
──────────────────────────────

 かかりつけの薬局、あるいはいきつけの薬局で薬をもらうにあたり、
その薬局はあなたがジェネリックを使用することに対して
どのような思いを持っているか、把握しているでしょうか・・・。

 知っているはずだ、たぶんわかってくれていると思う・・・、
いや知らないのではないか・・・。
 初めていく薬局はもちろん、たまにしか薬局に行かないのであれば、
知っていることなどありえません。

─────・─────・─────・─────・─────

 これまでこれといって積極的にジェネリック医薬品に変更して
来なかった、あるいは処方中の一部の薬はジェネリック医薬品の
ようだけど、少なからず先発品も使っている場合、このように
尋ねられることでしょう。

 「『ジェネリック医薬品』にかえてみませんか?」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ジェネリック医薬品を希望しますか? それともしませんか?、
それとももう少し説明を聞きたいという要望がおありですか、と。

 答えはこの3通りとは限らないので、何とも答えようがないと
お思いになられるかもしれません。たとえば、変えてもいいと
思っている薬もあるし、変えてほしくない薬もあるとか・・・。

 主治医の顔色を窺ってみないと、あとで気分を害されても困る
から、ただちには答えられないとか・・・。
 医者によっては、ジェネリックのことを口に出すと、すぐ顔に
出る人いますよね。

 どうぞ、それらの答えに困った時は、正直にありのままをお答え
いただけるとよいでしょう。
 率直な思いを伝える、そこから「新たな一歩」が始まります。

─────・─────・─────・─────・─────

 ジェネリックとはどのようなものかわかっていても、いきなり
このように尋ねられると、どのように答えてよいかどうか、
言葉が出てこないという人もいるでしょう。

 なぜジェネリック医薬品を勧めるのか、その理由もわからずに、
唐突に尋ねられても困ってしまう・・・、そういうかたもいるかも
しれません。

 その時は、このように聞き返してみてはどうでしょうか。

 「なぜジェネリック医薬品を勧めるのですか?」と。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ジェネリックにすると安くなるからですよ、などと言われても
それだけでは決めかねる、答えに窮する・・・、結局そこに
行き着いてしまうのかもしれません。
 そこをきちんと説明してくれる薬剤師に出会えるといいですね。

 さて、あなたの場合はどうでしょうか。

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【ジェネリック】 病院薬剤師による使用促進はいかに?

2009-08-08 21:44:58 | ジェネリック de リ・スタート!
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***** 最近の話題から *****

 先日、2カ月ぶりくらいにお見えになられた60代の男性、
なんでも、地域のある基幹病院に入院されていたのだそうです。

 退院後は近隣の医療機関に移り、経過を見ているかたなのですが、
ジェネリックを止め、先発品にしてもらえないか、というのです。
 その理由を聞いてみると、基幹病院の主治医がジェネリックには
否定的なんだとか・・・。

 先発品に戻す2種類とは、入院に関係した疾患とは直接関係しない
薬剤でした。

 まぁ、希望されるなら仕方ないのですが・・・。

 その基幹病院の院外処方は、ほぼ全面的に「後発医薬品への変更
不可」です。一方、近隣の医療機関では「変更OK」。


 患者さんはまるで基幹病院の医師と、近隣の医療機関の主治医との
板挟みにあっているようです。

 そんな状況の中で、薬局も、退院したのだからまたジェネリックを
使いましょうよ・・・、とは言い出しにくい。

 患者さんは、いざとなったら、また基幹病院にお世話になるかも
しれないのです。
 その時、主治医の機嫌を損ねるわけにはいかないのでしょう。


 いろいろなことがあるものです。


★★★ さて今回のテーマは、それに関連して
──────────────────────────────
病院薬剤師のジェネリック使用促進に対する取り組みはいかに?
──────────────────────────────

