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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

ケアンズの旅 2日め午後(クランダ村・スカイレール)

2010年01月22日 | 

クランダ村では蝶園を見学後、全員解散してショッピングタイム。
メインストリート沿いにお土産店がひしめきあっていた。
民芸品の店であれこれ見ていると「何かお探しですか?」ときれいな日本語。
振り向くと日本人の若い男性店員だった。ここでも働いていた。
買い物後、みんなと合流してレストランで昼食。
  
歩道で見つけた敷石。鳥と人と。そしてそれを撮影している私を撮られた。

今夜はここからさらに山を上ったアセトン高原のコテージに泊まるのであるが、一旦下山する。
なぜって? 鉄道と並ぶ名物乗り物スカイレール(ロープウェイ)に乗るからである。
スカイレール駅は鉄道駅のすぐ近くにあった。
ケアンズ~クランダ往復で鉄道とスカイレールを片道ずつ利用するなら、私たちがそうしたように(というよりMさんがコーディネートしたように)上りを鉄道、下りをスカイレールにするのが大正解。
世界遺産の広大な熱帯雨林を眼下にゴンドラに揺られ、いくつかの尾根を過ぎ、いきなり目に飛び込んできた海と森の大パノラマは圧巻だった。
どうやらMさんは高所恐怖症らしく、進行方向に背を向けて終始手すりを掴んでいた。
Mさん、苦手なことにおつきあいいただいてすみませんでした!
スカイレールも途中に2駅あって、下車して遊歩道の先の展望台、熱帯雨林情報センターを見学。それらを含めて1時間ほどで麓のカラボニカ駅に着いた。
駅には今夜の食材、私たちの一泊の荷物を積んだ車で、Mさんのご主人が待っていてくださった。

駅での朝食、観光ポイントを網羅した順路、そして高原コテージ宿泊の予約。
Mさんのきめ細かなプランニング、ご主人を巻き込んでの至れり尽くせりの配慮に恐縮至極、感謝の至りだった。
さあ、再び車で山を上り、クランダ村を通過してアセトン高原へ。

ケアンズの旅 2日め午前(クランダ鉄道)

2010年01月21日 | 


2日めの10月25日。
今日はMさん宅のベランダから見える山に列車で上って行く。
午前8時過ぎに山麓にあるクランダ鉄道フレッシュウォーター駅へ。(各サイトは「キュランダ」と表記しているが、「クランダ」の発音がより近いということなのでそうする。)

駅は構内がそのままおしゃれなレストランになっていた。
Mさんが「今日の朝食はここで」と予約してくれていた
両サイドに古い寝台車輛があり、1輌は厨房に、もう1輌が個室レストランに改造されてある。
2人の陽気な女性係員が窓から料理を運び入れ、テーブルに並べてくれる。
品数が多くて載りきれないので、私たちは2室に分かれて優雅に朝食をいただいた。
しかし、量が多くて残さず食べるのが大変だった。
トーストがあるのに目玉焼き(しかも2つ!)の下にも薄切りトースト。優に2人分はある。シリアルもあったし…(それは食べずに持ち帰った)。

    
発車時間まで時間があったので、駅舎の隣のミュージアムを覗いた。
山岳鉄道の敷設がいかに大変な工事だったかよくわかる。
ふと、廃線になったふるさとの高千穂鉄道とダブった。
同じように山を穿ち、渓を渡る難工事で敷かれた鉄路だった。
それだけに景観は変化に富んで素晴らしかった。
今更ながら廃線が悔やまれる。
列車が静かにホームに入ってきた。
「列車が来ます。白(黄)線の内側に下がってください」というかまびすしいアナウンスも、耳をつんざくようなけたたましいベルも一切ない。看板で告知しているだけである。それでも全く問題ない。
さあ出発進行。
    
