Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

山屋の集まり

2012年12月13日 | Mountaineer
尾形事務局長の演説

(南小松白汀苑にて 2012.12撮影)


12月8~9日にかけて、大津市南小松の民宿で開催された
近畿ブロックの山岳連盟役員会議に出席した。

この会議は、各県の岳連主要役員が年に一度一同に会して、
岳連の山岳活動について相互的な立場で話し合う場である。
僕は、今年度より滋賀岳連の指導委員長となったので、この会議の末席についた。

記録
12/8~9(土日)晴れ
 会議 近畿地区山岳連盟総合会議
 場所 白汀苑(大津市南小松)
 出席 日山協/各岳連役員 40名
 日程 8日PM 全体会議~分科会~懇親会
     9日AM 分科会~全体会議(まとめ)

○ ○ ○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ ○

日本の山岳組織はピラミッド型ではない。
各都道府県の山岳連盟は日本山岳協会の下部組織ではあるが、
それぞれが独立した組織である。
また日本山岳会や都岳連はこの日本山岳協会に属しているのだが、
実はこれらの団体は日本山岳協会の前身である、というちょっと複雑な形態をとる。
なので一般の人には非常に分かりにくい人の力関係や組織形態を内包している。
過去には、山という舞台を離れて政治的にあるいはメンツのために
離合集散を繰り返したという負の経緯もあるようだ。

しかしながら、来年度より「社)日本山岳協会」は「公益法人)日本山岳協会」となる。
これまでは、自分たち向け(内向け)での組織運営で良かったが、
今後はそうしたエゴ丸出しの活動は許されなくなった。

そうした事もあって、協会内でいま組織/体質改革が成されている。
その説明もあって、この会議に東京から尾形好男事務局長も来県され、
会議の冒頭に現状説明と今後の運営について力説された。

尾形さんと言えば日本を代表するアルピニストである。
そんな本物の山屋が、このような政治駆け引きを必要とする仕事に
携わっておられるのを見て少し気の毒に思えた。

会議は2日間、僕は指導/遭対/技術委員会の分科会に出席する。
何せ初めての出席でもあったので、この二日間はおとなしくしていようと思っていた。
しかしその委員の中に、山登りの大先輩であり旧知の岳友でもある方が2名おられ、
その気安さもあって僕も議論に中に加えて頂き、他の皆さんにも受け入れて頂いた。
夕食時の懇親会では夜遅くまで山談義に花を咲かせ、
今まで以上に親交を深めるいい時間を持った。

古い組織にはこれまでのしがらみや対面、個々の意地が存在する。
これらを改編しようとする事は決して容易な事ではない。
ままならぬ事である。
理屈では通らぬそうした障壁を自助に寄って改善していく事は、
相当な覚悟が皆に必要である。

でも、この日会った岳人達のやる気に、すこしではあるが
光明を見た気がした。

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