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※- アメリカ国防総省・アフガニスタン情勢の報告書
アメリカ国防総省は、アフガニスタン情勢に関する最新の報告書をまとめた。
アメリカ政府は、来年7月からアフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退を開始し、2014年には、現地での戦闘作戦を終了する計画である。
報告書は、一部の地域で治安の改善が見られるものの、全体としては依然、厳しい治安情勢が続いていると指摘。
国防総省がことし4月から9月末までのアフガニスタンの治安状況などを議会に報告するためにまとめたもの。
オバマ政権が3万人の部隊の増派を進めた結果、タリバンの拠点である南部のヘルマンド州やカンダハル州では、一部の地域でタリバンの活動を抑え込むなど治安の改善した。
その一方ではアフガニスタン各地でのタリバンの攻撃の件数が去年の同じ時期と比べて70%増え、過去最悪を記録したと記している。
これまで比較的治安が安定していた北部でもタリバンが勢力を拡大している。
アフガニスタン全体では依然として厳しい治安情勢が続いている現実を指摘している。
オバマ大統領は、来月、アフガニスタンの現状を詳しく分析したうえで、今後の戦略の見直し作業を行う方針とある
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2010年11月24日 ”風の道草”