Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

完全循環型の社会

2005年11月28日 | climb
昨日の日曜日は、かみさんと二人で白嵒までクライミングに出かけた。

ここには、昨年から大きなスズメ蜂の巣がルートの途中にぶら下がっていた。
これを地元のクライマーの方が撤去された。

こういうものが大好きな僕は、岩から落ちた巣をさっそく観察する。
それは完璧なハニカムの円盤が何層にも連なり、見事な釣り下げ式個室アパートになっていた。

泥とロウで作られたこの住いは、構造的にも信頼出来る強度がありそうだ。
今話題の欠陥マンションよりは、ずっとよく出来ている。

さらに一年以上所有者不在で、今では不良中古物件となり全室空き部屋だと思っていたのに、めくってみると巣の中にはてんとう虫がたくさん住んでいるではないか。
越冬の為の仮住いなんだろうが、中はとても温かくてきっといい寝心地だったに違いない。
人間の身勝手から強制退去となったてんとう虫には、少し気の毒なことをしてしまった。

大変な労力と時間をかけて蜂たちが作ったこの大きな巣。
たった一年で捨てられるのは、もったいないとかねてから思っていた。
でも僕らが知らないだけで、自然界ではその後いろんな使われ方がされているようだ。

この一切無駄がない完全循環型の社会を形成する自然には、ことのほか感服した次第である。

記録
 日時   11月26日(san) はれ
 場所   白嵒(三重県)
 メンバー かみさんと二人
 ルート(★はbigoverのきまぐれ評価) 
      ○ まっ黒クロスケ     5.10a RP×1
      ○ モア・パワー      5.11b T×1 RP×1  ★
      ○ 寄り道         5.11a T×2     ★★
                        計 5本