 7/11(土)-12(日)と、京都で薬学関連の学会がありました。

 薬剤師を中心に、概算で1000名くらいの参加者だったでしょうか。
どちらかというと、保険薬局の薬剤師より病院薬剤師のほうが多かった
ように思います。

 ランチョンセミナーでは、かねてよりジェネリック医薬品には否定的
なことで有名な(?)ある大学病院の薬剤部長先生が講演され、
その中で、「自分たちでも使いたくないものを、患者に勧めるのか」と
聴衆に向けて力説されたとき、私は少々驚きました。

 その先生が公けの場で、そこまで感情的な表現をされたのを聞いたのは
初めてでした。
 かねてよりの本音だったかもしれませんが、「ジェネリック反対派」の
旗揚げをしたかのようにも聞こえました。

 ある特定の医薬品に問題があるというのなら、個別に注意喚起すれば
いいだけのことで、さもジェネリック全体に対して品質が懸念される
ような話をされるのです。

─────・─────・─────・─────・─────

 ポスター発表は約270題ほどありましたが、そのうちジェネリック
医薬品に関連する発表は10題にも満たない程度でした。

 相変わらず、医師や薬剤師の医療従事者は、ジェネリック医薬品に
関する情報が少ないことから、躊躇しているというアンケート結果の
発表もありました。

 未知の成分である新薬を積極的に使っていくわりには、主成分が
既知のジェネリックに対して、そこまで慎重になる必要があるのかと
違和感を覚えます。


 また、患者さんのジェネリックに関するイメージを3年前と比較した
ある病院薬剤師の発表もありました。

 「使用してみたいですか」との問いに、「はい」と答えた患者さんは、
倍以上に増えているものの、「いいえ」と答えた患者さんは約40%と
変わっていない、というものです(その理由は不明)。

 で、最後は、ジェネリックの使用促進は保険薬局の努力不足である
との言葉で結ばれていました。

─────・─────・─────・─────・─────

 病院薬剤師は、院内でジェネリックをどれほど積極的に使用している
のでしょうか。
 とくに、医師がジェネリックに否定的で、常態として「ジェネリック
医薬品への変更不可」として院外処方せんを発行している病院では、
それを改めようと、どのように説明しているのでしょう・・・。

 また患者さんのジェネリックへのイメージだけで、保険薬局の努力
不足だと結論づけた病院薬剤師の病院では、医師にどう説明しているの
でしょうか。
 自分たちにも、何かできることはないかと考えないのでしょうか。


 入院前にはジェネリックを使用していたにもかかわらず、入院先の病院
は先発品を使用していたために、退院後は先発品に戻ってしまうケースも
あるのです。

 メーカーのせい、品質のせい、情報不足のせい・・・。
 それらを楯に、ジェネリックへの抵抗を示しているのが同じ薬剤師で
あるとしたら、なんと残念なことでしょう!

 ちょっと暗い気持ちになって学会会場を後にしたsukeでした。


 ご感想等がございましたら、ご遠慮なくお知らせください。
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【ジェネリック】 先発品に戻すことはできるのですか

2009-07-30 21:24:27 | ジェネリック de リ・スタート!
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 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 1カ月ほど前に、ある薬剤をジェネリックに変更した、
80才過ぎの男性がいらっしゃいました。

 そのかたが先日薬局にお見えになられ、もとの薬に戻すことが
できるか、というのです。

 “えっ、そりゃまたどうして・・・・・、何があったのかなぁ・・・・・”


 理由を伺ってみると、台紙が固くて、錠剤が取り出しにくいと
いうのです。
 錠剤は厚みが薄く、なぜかPTPも固く、他の薬剤に比べると
ヒートから押し出すのにちょっと力がいることは事実です。
かぜてより私も取り出しにくいなぁ、と思っていました。

 他にはとくに変わったことがないと言います。

 “でもね、元の薬(=先発品)だって同様に取り出しにくく、
元のほうが取り出しやすいなんて感じはしないんだけど”
 “取り出しにくさ”も同等なんだけど f(-_-;;

 それは薬局側の論理だって言われるのは、わかっちゃいるけど
それにしても残念な事例でした。

 主観といえば主観かもしれません。でも、嫌がるのを無理に
引き留めることもできません。

 自己負担金額も、結構改善したはずなのに・・・・・。
 本当は、他の理由もあったのでしょうが、あえて核心部分は
口に出されなかったのでしょうね。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 ジェネリックに変更するのはいいのですが、もし何か気になる
ことがあれば、元の薬に戻すことはできるのですか?
──────────────────────────────

