sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:春琴抄

2015-12-05 | 映画
百恵ちゃんです。百恵ちゃん。

若い子が「桃江ちゃん」と間違えて書いてたけど、仕方ないですね。
わたしの世代だと、身近な兄姉くらいの年なので
学生時代の友達には彼らの大ファンの子で、
百恵・友和の映画は全部見ている子がいたのを思い出します。
わたし自身、当時は、三浦友和が優等生っぽすぎる気がして
例えば加山雄三のように、面白みのないつまらない男に見えて
あまり興味はありませんでした。

この「春琴抄」は1976年のカラー、東宝映画。
今回、宝塚映画祭の谷崎潤一郎特集の1本として見ました。

まず最初に、三浦友和の清々しく凛々しいかわいさにびっくりしました。
加山雄三なんかと一緒にしちゃってごめん!ホントごめんー!
これはね、ディカプリオ思い出しましたよ。
若い時の細おもてのしゅっとした顔のディカプリオ。
ストイックな役の中に、若々しさを閉じ込めて滲み出る色気もある。
いやぁ、かわいい!
若い頃は、このかわいさがわかんなかったのね、バカなわたし。

百恵ちゃんは、もちろん素敵です。
ずっと目を閉じてるし、硬い表情で喜怒哀楽を表さない役だけど
少ない表情で、孤独で誇り高い女性の役をうまく演じてるし、
彼女の声にある大人っぽい女らしさや色気が、とても合ってます。
男を翻弄する小悪魔や毒婦ではなく、
一途で気高くストイックであるがゆえの、
尊大に見える態度やわがままであることがよくわかるし、
やきもちを焼くかわいさも、ところどころに見える。
そこがよく見えると、二人の関係も理解できるような気がしますね。

いくつかある、官能的なシーン、湯上りの春琴を拭いてやるシーンや
彼女の手や足を温めてやるシーン、どれも手や足が少し見えるだけなのに
とてもしっとりきれいで、どきどきするシーンです。

大阪の船場の商家が舞台で、二人の大阪弁も悪くないです。

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