グレン・ミード著『ブランデンブルクの誓約(上下)』 二見書房文庫 1999.6.15 初版 790円+tax
オススメ度:★★★★☆
グレン・ミードといえばあの『雪の狼』を思い起こす方が多いと思う。第二次大戦下、蜜名を帯びた男女のスナイパーとスパイが繰り広げる逃避行は何ともスリリングであった。この作品を読んでの通り、著者は本格的冒険小説の作家で、同作品において大いに期待された作家である。
本書『ブランデンブルクの誓約』は同作家の邦訳第二弾であるのだが、これがデビュー作とのことである。
題名から推察される通り、ナチス・ドイツの陰謀(もちろん戦後の)を描いたものである。
上巻はいくつもの難解なジグソーパズルをやっているようで読者はイラつくのであるが、下巻に至ってモザイク画像が鮮明になるように「彼ら」の陰謀が浮き上がってくる。
その内容はもちろんここで明かすことは出来ないのであるが、とにかく内容と規模といい想像を絶するもので、驚愕の結末に向かってなだれ込む。
とうていデビュー作とは思えない仕上がりで、この作家の他の作品を今一度追っかけてみたくなった。
ちなみに『熱砂の絆』は読んだが、『亡国のゲーム』、『すべてが罠』、『地獄の使徒』などは未読。
オススメ度:★★★★☆
グレン・ミードといえばあの『雪の狼』を思い起こす方が多いと思う。第二次大戦下、蜜名を帯びた男女のスナイパーとスパイが繰り広げる逃避行は何ともスリリングであった。この作品を読んでの通り、著者は本格的冒険小説の作家で、同作品において大いに期待された作家である。
本書『ブランデンブルクの誓約』は同作家の邦訳第二弾であるのだが、これがデビュー作とのことである。
題名から推察される通り、ナチス・ドイツの陰謀(もちろん戦後の)を描いたものである。
上巻はいくつもの難解なジグソーパズルをやっているようで読者はイラつくのであるが、下巻に至ってモザイク画像が鮮明になるように「彼ら」の陰謀が浮き上がってくる。
その内容はもちろんここで明かすことは出来ないのであるが、とにかく内容と規模といい想像を絶するもので、驚愕の結末に向かってなだれ込む。
とうていデビュー作とは思えない仕上がりで、この作家の他の作品を今一度追っかけてみたくなった。
ちなみに『熱砂の絆』は読んだが、『亡国のゲーム』、『すべてが罠』、『地獄の使徒』などは未読。