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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

秋の七草

2020年09月03日 | ノンジャンル

若い頃に覚えたことは意外に忘れずにいるのに、この年になって何かを暗記しようとしてもなかなか身につかない。
「春の七草」を覚えたのは中学生か高校生の時だったと思う。
短歌(5・7・5・7・7)のリズムですんなり覚えられ、今も誦じることができる。
   せり(芹)  なずな(薺)
   ごぎょう(御形)  はこべら(繁縷)
   ほとけのざ(仏の座)
   すずな(菘=蕪)  すずしろ(蘿蔔=大根)
   春の七草


散歩の時、意識して周囲の景色を見ていると、季節の移り変わりがよくわかる。
桔梗を見つけ、ススキの穂が伸びはじめた頃、「そうだ、秋の七草を全部撮影しよう」と思いたった。
ところで七種類は何だっけ?
桔梗、ススキ、萩、撫子まではわかるが…。
そこで、まずは「秋の七草」をそらで言えるようになろうと思った。
昔、なぜ「春の七草」と一緒に覚えなかったのだろう。
ネット検索すると、やはり短歌の要領で覚える順番があった。

   はぎ(萩) ききょう(桔梗)
   くず(葛) ふじばかま(藤袴)
   おみなえし(女郎花)
   おばな(尾花=ススキ) なでしこ(撫子) 
   秋の七草


ところが若い頃のようにすぐには覚えられない。
覚えたと思っても、1時間後には「あれ? 3番目はなんだっけ?」となる。
体力と並行して脳の老化に愕然としながらもなんとか覚えた。
しかし1週間後、1ヶ月後はわからない。反芻していこう。

そういう訳で、7~8月の散歩では「秋の七草」を探しまわっていた。

 ハギ(萩)
キキョウ(桔梗)
クズ(葛)
 フジバカマ(藤袴)
オミナエシ(女郎花)
 オバナ(尾花)=ススキ
ナデシコ(撫子)

キキョウは7月初めに見つけて撮っておいたものである。
気温のせいで開花が早くなったのだろうと思っていたら、ネットに「現在は初夏の早咲き種が多く、本来の時期に自生で咲く姿はほとんど見られなくなってしまった。」という記事があった。

クズは植物多様性センターにあったが、職員のお話によると「つぼみはたくさんあったが、暑さのせいで開花する前にすべて落ちてしまった」そうである。
日陰のない場所でツルがドーム状に組まれていた。
画像は野草園の木立の中で辛うじて撮れたもの。
そこさえ花房をちゃんと留めているものはなかった。
参考までにフリー素材のクズの花を拝借した。

フジバカマも同センターにあり、「園芸店にあるものと較べると地味ですよ」言われた。
後で調べると、野生種はほとんど見かけなくなってきて、絶滅危惧種になっているそうである。
園芸店で売られているほとんどは同属他種か、本種との雑種らしい。
晴天で撮影するとハイキーで淡い藤色が捉えられず、曇りの日に撮り直しに行った。

オミナエシ(女郎花)のそばにオトコエシ(男郎花)という名前の花もあった。

ナデシコはなかなか見つからず、やっと見つけたのは植物園内のガーデンビューロー(売店)の鉢植えだった。
値札のポールが気になり。やむなく2009年撮影のものを使用した。
いろんな花びらのナデシコがあるが、この河原撫子が素朴で好ましい。

         
●キキョウはやっぱり紫色●クズ●クズの花のフリー素材画像●オトコエシ●今年のナデシコ

友を偲ぶ

2020年09月02日 | ノンジャンル

9月に入った。
そして今日9月2日は友の命日である。
亡くなって2年が過ぎた。

決断力と実行力に富み、アクティブでバイタリティ溢れる女性だった。
グズグズとして腰の重い自分は何度となく彼女に背を押され、いろんな体験を共にすることができ心から感謝している。
お酒が好きで、美味しいものが好きで、旅行が好きで、他にもいろいろ多趣味の人だった。
画像の器は彼女の作品である。
形見分けでいただき、常時テーブルに置いている。
そう言えばアドレスの一部は「kikuneri(菊練り)」だった。

バッグ作りは共通の趣味で、彼女の斬新な発想、デザインは大いに刺激を受けていた。
陶器の他にも、彼女が使いきれなかった布や手芸小物をたくさんいただいている。
それらで何かを作る時、
「Zさん、あなたならこれをどう使う?」
と、心の中で尋ねている自分がいる。


