手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

青春時代の忘れ難い想い出ーー童貞を失った事件?!・・「トルコ・ブロ」での想い出

2022-03-25 12:55:56 | 想い出
人間、誰しも10歳代~20際代くらいになると、セックス、つまり性交に興味を持つようになるものだ。私の場合も、例外ではなかった。
男性の場合、生まれて初めて女性と性交をする、ということ、つまり、童貞を失う、という「事件」は、生涯一度きりのことであり、生涯忘れ難い想い出であろう。
このことはまた、女性の場合も同じであろう。女性の場合は、生まれて初めて男性とセックスすることを 処女を失う、とか、バージンを失う、というが、その想い出は、その女性にとって、生涯忘れ難いものとなるのではないか、と思う。
そんなわけで、私の場合もまた、童貞を失った事件は、今もよく覚えている。
私の場合、10歳代は、セックスをするほどの親しい間柄の女性がいなかった。しかし、20歳代になっても、その状態が続いていて、このころになると、セックスへの興味が居てもたってもいられないほど旺盛になった。そんなわけで、私が童貞を失ったのは、当時、東京都内の盛り場のあちこちに存在していた「トルコ・風呂」(現在、「ソープランド」と言われるもの)に頼るしかなかったのだ。
私が童貞を失った日、それは、今から数十年も前になるが、それは5月初旬のことだった。5月の7日だったか、9日だったか、忘れたが、たしか月曜日だったことは確かで、その日の夕刻、7時半ぐらいのことだったことだけは覚えている。
その日は雨が降っていた晩だった。渋谷から、そんなに遠くない「池尻」にあったアパートに住んでいた私は、傘を持って部屋を出て、当時走っていた路面電車ー通称、玉電に乗って渋谷に向かったのだった。
そして、あらかじめ、入ることに決めていたトルコ・風呂のお店 「渋谷トルコセンター」へと急いだ。このトルコ風呂は、渋谷駅を背景として道玄坂の右手側にあって、道玄坂の道端からは少し奥まったところにあり、結構、大きな店構えだった。この店の入口には、当時の大物政治家だった大野伴撲氏の名前入りの大きな花輪がデンと飾られていた。
お店に入ると、すぐにお世話してくれる女性、つまりトルコ嬢と初対面した。彼女は、素足にビーチサンダルを履いていて、簡単な衣服を身にまとっているだけだった。30歳代前後、身長150センチ代くらいで、どちらかというと痩せ気味な女性だった。
この時の私は、まもなく生まれて初めてのセックスができる、という興味、ワクワク感もあって、胸が張り裂けんばりぐらいに心臓がドキドキものだった。
やがて、彼女が自分の持ち場の個室へと招き入れてくれた。そこは、スチーム風呂が設置された小さな個室だった。
彼女と二人だけになった私は、早速、彼女の名前を伺ったら、「西尾光子」と言っていたが、私の童貞を奪った女性として、この名前は、これからも生涯、忘れ得ないものになっている。
彼女は、セックスが初めてという私のために、親切に性交をリードしてくれたことで、スムーズにコトが運んだのだった。

これぞ、演歌の真骨頂!香西かおりさんが熱唱する「岬宿」

2022-03-06 12:04:05 | 想い出
約一か月前にYouTubeの画面で、香西かおりさんが唄う「岬宿」という曲に出会った。そのとき、初めて聞いて衝撃を受けたが、あまりにも演歌の神髄をついた作品だと思わざるを得ない!その日以来、毎日のように何十回も聞いている。
香西かおりさんの透き通った歌声と丁寧な唄いっぷりは、実に見事だが、歌詞を作った星野哲郎さんの才能の素晴らしさには脱帽ものだ。更には、その歌詞を、より迫力に満ちた曲へと仕上げた作曲家の叶弦大さんにも心から感銘を受けている。

1番から3番までの歌詞は、後述するが、歌全体の要旨は、
雨が降る晩、かつて相思相愛だった男女が岬のある宿で、久しぶりに再会し、お酒を酌み交わす、というシーンが女性の視点から描かれている。

1番の歌詞では、男性からお酌をされた女性は、夢心地で、酔いたい・泣きたい気持ちになり、その心境が、「小さな胸が波を打つ」という絶妙の表現で描かれている。

2番の歌詞では、その晩、街を離れることになっている男性の乗る船の出船が、雨のために延期になるよう、翌朝まで雨が降り続いてほしい、と願う女心が描かれている。その一方で、二人して炬燵の中で手を握り合い、熱く心が燃える中、汽笛が遠くから聞こえてくるのだが、この表現も実に絶妙だ!。

3番の歌詞では、膝を寄せ合って、男性からお酌された女性が、うれしいわ! 甘えてもいいかしら? と語った後て、髪を乱れたままにして、「惚れているんだもん」と口走り、まさに、女性の可愛らしくもすさまじい愛の感情が一気に表現されている。すごく、女性のいじらしさがにじみ出ていて、胸にジーンと迫ってくる。実に、その場に居合わせていることを実感させてくれる。!


私は、この曲を聴いていると、昔、別れた女性のことが思い出されてきて、涙が出そうになり、胸が熱くなります。渋谷の井の頭線の改札口で、手を振って彼女と別れたのが最後です。今から50年ぐらい前の午後のことでした。当時、独身だった私は、毎晩のように鹿児島出身の彼女のアパートに泊まって、翌朝、そこから会社に出勤していました。
私が、この歌を好きな理由は、きっと、この歌に出てくる女性が、昔の女性に重なって見えているからかも知れません。あれ以来、あの女性はどう過されているか、知るよしもありませんが、いつも思うことは、幸せで過されていてほしい、ということです。

<1番の歌詞>
いつのまにやらチラチラと
ともる灯りがつつんでくれる旅の町
徳利片手に貴男のお酌
夢かしら
酔いたいな泣きたいな
久しぶりだもの
小さな胸が波を打つ
岬宿

<2番の歌詞>
いっそ朝までシラジラと
降って出船を伸ばしてほしい結び雨
やぐら炬燵のフトンの下で
手を握り
燃えたいな焦げたいな
二人だけだもの
汽笛が遠く呼んでいる
岬宿

<3番の歌詞>
膝を寄せ合いあなたのお酌
うれしいわ
甘えてもいいかしら
惚れているんだもん
乱れた髪でそのままに
岬宿