Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

テーラー気分

2005年02月24日 | outdoor&sport
「ものづくり」は楽しいものだ。
よく僕は、山で使う道具類を使い勝手良いように手を加えるが、成否も出来てからのお楽しみ。
今回は、冬山で使うビニー(ニット帽子)の改修を行った。
さてうまく出来るのか‥‥?

馴染みのある山屋の店で2年前に買ったこの帽子。
1500円程で値段も安かったし、形・デザインとも今でも僕のお気に入りである。
もちろん通常での使用では、まったく問題はない。
しかし難点として、裏地にフリースが張ってあるんだが、これが運動量の多い時に汗で湿気るのだ。
山でハイクアップのあと稜線の寒気に当ると、頭の湿気はまたたく間に冷え氷化し非常に不快だ。
頭はどんどん冷たくなり、時には頭痛をおぼえ危険を感じることもある。

冬山での濡れは、生命の危機に関わることである。
これを解消すべく改良を試みた。

近年繊維素材の飛躍的進歩で、化繊もかなり信頼できる物が出回ってきた。
でも、基本的に僕はウール派。
「ウールは濡れても暖ったかい」と言うことを、僕はこれまでの山岳活動で得た経験から承知している。
ウール素材と僕との間には、あつい信頼関係があるのだ。
ゆえに、ウールの布地をこのビニーの内側に貼っつけることにした。

市内の手芸屋さんに行き、売れ残りのウールフラノを800円で購入。
これを裁断し、ビニー裏側に糸で縫い付ける。
一月程前NHKドラマでやっていた「オーダーメイド」のテーラー気分で、一針一針丁寧に縫い進める。

でも相手は帽子、3次元の曲がりがありウール地がたわむ。
それを修正しながらも、やや強引に縫い付けて行く。
無心で作業し、だいたい3時間程で縫い付けることが出来た。
素人手縫いなんで仕上がりにジジ臭さはあるが、かみさんからは及第点を頂く。
かぶり心地も違和感がなく、自分でもまずまず満悦気分である。

あとは実戦での使用に絶えられるか、今度の山スキー行が楽しみである。

予定は、2月27日(日)ブンゲン山 山スキーハイキング 、乞う御期待!