Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

癒しのツアー

2007年01月03日 | climb
仕事の関係でクライミングから遠ざかっている旧友YOちゃんを、年の暮れのクライミングに誘った。
珍しく今年は年末年始に余裕があったようで、YOちゃんは僕の誘いに乗ってくれた。
実はこの旧友、僕をクライミングにいざなってくれた恩人(?)でもある。
そんな二人で行くツアーを、前々からとても愉しみにしていた。

場所は三重県南部にある白嵒/楯が崎と定め、30日朝土山庁舎に集合して出発。
この日は前日降った雪が路面に残る、とても寒い朝だった。
でも白嵒まで来るとここはやはり暖かく、岩場も年末休暇クライマーが幾人か居てにぎやか。
それぞれ目的のルートを登って3時前に撤収し、ここから70kmほど南方の楯が崎に向かった。

尾鷲のコンビニで宴会用の酒やつまみを買って、今夜のキャンプ地「新鹿」に向かう。
そこは海水浴場に面したキャンプ場で、とても綺麗な砂浜にありすこぶる快適。
近くの温泉が年末休暇で入れす残念だったが、水/水洗トイレも完備されて言う事なし。
それにこの地がそうなのか、それともこの日が特別だったのか判らないが、夜もとても暖かい。
テントの外で、月を観ながら宴会出来るほどだった。
彦根が、昨日一日雪降りだったのが信じられない。
うまいビールと豚汁(キムチ入り)で、旧友と男二人で忘年会。
話がつきる事はなかったのだが、酒がなくなった所で睡魔が襲ってきて、この夜の宴会はお開き。
暖かいシュラフに潜り込んで、明日に備えた。

31日は、初めて訪れる楯が崎。
ガイドブックの案内通りいくと、そこには風光明媚な海岸とスケールの大きい岩場があった。
ただその岩質は花崗岩のような岩肌で、ぱっと見に目立ったホールドは見当たらない。
一段上がった岸壁に、高難度のドスラブルートが並んでいるのだ。
最近ボルダーを含めスラブルートを全くやっていないので、これを見た瞬間気持ちが萎えてしまった。
それでもせっかく来たんだからとぼそぼそ準備して、取り付きやすい無名ルート二本にアップがてら二人して掛る。
でも、思った以上にこのルート内容があっておもしろい。
おまけに蒼い海と空、天気もよく風もなく波も穏やか、暖かい日差しを受けてTシャツ一枚で過ごせる最高のロケーションである。
「もうなにもいらない」そんな気分で、心満たされるクライミングとなった。

ここには関西ナンバーワンルートと紹介される「パーフェクト・ブルー」という名物ルートがある。
でも、この日は日中満ち潮に当たっていて、今日は取り付きに行けそうにない。
ここは次回にお預けとして、今日はマッタリ癒しのクライミングを二人で極め込む。

2日間通して内容も本数もたいした事ないツアーだったが、心の中は満タンにする事が出来た。
まだまだここに居たかったのだが、二人とも指の皮がなくなり、仕方なくこの年最後のクライミングを終えたのだった。

記録
 日時   12月30・31日 場所   白嵒~楯が崎(三重県)
 メンバー Yoチャン、とbigoverの二人
 30日(土)白嵒 晴れ時々曇り
  ルート(★はbigoverのきまぐれ評価)
      ○ まっ黒クロスケ     5.10a RP×1 
      ○ 道普請は慌てずに    5.10c RP×1 ★★★
      ○ トンガリコーン     5.11a T×1、RP×1 ★
      ○ 私は大女様       5.10a RP×1
                        計 5本

 31日(日)楯が崎 三国合同エリア 晴れ
      ○ 無名ルート       5.8   RP×1 ★
      ○ 無名ルート       5.10b  T×3、RP×1 ★
                        計4本