**
※- 中国:四川省地震・160人死亡 2013年04月20日
4月20日、NHK website news ー: 中国内陸部の四川省で起きたマグニチュード7.0の地震。
これまでに160人が死亡したほか、けが人も5800人余りに上っています。
被災地では、多くの住民が余震をおそれて屋外のテントなどで地震後初めての不安な夜を過ごしました。
**
20日に起きた四川省の雅安市蘆山県付近を震源とするマグニチュード7.0の地震では、蘆山県を中心に多くの建物が倒壊しました。
国営の新華社通信によりますと、この地震による死者はさらに増えて160人になりました。
また、四川省政府によりますと、けが人も5800人余りに上っていて、このうち390人はけがの程度が重いということです。
被災地には20日夜までに、軍や武装警察も含む1万3000人以上の救援部隊が入り、倒壊した建物に取り残された人たちの救出や捜索などを徹夜で続けています。
しかし、地震の揺れで崩れた岩などによって道路が寸断され、孤立したままとなっている集落もあり、死傷者はさらに増えるおそれがあります。
被災地では余震が続いているうえ、今後数日、雨が降りやすくなるという予報が出ていて、新たな土砂崩れなど二次災害の懸念もあります。
震源からおよそ40キロ離れた雅安市の中心部では、多くの住民が余震で住宅が壊れるのをおそれて、屋外のテントや車の中などで地震後初めての不安な夜を過ごしました。
こうしたなか、中国の国営メディアは、李克強首相が20日、直ちに被災地に入り、軍の部隊が救援活動を行っている現場を視察した。
生存率が大幅に下がるとされる72時間がたつ前にがれきの中に取り残された人たちを救出するよう指示したことなどを大きく伝えています。
中国政府としては、救援活動に力を入れる姿勢をアピールすることで、被災者の不満を和らげ、社会が不安定化するのを避けたいという思惑もあるものとみられます。
< 雅安市の様子は >
雅安市の中心部では建物の外壁が崩れるなどの被害が出ました。
集合住宅に住んでいて自室の壁にひびが入ったという女性は「まだ寝ているときに大きな揺れがあり、とても怖かった」と話していました。
雅安市では余震が続いているため、家が壊れるのをおそれて屋外で夜を過ごす住民も多くいました。
夫や娘とともにテントの中に避難した女性は「家の中の被害はそれほど大きくなかったが、余震が怖いです」と話していました。
また、家族と一緒に乗用車の中で避難生活をしている男性は「余震の状況を見ながら、3日ほど避難することになるのではないか」と話していました。
四川省の中心都市・成都から雅安に通じる高速道路は一般の車両の通行が規制され、救援に使われる重機や、支援物資を載せたトラックなどが次々と被災地に向かっていました
**
追記(4月21日)。これまでに184人が死亡、怪我人=1万1000人を超えています
*-*