列車は急勾配を快適に上って行った。
ビューポイントはバロン滝とストーニイクリーク。
ストーニイクリークでは停車し、乗客は車外に出て見学することができた。
乾季なので滝の水量が少なくて迫力に欠けるとMさんが言っていたが、それでもダイナミックな景観だった。
 
おしゃべりと車窓の風景に夢中で1時間半があっという間、列車は山上の終点クランダ駅に到着した。
ジャングルによく似合う牽引車輛。

ケアンズの旅 初日

2010年01月20日 | 

入国審査に足掛け2年もかかってしまった…
――そんな訳はない。 
昨秋の旅で今更の感もあるが、やはり一応まとめておくことにしよう。

空港には早朝にもかかわらずMさんが迎えに来てくれ、彼女の車でまずはご自宅へ。
熱帯特有の木々に囲まれたとても素敵なお宅!
 

高い天井にはシーリングファンが回り、大きな窓でとても開放的。室内はもちろん靴のまま。
Zさん、KさんTさん姉妹、私とそれぞれの部屋に案内され、ホテルさながら!
荷を解いて(Zさんゴメン!あなたの部屋の画像を使いました)、朝日の当たる北向きの(南半球だから)広いベランダでおいしい朝食をいただいた。
そのベランダに悠然とした佇まいでいたのがMさんの愛犬テス。
Mさんは謙虚に「愚犬」と紹介していたが、本当に賢くてお行儀よくて、滞在中ずっと感心しっぱなしだった。
レディだそうで、四肢が長く凛とした姿が誰かに似てる…と考え、ミラ・ジョボヴィッチの雰囲気と重なった。



さあ、Mさんの案内で市内観光へ。
海岸通りを散策し、マーケットを見て回った。




美味しそうなナッツ類やフルーツ、野菜などが溢れていて、見て回るだけでも楽しい。
地元の人たちは、気候のせいもあるが思い切りラフな恰好をしている。
カラフルなサマードレスの老婦人をパチリ。

昼食はいろんなお店が入ったビルの一画にある回転寿司で。
「いらっしゃいませ!」と若い日本人女性がカウンターに案内してくれた。
ワーキングホリディーで働いているのか、後日行ったシーフードレストランでも、グリーン島でも多くの日本人の若者が働いていた。みんな元気よく、溌剌としていた。

通常のにぎりや軍艦巻きももちろんあるが、地元オリジナルのお鮨が目を惹いた。
チーズやマヨネーズやアボガドなども使って、とにかく一皿のボリュームがすごい!
因みに右端の名前は「ボルケーノ」。なるほど、火山の噴火に見える。


午後は市の郊外にある動物園に。
オーストラリアと言えばコアラとカンガルーは定番。
夜行性のコアラはどれもユーカリの幹や枝に上手につかまってお昼寝中だった。
1頭目覚めているコアラをパチリ。でもやっぱり眠たそう。
カンガルーは柵なしに餌をあげられたが、たくさんの観光客からもらいすぎて食傷気味の様子だった。
もうひとつの定番、巨大ワニのアリゲーターのショーもあった。
しかし、炎天下で肉のお預けが長すぎてちょっとかわいそうだった。

Mさん宅に戻ったのは4時頃だったろうか?
「夕食まで休んでて」とMさんに言われ、みんなそれぞれの部屋でひと休み。
Mさんだって早起きして、私たちを案内してお疲れのはず。
夕食の準備を手伝おうとエプロンも持参したのに、ベッドでグーッと伸びをしたらそのまま眠ってしまっていた。
目を覚ますとすでに日は暮れていて、BBQは出来上がり、ご家族やお友達のお客様もいらしていた
英語での交流を、というMさんの配慮だったかもしれないが、挨拶が精いっぱい。
こんな時英会話ができたらと痛感する。これまで何度決意し、何度挫折したことか。
この時も決意した。しかし現在すでに挫折している。

ライトを抑えたベランダでの皆さんのもの静かな語らいは、ただ聴いているだけでなんとも心地よかった。