現在、ボブ・リー・サーガの5作目『47人目の男』を読んでいるところですが、この感想をアップする前に次の「感想」を記しておくことにいたしました。
この「感想」は私のHPからの引用であります。
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53.『悪徳の都』 S.ハンター著 扶桑社ミステリー 2001.2.28 第1刷
★★★★★
当HPの「百冊百中」のS.ハンター紹介欄でも述べているが、スワガーシリーズ4冊の米国における刊行年次について、amazon.coによれば
1. Point of Impact (極大射程) Paperback 1993
2. Dirty White Boys(ダーティー・ホワイトボーイズ) Paperback 1995
3. Black Light(ブラック・ライト) Paperback 1997
4. Time to Hunt(狩りのとき) Hardcover 1998
である。
ところが日本での邦訳順序は2→3→1→4となっており、僕自身は1→4→3→2とメチャメチャである。
いずれにしても4の「狩りのとき」でこのボブ・リー・シリーズは終わったものと理解していた。ところが本編の登場とあいなった。それもボブの父親アール・リー・スワガーの物語という。
読んで見たらいやはや驚いた。むしろこの作品をこそ最初に読むのがベストではないのか。
ボブの父アールが太平洋戦争の地獄のような島々での日本軍との死闘に生き残り傷病帰還の後、その戦功を称えられ海兵隊名誉勲章を与えられた。平和な生活に戻るには彼の闘争本能の火は消えることなく、当時ホットスプリングスに巣くうマフィアの掃討を目的とした「摘発部隊」の創設と掃討作戦そのものにのめり込んで行く。
いっぽうアールの父チャールズ・スワガーの謎の死をめぐる謎解き部分をからめ物語はある種ミステリー仕立てで進行するのだが、ハンターのオハコとも言える壮絶な銃撃戦の場面はまたもハンター・ワールドに読者を誘い魅了する。
ボブにとっての父アールそして祖父であるチャールズともまぎれもなくこのスワガー家に流れるのは「ハンターの血」であろうか。特にアールとボブを見ると、この親ありてこの子あり、と言わざるを得ない。
本編の最後に「あっ!}と驚く二人の登場人物を持って終了するのであるが、全シリーズが全て連鎖した「大河小説」であったことが今更ながら鮮明になる作品。
始めてハンターのボブ・リー・スワガーシリーズを読む方は本編から入るのが一番良いのではないだろうか。やっぱりS.ハンターは恐るべき作家である。
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この「感想」は私のHPからの引用であります。
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53.『悪徳の都』 S.ハンター著 扶桑社ミステリー 2001.2.28 第1刷
★★★★★
当HPの「百冊百中」のS.ハンター紹介欄でも述べているが、スワガーシリーズ4冊の米国における刊行年次について、amazon.coによれば
1. Point of Impact (極大射程) Paperback 1993
2. Dirty White Boys(ダーティー・ホワイトボーイズ) Paperback 1995
3. Black Light(ブラック・ライト) Paperback 1997
4. Time to Hunt(狩りのとき) Hardcover 1998
である。
ところが日本での邦訳順序は2→3→1→4となっており、僕自身は1→4→3→2とメチャメチャである。
いずれにしても4の「狩りのとき」でこのボブ・リー・シリーズは終わったものと理解していた。ところが本編の登場とあいなった。それもボブの父親アール・リー・スワガーの物語という。
読んで見たらいやはや驚いた。むしろこの作品をこそ最初に読むのがベストではないのか。
ボブの父アールが太平洋戦争の地獄のような島々での日本軍との死闘に生き残り傷病帰還の後、その戦功を称えられ海兵隊名誉勲章を与えられた。平和な生活に戻るには彼の闘争本能の火は消えることなく、当時ホットスプリングスに巣くうマフィアの掃討を目的とした「摘発部隊」の創設と掃討作戦そのものにのめり込んで行く。
いっぽうアールの父チャールズ・スワガーの謎の死をめぐる謎解き部分をからめ物語はある種ミステリー仕立てで進行するのだが、ハンターのオハコとも言える壮絶な銃撃戦の場面はまたもハンター・ワールドに読者を誘い魅了する。
ボブにとっての父アールそして祖父であるチャールズともまぎれもなくこのスワガー家に流れるのは「ハンターの血」であろうか。特にアールとボブを見ると、この親ありてこの子あり、と言わざるを得ない。
本編の最後に「あっ!}と驚く二人の登場人物を持って終了するのであるが、全シリーズが全て連鎖した「大河小説」であったことが今更ながら鮮明になる作品。
始めてハンターのボブ・リー・スワガーシリーズを読む方は本編から入るのが一番良いのではないだろうか。やっぱりS.ハンターは恐るべき作家である。
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確かに途中で、わけわかんない!状態になりますね。
著者自身が意識的に展開しているふうにも感じるのですが。蛇が己の尻尾を飲み込む感もしないではない。
ただ、4作目の「狩りのとき」は絶対にオススメ!
この作品こそが本シリーズの最高峰を築くのでは、と確信しております。