 上の事例紹介にもあるように、結論から言うと、可能です。

 処方せんの右下の「後発医薬品への変更不可」欄にサインが
なければ、患者さんの意向に沿って、ジェネリックの使用を選択
できる、それが代替調剤の基本的スタイルです。

 よって、もしもジェネリックを使用してみたが、どうも合わない
ようだと思えば、元の先発品に戻すことは可能です。

 ジェネリックに変えることによる不都合は、せいぜいアレルギー
症状くらいであり、それも可能性としてはたいへん少ないものです。

 しかし、患者さんは“合わない気がする”と言う・・・。

 たとえば
 「前の薬のほうが、眠れたような気がする」
 「以前飲んでいた薬のほうがよく効いたような気がする」

 そういう感想が寄せられることは時々あります。

 気分の問題かもしれませんが、そう思う以上、納得のいく治療が
進められることが尊重されます。

 いつか、それが気分の問題だったとわかる時が来るかもしれない
としても、その時点ではやむをえないのでしょう。


─────・─────・─────・─────・─────

 合わなければ、元(先発品)に戻すのが一般的ですが、
場合によっては、違うジェネリックに変更することもOKです。

 ジェネリックA社の製剤が合わなければ、ジェネリックB社の
製品にする・・・、そういう選択肢もありますし、変えることも
可能です。

 しかしなぜかA社のジェネリックが合わないと、ジェネリック
全般に不安を覚えるのか、さらに他のメーカーのジェネリックを
使ってみよう・・・、そういう発想になることはまれです。

─────・─────・─────・─────・─────

 さらにこの時、ある先発品が合わないので、その薬について
元の薬に戻すのは構わないとして、ついでに・・・、とばかり、
それまで問題なく使用してきた他の成分のジェネリックまで、
元に戻そうと考える人もいます。

 ジェネリックって、そんなに信用がなかったのでしょうか?

 実のところ、あまりいい気分ではなかったけれど、安くなるから
仕方ないと我慢してジェネリックを使っていたのでしょうか?


 こういうケースには、改めて時間をかけてジェネリックに対する
不安を解いていかなければなりません。

 いつか、あの時はジェネリックに対して気乗りしていなかったが、
今はそんなことはないと、何年かかるかわかりませんが、
もう少し経験を重ねる時間が必要なのかもしれません。


 みなさんも、心の中では不安を感じながらジェネリックに変更
しているのでしょうか?

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【ジェネリック】 自己負担免除でもジェネリックにしたほうがいいですか

2009-07-22 23:02:50 | ジェネリック de リ・スタート!
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 昨日、今日と、都内で「第3回日本ジェネリック医薬品学会」が
開催されました。
 http://www.ge-academy.org/seminnar2009_info.html

 昨日は開会に先立ち、市民公開講演会が催されました。
 http://www.ge-academy.org/img/semi09/kouenkai_poster2.pdf

 市民講演会の参加者は、ざっと300名強でしょうか・・・。
そのうちの8~9割は学会参加者、それも製薬メーカーのかたが
大半を占めていたのではないかと推測しています。

 内容を概説すると、

○国は安心して使用できるジェネリックが供給されるよう、数々の
施策を実施してきている
○医療費はかなり国の財政を圧迫している。
○ジェネリックの使用量は、欧米に比べて少ない。
○平均すれば、ジェネリックは約半額ほどに、安くなる。
○患者さんが医療や調剤を受ける際に希望すれば、医療従事者は
ジェネリックの使用を考慮する

 以上から、「みなさん、ジェネリックを使いましょう!」という
ことではなかったかと思います。

─────・─────・─────・─────・─────

 ジェネリックについて、これまでテレビの宣伝等もあったことで、
以前に比べてだいぶ認知されてきているという意見が聞かれます。

 一方、まだまだ「ジェネリックって何ですか?」という人も
少なくない、という意見も聞かれます。

 いったいどっちなのでしょう・・・?

