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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

G.W. 熊本

2012年05月20日 | 

計画では熊本市内観光一日半のつもりだったが、前日鹿児島で過ごしたので一日になった。
いや、ホテルをチェックアウト後駅に行って荷物をロッカーに入れたのが10時半、延岡行きのバスに乗るため午後3時には戻って来なければならないので実質半日しかない。
駆け足で廻れば2~3カ所行けなくもないが、じっくり熊本城だけ観ようと決めて市電に乗った。

加藤清正公の銅像に挨拶して櫨方門(はぜかたもん)から入った。
まずは石垣の美しさに目を奪われる。青葉の間に見える櫓や天守閣はまだまだ先の高みにあり、行きつ戻りつしながら石垣をカメラに収めた。

とりわけ左画像の石垣は二様の石垣(にようのいしがき)と呼ばれ、熊本城ならではのもので一見の価値あり。以下そばにあった案内板から引用。
ここの石垣は隅部の反り(勾配)や積み方が著しく異なっている姿が同時に観られることから「二様の石垣」と云われている。
向かって右手、隅部の勾配が緩やかな石垣が築城当初の加藤時代のものと考えられ、左手は細川時代になって増築されたもので勾配が急になっている。
隅部の石の形や積み方にも違いが観られ、重ね積みから算木積みへと時代による石積み技術の進歩が解る貴重な資料となっている。
また、不揃いの石を使っている加藤時代の積み方(乱れ積み)と、比較的同じ大きさに加工した石を使い整然と積み上げる(布積み)細川時代との違いも平部において観ることができる。

ロンブーの淳さんは城が好きで、見学する時は攻め入る軍の足軽目線で観るのだと何かで云っていたが、なるほどそうして観ると配置や設計などさらに興味深くなる。
   
宇土櫓(うどやぐら)と大天守閣・小天守閣のいずれも最上階まで上がり、急な階段を降りる時は膝がガクガクした。闇り御門(くらがりごもん)も圧巻。
   
帰りの石段を下り、須戸口門(すどぐちもん)近くまで来てでハタと気づいた。本丸御殿に行っていないではないか!
でも引き返す気力はもうなかった。それにバスの時間も迫っている。
もう一度おいでということだ、などと自分に言い訳しながら駅に向かった(こういうケースはあまり実現しない)。

さあバスに揺られて3時間、実家へ。