手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

エルミタージュ展、良かったです

2006-12-22 10:18:17 | Weblog
都美術館にエルミタージュ展を観に行ってきました。先月に続いて今回が2度目の見学です。会場は相変わらず混雑してました。日本でいえば関が原合戦時代とか、徳川時代とかの時代にあのような素晴らしい絵画が生まれていた、というのは実に驚嘆です。ただただ絵の精緻さ、画家の技術の素晴らしさに圧倒され続けました。いままで一度も油絵をやったことがない私ですが、今からでも油絵を描いてみたい、という気持ちになりました。なにしろタタミ一畳くらいの大きな絵の中がまさに、写真が貼りついているような細かい描写のものもあり、度肝を抜かされました。絵の中には、ハエのような昆虫も描かれてあるのがあって、そのハエの足さえも一本一本丁寧に描かれていて、最初見た瞬間、私は絵にハエが実際とまっているのかな、と思ったほどです。見れば見るほど感動、驚愕でいっぱいになりました。
ところで、エルミタージュ展を観たあと、二つの、こんなエピソードがあった。
一つは、エルミタージュ展の会場を出た後、あたりを見回したら、同じ都美術館の中でもいろんな展示会、展覧会が同時開催されていて、それらの名前とかが、看板で表示されていました。で、その中のひとつに「鶏声展」というのがありました。私は中学生のとき、授業でいろんな鶏の声を発声して聞かせてくれた先生がいたことを、何故かその後もずっと覚えていて、ニワトリの声を聞かせてくれる展来会に興味を感じて、館内の案内係員に、「鶏声展」の看板を指さして、「ニワトリが鳴く声が聞ける展来会場はどこですか?」と伺いました。係員の指示に従って、その場所の方に行ったのですが、どこを探しても、そのような場所は見当たりません。仕方ないので、その同じフロアで開かれていた書道の展示会を見てきました。普段は書道には興味を持ってませんが、見てみると、これまた、いろんな書道家による巧みな筆遣いに驚かされました。で、この書道展を見た後、その書道展入り口の看板をよくよく見たところ、なんと、大きな文字で「鶏声展」と書いてありました。それで、「鶏声展」ていうのが、書道の展示会だというのに、初めて気づいて、一人苦笑してしまいました。
二つ目のエピソードは、エルミタージュ展を見終わって、電車で帰宅途中、混雑する車内であったことです。混雑する車内で、私は出口付近でなく、中ほどの比較的すいている場所でつり革につかまっていました。たまたま、見るからにどうみても私よりもずーっと年配のおじいさんという感じの人が、私の前に座っていました。各駅停車の電車がいくつかの駅を通り過ぎた後、突然そのおじいさんが席を立ち、私に「どうぞどうぞ」と言いました。彼はどう見ても下車するふうでもないので、その方に「降りられるんですか?」と質問したところ、彼は無言でちょっと離れた場所に移動して、立っていました。私は仕方なく座りましたが、「私って、あのおじいさんより老けて見えたのかな、とか、あのおじいさんは私のこと相当に疲れているように見えたのかな」って、自問自答してしまいました。