2020 特別な夏

2020年08月11日 | ノンジャンル

連日猛暑が続いている。
今日は群馬県伊勢崎市と桐生市で今季最高の40.5℃だった。
「熱中症警戒アラート」が発令され、「命に関わる危険な暑さ。なるべく外出を避け、室内をエアコンなどで涼しくして過ごすよう」と呼びかけられた。
またひとつ、外出を避ける理由が…。

先日、炎天下で元気に遊んでいた子どもたち。
会話を想像するに、

  少女 「ほら、あそこにセミが」
  捕虫網の少年 「ホントだ。でも高くて届かないなぁ。」
  スケボーの少年 「えっ、セミ? どこ?」

  少女 「じゃあ行くからね。頑張って。」
  捕虫網の少年 「わかった。あ、ちょっと下りてきた。」
  スケボーの少年 「採れるよ。」

いずれもマスクでくぐもった声。
子どもたち、コロナに負けるな! 暑さに負けるな!



父の日

2020年06月21日 | ノンジャンル

今日は父の日。
2日早い一昨日、息子から父の日のプレゼントが届いた。
ヱビスビールの缶1ダース詰め合わせである。

実は夫は痛風の持病がある。
ビールの中では一番好きな銘柄だがプリン体含有量が多く、発症以来飲むのをやめている。
父の日やお中元に定番のように送ってくるので、
「親子なんだからぶっちゃけて『他のにして』と言おうか」と言ったことがあるが、
「いいよ。せっかく選んでくれたんだから。これくらいだったら大丈夫だよ。」
と、この時だけ大手をふって飲む。

夫がお礼のメールを送り、私からも出すのに画像を添付しようとグラスに注いで缶と並べた。
そしてカメラを向けて気がついた。
ビクにも鯛が!
たしか何百本かに1本あると聞いたことがある。
初めて実物を見た。
超レア! 超ラッキー! しかも息子からのプレゼントの中に!
夫に言うと、そのこと自体知らなかった夫も「それはすごいね」と言いながらケースを片付けようとして「ちょっとこれ見て」と指さした。

鯛が2匹のラッキーヱビスで幸福に。
通常は瓶ラベルにしか存在せず
(そうだったんだ)数百本に1本しか出会えない鯛が2匹の恵比寿様。
今回は特別に缶でお届けします。


とプリントしてあった。
父の日限定ギフトで、もれなく1ダースに2缶入っているのだった。
メーカーの販売戦略にまんまと反応してしまった。

19日から都道府県をまたぐ移動が緩和された。
41名(18日)、35名(19日)、39名(20日)と感染者数の多い都に限ってはどうだろう…という気もするが、都内同士そろそろ息子宅に行ってみようか。
チョコにも会いたいし。

Googleフォトが教えてくれる

2020年06月08日 | ノンジャンル

スマホでよく写真を撮る方だと思う。
ブログに使えそうな被写体だとレイアウトを考えて複数枚撮る。
アングルを変えたり、ズームにしたり引きで撮ったり、念のためにタテ位置ヨコ位置の両方撮ったり。
ブログ掲載後何枚かは削除するが、それでもだんだん増えていく。
現在使用のiPhoneXを購入する時、容量は64GBにした。
画像の保存でちょっと不安だったが、iCloudでPCに保存されるのでいいだろうと思って決めた。
しかし、いざという時手元のスマホに見たい画像がないのは困る。

そんなことを友人に話すとGoogleフォトを勧められ、アプリをインストールした。
容量無制限でバックアップしてくれる。見たい時にスマホ内で探せる。
その安心感だけで、他にもあるらしい機能は使いこなせていないが…。
そのGoogleフォトが、時々「この日の思い出」という告知をして過去の同日の画像を表示する。

  
5月半ば、「一昨年の今日、植物園に行ったよ」と教えてくれた。
たくさんの来園者で混んでいたが、「密」という意識はなかった。
5月いっぱい休園だった植物園が6月2日から開園している。
近々行ってみようか。
             
同じ日、たくさんのバラの花の後に撮っていた花の名前がわからない。
それは「ハナノナ」が教えてくれる。
「ルリカラクサ(別名ネモフィラ)」と「スイカズラ」だった。