Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

教えて行くべきこと(【岳連山塾】山行報告)

2013年02月25日 | Mountaineer
雪洞作成研修の模様

(土蔵岳下部にて 2013.2撮影)
 

”チ~ム Bigover” は岳連事業の【岳連山塾】5にスタッフとして参加した。
この日は終日風を伴った降雪がある冬山らしい天候。
そんな中で、冬山技術を習得したいと思う岳人達が、一日かけて雪にまみれて冬山の自然を学んだ。

記録
 2/24(日) 【岳連山塾】(第5回 冬期登山)
  目的 積雪のある山での登山技術の習得
  主催 滋賀県山岳連盟       主管 指導委員会(CL bigover)
  日時 2013年2月24日(日)8:30~15:00
  場所 揖斐周辺(土蔵岳下部)
  対象 ・冬期登山初中級者
     ・雪上での登山技術の基礎を習得したい方及び再確認したい方
     ・雪山での登山を楽しみたい方(山スキー対象外)
     ・この研修をお手伝い頂ける方・等々
  内容 ・ワカン+アイゼンでの登下降歩行
     ・冬期におけるロープワーク
     ・雪洞設営 弱層テスト 等々
  山行時間  6.5時間
  参加    講師 3名  塾生 9名  計12名

滋賀岳連HP【岳連山塾】5報告

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今年、湖北の里に雪は無い。
山も例年より1~2mは少ない。
幸い【岳連山塾】5の山行場所に選んだ揖斐の山には、
麓で1mくらいの積雪があった。
ここで以前山行した事はある。
しかし、その時と積雪量が違う。
今年の積雪量で、この日の研修が上手く行くのか予想出来ない。
雪山山行は雪が少ないと、薮などが出てかえって危険度が増す。 
塾生には冬山の緊迫感を感じ取ってもらいたい。
が、その分リスクは増す。

雪の状態を確認しながら、雪崩れそうな浅いルンゼをロープ付けてトラーバース。
あえて吹雪の稜線で休憩、
冬山で随時行動食・水分を摂取することの大切さと難しさを体験してもらう。
続いて、その稜線でのビバークを想定して、雪洞掘りを実際行なう。
こうして塾生に、冬山で時間をかけて前進していく事の難しさを実体験して頂く。

3時過ぎ、初心者を含める総勢12名が予定を消化して下山。
そして、全員でこの日の無事生還を皆で祝う。
塾生には登山技術の習得だけでなく、山行を終えた時に感じるこんな喜びも実感してもらう。
これは、【岳連山塾】が教えて行くべき大事な仕事だと肝に命じる。


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