 慢性疾患等で、通院、調剤が日常的な人はおそらく前者でしょう。

 一方、カゼでもひかない限りめったに医者にかからない、なんて
いう人は後者が多いのではないでしょうか。

 つまり、どちらも正しい!

 時間をかけて服薬する機会が増えれば、やがて“誰もが知っている
こと”になるのでしょう。

 多くの薬局で、ジェネリック医薬品について、パンフレットが
おいてあると思います(見当たらなければ、聞いてみてください)。
それを使って概略程度は知っておく、それが手っ取り早いですね。


 ジェネリックの概要を知っているあなたは、きっと何らかの徳を
することでしょう。

 日頃、調剤を受けていなくても、用事がなくても薬局に行って、
「あのー、ジェネリックについて知りたいのですが、パンフレット
ありませんか」とでも言ってみてください。

 無料で、誰でももらえます。
 その際、何も買わなくても気にしなくて結構です(本当です)。


★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 自己負担が免除されており、現在窓口での支払いは「0円」なの
ですが、それでもジェネリックを使うべきなのでしょうか?
──────────────────────────────

 一部の疾病では、公費でかかった医療費を賄ってくれる仕組みに
なっていたり、小児や小中学生あたりまでは医療費における自己負担
を肩代わりしてくれる自治体もあり、それらの場合、自己負担は
「0円」です。

 とかくジェネリックは「安さ」が強調され、勧められていますが、
公費で免除される場合は、その「安さ」を実感することができません。

 公費(すなわち税金)で面倒見てくれるんだから、先発品で
いいじゃん・・・、どうせだから“いいもの”を使ってやろう、と
お考えの、そこのあなた!

 先発品が“いいもの”で、ジェネリックは“ちょっと劣るもの”
でしたっけ?

 ジェネリックは先発メーカーではない他のメーカーが製造するので
「全く同じもの」ではないけれど、主成分も含量も同じで、治療上は
同等と考えてよいものでしたよね(^_-)

 ということは、いい・悪いで区別されるものではなく、
ジェネリックは安価で提供できるだけのことですから、
ごくまれにあるかもしれない程度のアレルギー症状等を除いて、
多くの場合、大きな心配をしないで使用できるというわけです。

─────・─────・─────・─────・─────

 通常3割負担であり(一部、1割負担のケースもありますが)、
医療費の7割は国や保険料によって賄われています。
 自分は300円しか払っていないようで、実は医療費全体では
1000円消費しているのです。

 公費の場合は、1000円全額、免除されているだけです。

 ジェネリックは、医療費のうち、薬剤にかかった費用(薬剤料)
を安く済ませようとするものです。

 自己負担金も安くなりますが、税金や保険料で賄われる部分も
安くすることができるのです。ここが忘れてしまいがちな部分です。

 みながそれに協力することで、1人の、1回の自己負担金が
たとえわずかであっても(それが公費負担で0円でも!)、
使用者が増えることで国の医療費削減に寄与することになります。
各人が少しずつ気遣うことで達成する・・・、まるで「エコ」の
ようでもあります。

 少子高齢化の流れの中で医療費が増大傾向にあることは不可避。

 でもその配分を変え、有限の医療費において、必要なところに
それを配分することで、現在の国民皆保険や医療を維持する・・・。

 単なる医療費削減ではなく、限られた医療資源の有効活用を図り、
国民医療を守ることが本旨である、と厚労省は述べています。


 この厚労省の説明について、あまり広く耳にすることはないと
思いますが、国民ひとりひとりが協力する、そのひとつの機会が
ジェネリック使用なのです。

 そんなわけで、公費で医療を受けておられるみなさんも
ぜひ、ご協力いただきたいと思います。


 ご理解いただけましたでしょうか・・・。
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【ジェネリック】 薬局によって扱うジェネリックが違う

2009-07-14 23:05:19 | ジェネリック de リ・スタート!
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。


