手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

久しぶりに蝶々を観察

2014-07-15 17:29:31 | 人生
昨日の朝10時のこと、予約時間に合わせて、家内に付き合ってもらって、車で、まもなく94歳になる母を歯科医院に連れて行った。医院は混んでいて、待合室の座席は座り切れない状態だったので、仕方なく私は、駐車場に停めた車に戻って、運転席でCDの音楽を聴きながら、母の診察が終わるのを待った。CDからは、演歌歌手の八代亜紀さんの代表的ヒット曲「なみだ恋」のピアノ演奏が流れていて、その甘く切ないメロディが心を落ち着かせてくれた。梅雨の合間のどんよりとした曇り空で、蒸し暑かったのでガラス窓を開けて過ごしていたのだが、そんな折、運転席の右側ドアに取り付けられているバックミラーに、茶褐色をした蝶がとまった。それで、蝶も「なみだ恋」を聞きにきたのかな、なんて思ったものだ。目の前わずかな距離にいる蝶を、飛び去るまでのほんの少しの間だったが、まじまじと眺める機会をもった。茶褐色をした、その蝶の羽は、透き通るように美しく印象深いものだった。
考えてみると、蝶をまじまじと眺めたってことは、今までに何回ぐらいあっただろうか。まったく、と言っていいほど思い出せない。それに、運転席からは、目にしみるほど鮮やかな黄緑色をした草花が、駐車場に植えられていたことにも、この時に気が付いた。
そんな感慨にひたっている時、やがて、診療を終えた母が家内と看護婦さんとに両脇を抱えられながら、車に戻ってきた。時計をみると、すでに11時を廻っていた。