新宮正春著 新人物往来社刊行 1989.4.15 第1刷 ¥1,350
17世紀台湾の台南、安平にオランダ人によって築かれたゼーランジャ城は鄭成功の軍船に包囲されていた。オランダ軍側と鄭成功側にそれぞれ日本人侍の傭兵がおり、鄭成功の暗殺をもくろむ勢力とそれを阻止せんとする勢力、同じ日本人傭兵同士が繰り広げる暗闘を描いた異色の作品。
全般的に著者新宮正春の文章に堅さが目立ち、構成が荒削りに感じるところがあり、せっかくの小説の素材が生かされなかった気がしてならない。
尚、余談ではあるが鄭成功に加担した日本の侍によって構成された「鉄面人隊」の活躍を描いた好書に 高橋和島著 『朱帆』『怒帆』がある。
17世紀台湾の台南、安平にオランダ人によって築かれたゼーランジャ城は鄭成功の軍船に包囲されていた。オランダ軍側と鄭成功側にそれぞれ日本人侍の傭兵がおり、鄭成功の暗殺をもくろむ勢力とそれを阻止せんとする勢力、同じ日本人傭兵同士が繰り広げる暗闘を描いた異色の作品。
全般的に著者新宮正春の文章に堅さが目立ち、構成が荒削りに感じるところがあり、せっかくの小説の素材が生かされなかった気がしてならない。
尚、余談ではあるが鄭成功に加担した日本の侍によって構成された「鉄面人隊」の活躍を描いた好書に 高橋和島著 『朱帆』『怒帆』がある。
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