 先日、ある薬局の前を通りかかると、
「ジェネリックをご希望のかたは受付時にお申し出ください」の
大きな掲示が目に入ってきました。
 自動ドアを入ってまっすぐ、10歩ほど進んだ受付カウンターの
上に燦然と(?)輝いているように見えました。

 「お申し出ください」だなんて、後になってからでは変更しない
わけじゃないでしょうが、わかっているなら先に言ってほしいと。
そうであれば効率良く調剤できて渡せるからと・・・。

 申し出がされなければ、ジェネリックに変更する気はないという
意だと解釈しますよ、そんな感じがしなくもありません。
 どことなく“上から目線”の雰囲気が、掲示の行間から
漂ってきました。

 実態はわかりません。処方せんを持ち込めば、何らかの声を
かけられるのかもしれません。

 言ってくればやりますよ、ではなくて、手を差し伸べてくれると
いいのに・・・。言いずらいから「後発品お願いカード」も
生まれてきたのではないかと思います。

 言いだせる人はいいのです。喉元まで言葉が出掛かっていても、
いざその時になると、“今日も言えずに”無言で過ごしてしまう人、
あなたはそのようなことはないでしょうか。



★★★ さて今回のテーマは、
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 薬局によって、ジェネリックが違うけど、大丈夫?
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 大病院の門前には、薬局が軒を連ねていることがしばしば見受け
られます。

 かつて自動車の運転免許試験場のそばには、免許更新時の書類を
作成する代書屋が、何軒も並んでいました。呼び込みの手に誘われて、
まるで吸い寄せられるように入って、更新手続きをしていました。

 さすがに薬局は「呼び込み」こそしませんが、いくつもの薬局が
あると、どこの薬局を利用していいのか、戸惑う人も多いのでは
ないでしょうか。

 定食屋のように、気が向いた店に入りながら、使い試している
うちに、気に入ったところが見つかればそこを重用する・・・、と
考えている人もいるでしょう。

 そんな時、処方は“いつもと変わらぬ処方”なのですが、
それぞれの薬局でジェネリックを希望すると、同じ処方にも
かかわらず、出される薬は違うことに遭遇します。

 見た目も、名前も違う・・・、でも似かよった名前もある・・・。
どうやら成分と含量は同じようであり、きっと中身は一緒なのだ
ろうと考え、とりあえずもらって帰ってきます。

 なぜ薬局ごとに置いてあるジェネリックが異なるのでしょう。
中身は同じかもしれませんが、どこか釈然としません。

 残念ながら、なぜそれぞれの薬局によって使用される
ジェネリックが違うかは、薬局に聞いてみるしかありません。

 薬剤師が説明するかと思いますが、簡単すぎる説明はもちろん、
難しすぎても、よくわからないのではないでしょうか(笑)

 専門用語を出されても、グラフを見せられても、それだけで
納得してよいのかどうか・・・。

 薬の品質に関する専門的な説明も重要かもしれませんが、
それよりもどういう観点でジェネリックを評価し、選択しているか。
説明の中身がいまひとつよくわからなくても、その考え方に納得
したりすることはないでしょうか。

 品質の差も重要でしょうが、国の承認基準をクリアしたという
意味では、ジェネリックはみな同じです。

 患者さんの安心につながるような観点で選んでいるのか、
そのような“配慮”が感じられる薬局のジェネリックを使用して
みてはいかがでしょうか。

 国の承認を受けているのだから、どれでも一緒だなんて説明を
受けたら、どこか悲しくはないでしょうか。

 卸から確実に供給される薬だからなんて言われたら、
選択の余地もなにもあったものじゃない・・・、
そういう薬局は敬遠したほうがいいかもしれません。

 たかがジェネリック。でも、そこへの気遣いが調剤の他の側面
にも反映されている可能性は十分に考えられます。

 そんな観点で薬局を選択する、いわば「かかりつけ」とする。
みなさんは、どういう観点で薬局を選び、そこの薬局がどのように
勧めてくれれば、ジェネリックを使用されるのでしょうか。

 みなさんが思いがあれば、教えてください。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています!
 それではまた次回! (^^)/

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