Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

『雲上の人』

2009年09月04日 | life
          雲海が広がる山上で、爽やかな朝を迎える
          岳人にとって至福の一時でもある

                     (白馬岳山頂付近にて撮影)

仕事から帰宅して、夕食&晩酌を終える。
そしていつものように、寝るまでのくつろぎタイムはTVである。
うちは基本的にNHKファンで、毎日の番組チェックもまずここからなされる。
ドラマなんかも民放のチャラチャラしたものより、質も良く役者も揃っていてずっといい。

例えば月曜日。
国谷裕子キャスター司会の「クローズアップ現代」~バラエティの「鶴瓶の家族に乾杯」、そして9時からは「ニュースウオッチ」とチャンネル変更なしである。
特に、「ニュースウオッチ」の田口五朗さんの横はいりコメントが意外に的を得ていて、僕は好きだ。

問題はここから。
10:00からなにを見るかだ。
朝日の「報ステ」は内容が貧弱なのと、古館の民意を誘導しようとするアナウンスが耳障りで嫌いだ。
チャンネルピコピコまわしても、他局はたいがいくだらんバラエティか薄っぺらいドラマである。
結局また元のNHKに戻る。

この時間帯はよく特集やってるので、いいのがあればそれを見ることとなる。
それでもダメならNHK教育へ。
これが結構面白いのがそろっている。

このチャンネル内で最近我が家で受けがいいのが、水曜日10:00から放送の「趣味悠々 山で元気に!田部井淳子の登山入門」。
山登りの素人がエベレストサミッターの田部井淳子に教えを請いながら、ハイキング~装備購入に始まって最後に富士山に挑むという設定のハウツー番組だ。
全10回放映で、時間とお金を掛けたなかなか’力’の入った内容である。
この中で、司会というか生徒役のルー大柴がいい味を出している。
ルー大柴と言えば、変な英語を会話に混ぜながらトークするバラエティタレントだ。
以前はちょっとキャラクターが強すぎて、僕はあまり好きでなかった。
でも、そんなキャラも最近は角が取れたようで、今はいい案配になったと思っていた。
(去年NHKでちょっとブレイクして、NHK慣れしたのかな?)
この不思議なキャラを持つ癖のあるあのルー大柴が、意外にもくそまじめに山に挑む。
田部井淳子との掛け合いは、不思議な間があって面白い。
ルーは自虐的に番組をリードし、山での注意点やノウハウもわかりやすく解説している。

そして、毎回番組終了時には司会のルーが一人登場して、あの大きな目をひんむいて薄笑いを浮かべながら、しらじらしくNHK出版のテキスト販売の宣伝をやる。
これが意外に番組を締めているようにぼくは思う。
毎回見終わった後は、いい山行を終えた後のような、そんな心持ちになる。
これは彼のうまさなのか・・・、不思議な存在である。

もう来週の放送で7回目となり、今度は燕に出向くようだ。
どんな山行になるのか、ちょっと期待も持たせてくれる。
NHKらしいうまい構成になっていると思う。

なかなかいい番組だと思う、興味ある方ぜひご覧下さいませ。

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