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庭で深い紫色の花をつけているのはシコンノボタン:紫紺野牡丹(ノボタン科シコンノボタン属)です。
ブラジル原産の常緑低木で日本には明治末期ごろに入ったとされています。
高さは1~3mになり、若枝や葉には軟毛があります。
8~11月、枝先に紫色の大きな花をつぎつぎに開きます。
花弁は5個、雄蕊は濃紺色で、10個のうち5個が長く葯は長く湾曲します。長くつき出た雄蕊はよく目立ちますがイミテーションの花粉をつくる飾り物で、本物の花粉は目立たない短い雄蕊でつくられるといいます。
関東地方以西では冬越しが可能で、落葉した細い枝は枯れても、翌春太い枝から再び芽が出るとされています。しかし小木の場合、関西でも、露地での冬越しには霜よけをするほうが無難です。