手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

学校教育の目的とそれにふさわしい先生像

2008-04-14 18:17:30 | 社会
私は、過去数年間に亘り、小学校や中学校の土曜教室の講師として、先生役を仰せつかったが、この経験から、いろんなことに気がつかせてもらって、大変有意義に過ごせた、と思っている。その一つに、学校の先生の資質の問題がある。
元来、学校教育は、学校教育法の第21条にあるように、次に掲げるような目的を達成することである。
1.学校内外における社会的活動を促進し、自主、自律及び協同の精神、規範意識、公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
2.学校内外における自然体験活動を促進し、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
3.我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養うとともに、進んで外国の文化の理解を通じて、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
4.家族と家庭の役割、生活に必要な衣、食、住、情報、産業その他の事項について基礎的な理解と技能を養うこと。
5.読書に親しませ、生活に必要な国語を正しく理解し、使用する基礎的な能力を養うこと。
6.生活に必要な数量的な関係を正しく理解し、処理する基礎的な能力を養うこと。
7.生活にかかわる自然現象について、観察及び実験を通じて、科学的に理解し、処理する基礎的な能力を養うこと。
8.健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養うとともに、運動を通じて体力を養い、心身の調和的発達を図ること。
9.生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸その他の芸術について基礎的な理解と技能を養うこと。
10.職業についての基礎的な知識と技能、勤労を重んずる態度及び個性に応じて将来の進路を選択する能力を養うこと。
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 このような目的達成を考えたとき、私には、大学を卒業したばかりの人が、すぐに小学校や中学校の先生になれる、という現在の制度には、どうにも疑問を感じる。大学で教職課程を履修した程度で、真に、学校教育法の目的を達成するための"先生の資質"が備わるのだろうか?
そこで、私は、先生というのは、大学を出てすぐの人を充てる、よりも、一度社会に出て、働いた経験を持つ人を充てるべきだ、と思う。社会に出て働いた経験もなく、単に大学を卒業したばかりの人が、すぐに学校の先生になれる、現在の制度は改める必要があるように思う。学校教育の場に相ふさわしい先生というのは、社会の荒波にもまれ、社会の辛酸を味わった人、人生経験豊かな人をこそ、最適である、と思う。
インターネットをはじめ、最近の複雑な社会環境の中で、昔では考えられなかった事件が起こっているのは、先生の資質の問題、教育現場の荒廃にも起因しているように思う。子供たちの一生を左右する重大な教育の場に、真にふさわしい先生の出現が望まれる。
コメント
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