Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

3月26日(土)のつぶやき

2016-03-27 01:16:09 | Weblog

刺激を求めてしまう人って、自己の存在の不安に耐えられない人なのだと思う。

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火の鳥全編に登場し、女性にもてない役回りが続く大きな鼻を持つ猿田彦は、大きな鼻を持つコンプレックスを抱えた手塚治虫のオルターエゴだったと気がついた。つまり手塚は自らを輪廻させることで火の鳥という輪廻転生の物語を一本の線で繋いだのだ。 pic.twitter.com/au8RYTyHVM

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火の鳥・黎明編では、大きな鼻を持つ故に女性にもてない猿田彦は子を持つことができず、戦争孤児になったナギを拾い息子の代わりに育て、死の直前に「一度で良いから父さんと呼んでくれ」と訴える。この表現は、一体どこから生まれて来たものなのだろうか?

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人工知能と人工知能を対話させる際、その目標到達点を相手を論破することではなく「和解」することに設定すれば、それは他者を手段ではなく目的として扱うことに相当し、人工知能が人間と対峙した際、人工知能が人間に与える危険性は弱まるかもしれない。

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他者を手段ではなく目的として扱うこととは、相手と逆の方向を見るのではなく、相手と同じ方向に向かって走る努力のことを指すのだろう。しかし相手と逆方向を向いていても、それで相手の目と自分の目が向き合って出会った場合、それはクローズド・サーキットとなり、自己が溶け出して他者と一致する。

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子供を持つことなく輪廻転生する猿田彦に自らを託した手塚治虫と比較すると、ベッティを描いたゲルハルト・リヒターは、自分の分身である娘ベッティの視線を通じてその先を見たいという、未来という時間を見据えた父の思いが現れた作品の様に思う。 pic.twitter.com/d0SZulsRpu

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デュシャンのチェス理論書「オポジションとシスター・スクエアは和解される」って、ゲームを成立させている公理、すなわち「わたし」と「あなた」という主客が無くなることで、究極的に無矛盾になることを指していたのではないか。

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アートの基本は主客を入れ替えるロール・エクスチェンジにあるけれど(だから芸術は必然的に魂を扱うことになる)、ロール・エクスチェンジの絶え間ない連続が、主客を乗り越える手っ取り早い方法なのかもしれない。

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左派に熱狂する欧米のジェネレーションY:日本の若者に飛び火しない理由(ブレイディみかこ) - Y!ニュース bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20…

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神の山よ:マナスル登頂60年 第1部/4 山がつなげた国交 - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20160…


マナスル登頂を決定したのは、日本の霊長類研究の祖で、棲み分け理論を確立した今西錦司だったんだね。
神の山よ:マナスル登頂60年 第1部/3 道開いた模索と粘り - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20160…


@JAPANSHINEWORLD 私は一応プロのキュレーターなので、この質問には正直とても答えにくいです。随分昔ですが、ラジオでこんな風に答えたことがあります。
blog.goo.ne.jp/spikyartshinya…


@JAPANSHINEWORLD 私はtwilogをやっているので、もし良かったら音楽や小説などのキーワード検索をかけて見て下さい。
twilog.org/curatorshinya/…


@JAPANSHINEWORLD ある程度はできると思いますが、純粋にtwitterだけでやれるかと問われれば、難しい部分があると思います。


@JAPANSHINEWORLD ジョフロワ・サンティレールとキュヴィエの論争、知りませんでした。簡単に整理すると、進化論と生物不変論、一元論と二元論、汎神論と一神教に関する論争だと思います。ゲーテがこの論争に興味を持ったことは、よく理解できます。


@JAPANSHINEWORLD ゲーテがここで言っているのは、学問の使命である新たなゲシュタルトを発見するためには、公理体系を乗り越える必要があり、その為には抽象、すなわち一元論的な視点が重要だと説いているのだと思います。


フェイ・ウォンが般若心経を歌っているとは知らなかった。しかもこの完成度。ギャーテーギャーテーの下りは、Amazing Graceかと思った。
The Heart Sutra (心經) by Faye Wong (王菲)
youtube.com/watch?v=s4604R…

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フェイ・ウォンと言えば、クランベリーズをカバーしたこの素晴らしい歌声が思い出される。ウォン・カーウァイ&クリストファー・ドイルのカメラに収められたフェイ・ウォンとトニー・レオンが眩しい。私の青春時代の1ページ。
「王菲 夢中人」
youtube.com/watch?v=Z_32fI…

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俺、『恋する惑星(Chungking Express)』に憧れて、20歳の頃、香港の雑居ビル・重慶大厦(Chungking Mansion)に泊まりに行ったことがある。シャワー室がすごく狭くて、便器に座ったままシャワーを浴びたのが、今となっては良い思い出。

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フェイ・ウォンの般若心経を聞いていて、彼女は中島みゆきを超えたんじゃないかと思ったけれど、フェイ・ウォンが中国でブレークしたきっかけは、彼女が中国語でカバーした中島みゆきの「ルージュ」だったことを思い出した。
「容易受傷的女人」
youtube.com/watch?v=coANvJ…

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満州系だったフェイ・ウォンは北京で活躍できず香港へとやって来た経緯がある、と、同じく香港へと移り住んだ北京生まれの満州系中国人の友人から聞いたけれど、彼女の表現の中に、どこかマイナー文学的なものを感じる。

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蘇軾が李白へのオマージュとして詠んだ曲に合わせ歌詞をつける古代歌謡を、テレサ・テンとフェイ・ウォンが現代?歌謡へと変化させた。政府批判の歌を書き?流罪された蘇軾への、二人からのオマージュ。
王菲/??君《但愿人?久・明月几?有》
youtube.com/watch?v=n-t9Od…

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@JAPANSHINEWORLD いえいえ、私はまだ博士課程の学生の身ですから。


私は映画『Soul Odyssey - ユーラシアを探して』の中で、中央アジア、スイアブ生まれの李白の引用をしたけれど、テレサ・テンとフェイ・ウォンの歌声を聞いていたら、やっぱりやって良かったと思った。

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テレサ・テンもマリーナ・アブラモビッチも軍人の娘だけれど、軍人の娘が表現者になった時、その表現の中に、自己とそれを包む家族、そして仮装敵という他者が何重にも織り込まれている様に感じる。

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