北海道の路面電車のひとつ、函館市電。お手軽に、函館駅前から湯の川方に一つ目の電停・松風町付近で撮影しました。
松風町にて
ここにいた一時間弱の間で一番多くやってきたのが、710形でした。1959年~1961年にかけて製造された車両で、調べてみると間接自動制御を採用しているそうです。
何枚も撮れたので並べてみます。
710形は、711号の一両だけ車体更新がされました。工事を施工したのは国鉄五稜郭工場というのが不思議です。函館には他にも車体更新車は存在するのですが、それらとは異なる見事に切妻な前面形状は異彩を放っているように思えます。
711号。この姿も22年経過した
810号と720号
800形は、710形についで1962年から製造されました。制御方式が間接日自動制御となったことと、引き戸の形状が変更点です。8000形への車体更新が進み、全12両のうち半分以上が姿を消しています。撮れたのはラッキーでした。
8003号(もと804号)
車体更新車・8000形は、1990年以降に800形を車体更新して登場しました。ステップが三段となったのは、時代の変化でしょう。中扉付近を低床化した8100形も5年前に登場していますが、撮影は出来ませんでした。
純然たる新車・3000形
3000形は、1993年から1996年にかけて製造された純然たる新車です。VVVFインバータ制御、冷房搭載で、「マリンブルー号」の愛称が付けられているそうですが、写真の3004号は愛称に似合わずなんだかゴテゴテしています。
1006号
1000形は、元都電7000系を37年前に購入したものです。10両がやってきましたが使い勝手が悪いとかで、現在残るのはもう1両とか。早くに消えていきそうな車両のようで、これも撮れたのは幸運でした。
新鋭9600形「らっくる」号
9600形は、今年登場したばかりの前面低床車です。国産だそうで、2車体連接でもポートラムやアイトラムとは車体の雰囲気が異なります。
愛称ですが、「楽に乗り降り、迎えに来る」との語呂合わせと、形がらくだを連想するとかで「らっくる」号と付いたそうです。調べるまでは、いったいどういう意味なのか、少し頭を悩ませました。
概要・運用などはこちらを参考にしました
函館市電が誇る9601号
「らっくる」を撮影した後、ひととおり路線に乗り、谷地頭付近で撮影したりしていると、日が暮れました。谷地頭電停の近くには市営の温泉があり、旅の疲れを癒すことが出来ました。